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公開番号2024170143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087147
出願日2023-05-26
発明の名称噴霧装置、ボイラ、およびCO2回収システム
出願人三浦工業株式会社
代理人弁理士法人北大阪特許事務所
主分類F22B 37/00 20060101AFI20241129BHJP(蒸気発生)
要約【課題】ボイラからCO2回収装置へ排ガスを供給するようにしたシステムに設けられ、CO2回収装置に用いられるCO2吸収材の劣化を抑えることが可能となる噴霧装置を提供する。
【解決手段】ボイラでの燃焼動作により生じる排ガスをCO2回収装置へ供給することにより、前記排ガスからCO2を回収するCO2回収システムに設けられる装置であって、前記ボイラのブロー水を、前記排ガスに噴霧する噴霧装置とする。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
ボイラでの燃焼動作により生じる排ガスをCO

回収装置へ供給することにより、前記排ガスからCO

を回収するCO

回収システムに設けられる装置であって、
前記ボイラのブロー水を、前記排ガスに噴霧することを特徴とする噴霧装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記排ガスに噴霧後の前記ブロー水を、前記排ガスに噴霧する前記ブロー水として再利用することを特徴とする請求項1に記載の噴霧装置。
【請求項3】
前記ボイラは、前記排ガスの熱を用いて給水予熱を行うエコノマイザが設けられたものであって、
前記ブロー水を、前記エコノマイザを流通する前記排ガスに噴霧することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の噴霧装置。
【請求項4】
燃焼動作により発生させた熱を用いて加熱対象を加熱するボイラであって、
前記燃焼動作により生じるCO

を含んだ排ガスにブロー水を噴霧する噴霧装置を備えたことを特徴とするボイラ。
【請求項5】
請求項4に記載のボイラを有し、
前記ブロー水を噴霧した前記排ガスをCO

回収装置へ供給することにより、当該排ガスからCO

を回収することを特徴とするCO

回収システム。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の噴霧装置を有し、
前記ブロー水を噴霧した前記排ガスをCO

回収装置へ供給することにより、当該排ガスからCO

を回収することを特徴とするCO

回収システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、噴霧装置、ボイラ、およびこれを備えたCO

回収システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、各種の排ガス等からCO

(二酸化炭素)を回収するCO

回収装置が提案されている。回収されたCO

は、例えばドライアイスの原料や各種工業用ガス等として有効に利用可能である。
【0003】
一例として特許文献1には、製鉄所の熱風炉から排出される排ガス(原料ガス)からCO

を回収するCO

回収装置が開示されている。なお特許文献1では、製鉄所の熱風炉に限らず、他の種類の燃焼炉(例えばボイラ等)や熱処理炉から排出される排ガス等からCO

を回収することについても言及されている(段落0083等を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-174407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ボイラの燃焼動作により生じる排ガスをCO

回収装置へ供給することにより、当該排ガスからCO

を回収するようにしたシステムを構築することが考えられる。しかしながら、CO

回収装置に用いられるCO

吸収材(特にアミン系吸収材)は、排ガス中に含まれるSOxやNOxと反応して塩を形成したり酸化したりすること等により、劣化する虞がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み、ボイラからCO

回収装置へ排ガスを供給するようにしたシステムに設けられ、CO

回収装置に用いられるCO

吸収材の劣化を抑えることが可能となる噴霧装置、およびこれを備えたCO

回収システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る噴霧装置は、ボイラでの燃焼動作により生じる排ガスをCO

回収装置へ供給することにより、前記排ガスからCO

を回収するCO

回収システムに設けられる装置であって、前記ボイラのブロー水を、前記排ガスに噴霧する構成とする。本構成によれば、ボイラからCO

回収装置へ排ガスを供給するようにしたシステムに設けられ、CO

回収装置に用いられるCO

吸収材の劣化を抑えることが可能となる。
【0008】
上記構成としてより具体的には、前記排ガスに噴霧後の前記ブロー水を、前記排ガスに噴霧する前記ブロー水として再利用する構成としても良い。本構成によれば、排ガスに噴霧後のブロー水をより有効に活用することが可能となる。
【0009】
また上記構成としてより具体的には、前記ボイラは、前記排ガスの熱を用いて給水予熱を行うエコノマイザが設けられたものであって、前記ブロー水を、前記エコノマイザを流通する前記排ガスに噴霧する構成としても良い。本構成によれば、エコノマイザの内部スペースを利用して、ブロー水を排ガスに噴霧することが可能となる。
【0010】
また本発明に係るボイラは、燃焼動作により発生させた熱を用いて加熱対象を加熱するボイラであって、前記燃焼動作により生じるCO

を含んだ排ガスにブロー水を噴霧する噴霧装置を備えた構成としても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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