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公開番号2024159018
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074738
出願日2023-04-28
発明の名称足被覆具
出願人株式会社一期一会
代理人個人
主分類A41B 11/00 20060101AFI20241031BHJP(衣類)
要約【課題】 正しい足部の煽り運動を促すことができ、運動性に優れた足被覆具を提供する。
【解決手段】 足被覆具1は、着用者の足裏の第1趾T1から母趾球Ttに対応した領域を含む前足部内側領域10と、着用者の足裏の第4趾T4及び第5趾T5から小趾球Thに対応した領域に延設され、前足部内側領域10よりも低い伸縮性を有し、着用者の足部を支持するサポート部20と、を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
着用者の足裏の第1趾から母趾球に対応した領域を含む前足部内側領域と、
前記着用者の足裏の第4趾及び第5趾から小趾球に対応した領域に延設され、前記前足部内側領域よりも低い伸縮性を有し、前記着用者の足部を支持するサポート部と、を有する、
足被覆具。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
外側滑止め部を有し、
前記外側滑止め部は、中足趾節関節に対応した位置に前縁部を有し、第5中足骨の前端部から後端部に対応した領域に延設される、
請求項1に記載の足被覆具。
【請求項3】
内側滑止め部を有し、
前記内側滑止め部は、中足趾節関節に対応した位置に前縁部を有し、第1中足骨の前端部から長さ方向中央部に対応した領域に延設される、
請求項1に記載の足被覆具。
【請求項4】
内側足横滑止め部を有し、
前記内側足横滑止め部は、内側足横における第1中足趾節関節に対応した領域に設けられる、
請求項1に記載の足被覆具。
【請求項5】
前記サポート部は、前記第4趾、前記第5趾及び前記小趾球に対応した領域から踵部に延設される、請求項1に記載の足被覆具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、足被覆具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、人が歩行する際、足部が接地面を離れて前方に振り出される遊脚期と、足部が接地して体重を支持する立脚期とが周期的に繰り返される。踵が接地する立脚前期では、ヒールロッカー状態になり、足部が踵を中心に前方へ揺動する。足部では、踵から足底の外側に位置する小趾球に向けて接地が進み、続いて、小趾球から足底の内側に位置する母趾球に向けて接地が進む運動である、煽り運動が行われる。立脚中期になると、アンクルロッカー状態になり、下腿が足首の関節を中心に前方へ揺動する。立脚中期から立脚後期になると、フォアフットロッカー状態になり、中足部から後足部が中足趾節関節を中心に揺動して踵が浮き上がる。
【0003】
また、足部には、足部アーチが設けられる。足部アーチは、踵骨と第1中足骨前部の間に形成される内側縦アーチと、踵骨と第5中足骨前部との間に形成される外側縦アーチと、内側縦アーチと外側縦アーチの間に形成される横アーチとからなる。立脚前期では、足趾が前方に伸びることによって足趾と踵骨を繋ぐ足底腱膜が伸張し、中足骨前部と踵骨が離隔して足部アーチが下降し、足部の受ける衝撃の吸収が行われる。また、立脚後期になると、足趾が足甲側に背屈することによって足底腱膜が牽引され、中足骨前部と踵骨が近接して足部アーチが上昇し、足部の剛性が向上するとともに、足部を前方に進めるための推進力が強化される。この足部アーチによって構成される機構は、ウィンドラス機構と呼ばれる。
【0004】
筋力低下又は疲労蓄積等によって足部アーチの下降状態が慢性化すると、足部の距骨下関節が過回内になり、脛骨及び大腿骨の内旋によって下肢機能軸がずれ、下肢の運動連鎖によって膝等の足部に障害を生じさせることがある。さらに、大腿骨は、大腰筋を介して背骨と繋がる他、腸骨筋を介して骨盤の内側とも繋がっており、足部アーチの下降状態の慢性化は、大腰筋及び腸腰筋を介して腰及び肩等にも障害を生じさせることがある。
【0005】
従来、足部の機能を有効に保持する靴下がある。例えば、特開2022-34282号公報には、土踏まずを引き上げることができるように、踵部の上部後方に回り込み、土踏まずに対応する位置でクロスする伸縮率の低い帯状のサポート部を備えた靴下が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-34282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の靴下では、着用者の足部の筋力の低下や過度な負荷によって距骨下関節が過回内位になると、足部の煽り運動を正しく行うことができずに踵が真直ぐに上がらなくなり、運動性が低下する懸念がある。
【0008】
そこで、本発明は、正しい足部の煽り運動を促すことができ、運動性に優れた足被覆具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る足被覆具は、着用者の足裏の第1趾から母趾球に対応した領域を含む前足部内側領域と、前記着用者の足裏の第4趾及び第5趾から小趾球に対応した領域に延設され、前記前足部内側領域よりも低い伸縮性を有し、前記着用者の足部を支持するサポート部と、を有する。
【0010】
請求項2に係る足被覆具は、請求項1に記載の発明においてさらに、外側滑止め部を有し、前記外側滑止め部は、中足趾節関節に対応した位置に前縁部を有し、第5中足骨の前端部から後端部に対応した領域に延設される。
(【0011】以降は省略されています)

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