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公開番号2024132472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043242
出願日2023-03-17
発明の名称センタリング機構並びに充填包装機
出願人靜甲株式会社
代理人個人
主分類B67C 3/24 20060101AFI20240920BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約【課題】ワークのセンタリングのズレの発生を原因として生じていた問題を解消できるセンタリング機構と、そのセンタリング機構を備える充填包装機を提供する。
【解決手段】一対のグリッパ4と、グリッパ間において進退移動可能に配設された中央ガイド部材10と、シャフト12を貫挿させる孔15が形成された第1取付板16と、第1取付板との間に一対の支持軸18を支承する第2取付板17と、支持軸に添ってスライド自在に配設され、シャフトの後端部が固定されたスライドベース20と、常にはスライドベースを付勢してグリッパを閉じると共に中央ガイド部材を進出させる付勢手段22と、付勢部材の付勢に抗してグリッパを開くと共に中央ガイド部材を後退させる付勢解除手段とからなる直動駆動機構と、中央ガイド部材の進退移動に伴って移動する一対のカムピン14をカム溝7に係合させてグリッパを開閉させるカム開閉機構とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ワークを把持しながらセンタリング位置に位置調整するセンタリング機構であって
ベースプレートと、
ベースプレートの先端辺から延出させた先端側の対向面にワークの被把持部を把持可能な把持部が形成され、回動軸をもって前記把持部を円弧軌道で開閉動作可能に配設された一対のグリッパと、
前記一対のグリッパ間において前記センタリング位置方向へ向かう直線上を進退移動可能に配設され、先端部を前記ベースプレートの前記先端辺から延出させた中央ガイド部材と、
前記中央ガイド部材から後方へ延出させて連接されたシャフトを進退させることにより、前記中央ガイド部を進退移動させる直動駆動機構と、
前記中央ガイド部の進退移動に伴って移動する一対のカムピンを、前記一対のグリッパのそれぞれに形成された円弧状のカム溝に係合させることにより、前記一対のグリッパを開閉させるカム開閉機構とを備え、
前記直動駆動機構は、
前記シャフトをスライド自在に貫挿させる孔が形成された第1取付板と、その第1取付板との間に前記シャフトと平行に配設される一対の支持軸を支承する第2取付板からなり、前記ベースプレートから垂設された一対の支持軸取付板と、
前記一対の支持軸を挿嵌させる一対の孔が形成され、前記一対の支持軸に添ってスライド自在に配設されるとともに、前記シャフトの後端部が固定されたスライドベースと、
常には、前記スライドベースを前記ベースプレートの先端側へ付勢し、前記一対のグリッパを閉じると共に前記中央ガイド部材の先端部を進出させる付勢手段と、
前記付勢部材の付勢に抗して前記スライドベースを前記ベースプレートの後端側へ移動させ、前記一対のグリッパを開くと共に前記中央ガイド部材の先端部を後退させる付勢解除手段と、
を備えることを特徴とするセンタリング機構。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記付勢手段は、前記スライドベースと前記第2取付板との間に配設されたばね部材であることを特徴とする請求項1に記載のセンタリング機構。
【請求項3】
前記付勢解除手段は、前記スライドベースに一体に設けられた解除操作部と、その解除操作部と接触・係合して前記ばね部材を圧縮可能とされた進退作動部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンタリング機構。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のセンタリング機構を備える充填包装機であって、前記付勢解除手段の進退作動部は、ワークの搬入位置及び/又は搬出位置に配設され、シリンダシャフトの進退移動量を制御可能とされ、前記シリンダシャフトの進出時に前記解除操作部に当接し、前記スライドベースを移動可能に配設されたエアシリンダであることを特徴とする充填包装機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器のネック部を把持しながらセンタリング(芯出し・位置調整)するセンタリング機構であって、ネック部の径寸法の異なるボトル容器に対しても型替えを要せず、兼用可能なセンタリング機構並びに充填包装機に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
容器を搬送する際の受け渡し時、容器に液体を充填する時、容器にキャップを施す時など、一連の充填工程においてそれぞれの作業を確実に実行するために、容器のネック部を把持しながらセンタリングを行う機構が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-183551号公報
特開2007ー314235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のセンタリング機構においては、把持される容器部分の形状に合わせた把持部を有する一対のグリッパを同時に正逆方向に回動させ、容器の被把持部の両側方から把持部を円弧軌道で近・当接させて把持するように構成されている。容器をグリッパが把持することでセンタリングがなされるように、前記把持部が容器のネック部の断面形状に合ったものを使用することが望ましいが、それでは、容器のネックの径寸法が変更となる毎にグリッパの型替えを要することとなる。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、ボトル容器のネック部など、ワークの被把持部を把持してセンタリングを行う機構をコンパクトにまとめ、各部材が1つの駆動源の駆動で動作する様に構成し、ワークのセンタリングのズレの発生を原因として生じていた問題、例えば、充填液の液漏れや施蓋不良などの問題を解消できるセンタリング機構と、そのセンタリング機構を備える充填包装機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するため、本発明のセンタリング機構は、ワークを把持しながらセンタリング位置に位置調整するセンタリング機構であって、ベースプレートと、ベースプレートの先端辺から延出させた先端側の対向面にワークの被把持部を把持可能な把持部が形成され、回動軸をもって前記把持部を円弧軌道で開閉動作可能に配設された一対のグリッパと、前記一対のグリッパ間において前記センタリング位置方向へ向かう直線上を進退移動可能に配設され、先端部を前記ベースプレートの前記先端辺から延出させた中央ガイド部材と、前記中央ガイド部材から後方へ延出させて連接されたシャフトを進退させることにより、前記中央ガイド部を進退移動させる直動駆動機構と、前記中央ガイド部の進退移動に伴って移動する一対のカムピンを、前記一対のグリッパのそれぞれに形成された円弧状のカム溝に係合させることにより、前記一対のグリッパを開閉させるカム開閉機構とを備え、前記直動駆動機構は、前記シャフトをスライド自在に貫挿させる孔が形成された第1取付板と、その第1取付板との間に前記シャフトと平行に配設される一対の支持軸を支承する第2取付板からなり、前記ベースプレートから垂設された一対の支持軸取付板と、前記一対の支持軸を挿嵌させる一対の孔が形成され、前記一対の支持軸に添ってスライド自在に配設されるとともに、前記シャフトの後端部が固定されたスライドベースと、常には、前記スライドベースを前記ベースプレートの先端側へ付勢し、前記一対のグリッパを閉じると共に前記中央ガイド部材の先端部を進出させる付勢手段と、前記付勢部材の付勢に抗して前記スライドベースを前記ベースプレートの後端側へ移動させ、前記一対のグリッパを開くと共に前記中央ガイド部材の先端部を後退させる付勢解除手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この構成を備えるセンタリング機構は、常には、付勢手段の付勢力によって、前記一対のグリッパは閉じ、前記中央ガイド部材の先端部は進出しているが、前記付勢解除手段により前記付勢部材の付勢を解除して、前記一対のグリッパを開くと共に前記中央ガイド部材の先端部を後退させることにより、前記ワークの被把持部の搬入または搬出が可能となる。そこで、再び、付勢手段を作用させれば、また、前記一対のグリッパは閉じ、前記中央ガイド部材の先端部は進出するので、閉時におけるこの一対のグリッパの把持部と前記中央ガイド部材の先端部のそれぞれの臨む位置を、ワークの被把持部の形状に合わせて、センタリング可能な位置に設定することで、ワークを把持し、かつ、センタリングを行うことが可能となる。
【0008】
そして、前記付勢手段は、前記スライドベースと前記第2取付板との間に配設されたばね部材であることを特徴とする。
【0009】
また、前記付勢解除手段は、前記スライドベースに一体に設けられた解除操作部と、その解除操作部と接触・係合して前記ばね部材を圧縮可能とされた進退作動部を備えることを特徴とする。
【0010】
前述のいずれかのセンタリング機構を備える充填包装機であって、前記付勢解除手段は、ワークの搬入位置及び/又は搬出位置に配設され、シリンダシャフトの進退移動量を制御可能とされ、前記シリンダシャフトの進出時に前記解除操作部に当接し、前記スライドベースを移動可能に配設されたエアシリンダであることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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