TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024168544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085305
出願日2023-05-24
発明の名称医療用マーカーペン
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人
主分類B43K 8/02 20060101AFI20241128BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】ペン本体(ペン軸)を再利用可能であり、かつ患者に対し衛生的に使用することができ、また、使用後の破棄量を従来よりも格段に低減することのできる医療用マーカーペンを提供する。
【解決手段】マーカーペン軸2の先端側には、芯体3を保持可能なペン軸側芯体保持部2A2が形成され、キャップ4内には、前記芯体を保持可能なキャップ側芯体保持部4aが形成され、前記キャップ側芯体保持部に保持された前記芯体は、前記マーカーペン軸の先端側が前記キャップ内に圧入されることにより前記ペン軸側芯体保持部に保持され、前記マーカーペン軸の先端側が前記キャップ内から引き抜かれることにより前記キャップ側芯体保持部から外される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長尺のマーカーペン軸と、前記マーカーペン軸の先端側に着脱可能であり、医療用マーカーインクが吸蔵された棒状の芯体と、前記芯体を覆うように前記マーカーペン軸の一端側に装着可能なキャップと、を備え、
前記マーカーペン軸の先端側には、前記芯体を保持可能なペン軸側芯体保持部が形成され、前記キャップ内には、前記芯体を保持可能なキャップ側芯体保持部が形成され、
前記キャップ側芯体保持部に保持された前記芯体は、前記マーカーペン軸の先端側が前記キャップ内に圧入されることにより前記ペン軸側芯体保持部に保持され、前記マーカーペン軸の先端側が前記キャップ内から引き抜かれることにより前記キャップ側芯体保持部から外されることを特徴とする医療用マーカーペン。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記ペン軸側芯体保持部による前記芯体の保持力は、前記キャップ側芯体保持部による前記芯体の保持力よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載された医療用マーカーペン。
【請求項3】
前記キャップ側芯体保持部は軸方向に延設され、
前記芯体は前記キャップ側芯体保持部における軸方向手前側により保持されることを特徴とする請求項1に記載された医療用マーカーペン。
【請求項4】
前記マーカーペン軸は、筒状に形成され、
前記マーカーペン軸の内部に軸方向に移動可能なノック棒が収容され、
前記ペン軸側芯体保持部により前記芯体が保持された状態で、
前記ノック棒の先端は前記芯体の後端に当接し、前記ノック棒の後端は、前記マーカーペン軸の後端から突出し、
前記ノック棒の後端を前記マーカーペン軸内に押し込むことにより、前記芯体は押圧され、前記ペン軸側芯体保持部から外れることを特徴とする請求項1に記載された医療用マーカーペン。
【請求項5】
前記マーカーペン軸の先端を前記キャップ内に挿入した状態で、前記ノック棒の後端を前記マーカーペン軸内に押し込むことにより、
前記芯体は押圧され、前記ペン軸側芯体保持部から外れるとともに、
前記芯体の先端が前記キャップ側芯体保持部の軸方向最奥部により保持されることを特徴とする請求項4に記載された医療用マーカーペン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は医療用マーカーペンに関し、人体に対し衛生的に用いることのできる医療用マーカーペンに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
医療用マーカーペンを用いた、患者(人体)の皮膚に対するマーキングは、正しい位置での手術をガイドする重要な役割を担う。
特許文献1には、人体にとって安全な医療用マーカーインクを用いた医療用マーカーペンが開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された医療用マーカーペンは、図11に示すように、中綿式のもので、筒状の本体51と、本体51の先端側に位置する芯体抑えリブ52と、芯体抑えリブ52に保持される芯体53と、本体51内に位置し、医療用マーカーインクを吸蔵するための中綿54と、本体51の後端側に位置する尾栓55と、使用時以外に芯体53を覆うためのキャップ56とからなる。
【0004】
前記芯体53は、棒状の繊維束であり、この繊維束を構成する糸状の繊維は0.5~10デニールの範囲のポリアミド樹脂繊維およびポリエステル樹脂繊維の少なくとも一方により形成されている。
これにより、使用者には、筆記対象に対する抵抗感がほとんど感じられず、ペン先に柔軟で良好なフィット感を持たせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-36520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に開示される医療用マーカーペンにあっては、その使用時において芯体53が患者の皮膚と接触するため、他の患者に使用することは衛生上好ましくなく、それ故、使用後には破棄することが望ましい。
しかしながら、医療用マーカーペンにおいて、一人の患者に対し一度に使用するインク量は微量であるため、ペンごと破棄するのは資源の無駄であり、好ましくないという課題があった。
【0007】
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、ペン本体(ペン軸)を再利用可能であり、かつ患者に対し衛生的に使用することができ、また、使用後の破棄量を従来よりも格段に低減することのできる医療用マーカーペンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した課題を解決するために、本発明に係る医療用マーカーペンは、長尺のマーカーペン軸と、前記マーカーペン軸の先端側に着脱可能であり、医療用マーカーインクが吸蔵された棒状の芯体と、前記芯体を覆うように前記マーカーペン軸の一端側に装着可能なキャップと、を備え、前記マーカーペン軸の先端側には、前記芯体を保持可能なペン軸側芯体保持部が形成され、前記キャップ内には、前記芯体を保持可能なキャップ側芯体保持部が形成され、前記キャップ側芯体保持部に保持された前記芯体は、前記マーカーペン軸の先端側が前記キャップ内に圧入されることにより前記ペン軸側芯体保持部に保持され、前記マーカーペン軸の先端側が前記キャップ内から引き抜かれることにより前記キャップ側芯体保持部から外されることに特徴を有する。
【0009】
なお、前記ペン軸側芯体保持部による前記芯体の保持力は、前記キャップ側芯体保持部による前記芯体の保持力よりも大きいことが望ましい。
また、前記キャップ側芯体保持部は軸方向に延設され、前記芯体は前記キャップ側芯体保持部における軸方向手前側により保持されることが望ましい。
また、前記マーカーペン軸は、筒状に形成され、前記マーカーペン軸の内部に軸方向に移動可能なノック棒が収容され、前記ペン軸側芯体保持部により前記芯体が保持された状態で、前記ノック棒の先端は前記芯体の後端に当接し、前記ノック棒の後端は、前記マーカーペン軸の後端から突出し、前記ノック棒の後端を前記マーカーペン軸内に押し込むことにより、前記芯体は押圧され、前記ペン軸側芯体保持部から外れることが望ましい。また、前記マーカーペン軸の先端を前記キャップ内に挿入した状態で、前記ノック棒の後端を前記マーカーペン軸内に押し込むことにより、前記芯体は押圧され、前記ペン軸側芯体保持部から外れるとともに、前記芯体の先端が前記キャップ側芯体保持部の軸方向最奥部により保持されることが望ましい。
また、前記マーカーペン軸や前記ノック棒は、金属により形成されていることが望ましい。
【0010】
このような構成によれば、芯体を消耗品とし、使用する度に、新しい芯体をマーカーペン軸先端に取り付け可能となる。これにより、患者に対し衛生的にマーカーペンを使用することができ、また、マーカーペン軸を金属製とすれば消毒により再利用可能となるため、使用後の破棄量を従来よりも格段に低減し、資源の無駄を無くすことができる。
また、医療用マーカーペンの使用前及び使用後において、消耗品であるキャップ内に芯体を収容し、マーカーペン軸への芯体の着脱は、マーカーペン軸の先端をキャップ内に挿入(圧入)することにより可能となる。
これにより、使用者は、芯体に触れることなくマーカーペン軸に対し容易かつ衛生的に芯体を付け替えることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許