TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024174757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092765
出願日2023-06-05
発明の名称食品生地搬送装置
出願人株式会社飯田製作所
代理人個人
主分類A21C 9/08 20060101AFI20241210BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約【課題】設置面積を小さく抑えつつ、生地投入時の作業労力を軽減することができ、残材が生じ難く、且つ清掃作業を容易に行うことが可能な食品生地搬送装置を提供。
【課題手段】
押出し手段12,13は、搬送生地投入ホッパー11に投入された食品生地を、棒状または帯状に連続する連続状態の搬送対象生地4として押出す。下コンベア14の搬送面19は、下搬送面19上に落下した搬送対象生地4を、下搬送面19の下流端に向けて略水平方向に搬送する。傾斜コンベア21の傾斜搬送面26は、その下流端が成形生地投入ホッパー3よりも上方の高さ位置に配置され、下搬送面19の下流端に搬送されて傾斜搬送面26上に到達した搬送対象生地4を、傾斜搬送面26の下流端に向けて搬送する。押圧搬送手段22は、傾斜搬送面26の少なくとも下部領域に対向配置され、搬送対象生地4を傾斜搬送面26との間で挟んで押し潰しながら斜め上方へ搬送する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
食品成形に用いる食品生地を食品成形装置の成形生地投入ホッパーに投入するために、前記食品生地を前記成形生地投入ホッパーよりも上方の高さ位置まで搬送する食品生地搬送装置であって、
前記成形生地投入ホッパーよりも下方の高さ位置に配置され、前記食品生地が投入される搬送生地投入ホッパーと、
前記搬送生地投入ホッパーに投入された前記食品生地を、棒状または帯状に連続する連続状態の搬送対象生地として押出す押出し手段と、
略水平に移動する下搬送面を構成するベルト上面を有し、前記押出し手段から押出されて前記下搬送面上に落下した前記搬送対象生地を、前記下搬送面の下流端に向けて前記連続状態を維持したまま略水平方向に搬送する下コンベアと、
水平方向に対して斜め上方へ移動する傾斜搬送面を構成するベルト上面を有し、前記傾斜搬送面の下流端が前記成形生地投入ホッパーよりも上方の高さ位置に配置され、前記下搬送面の前記下流端に搬送されて前記傾斜搬送面上に到達した前記搬送対象生地を、前記連続状態を維持したまま前記傾斜搬送面の前記下流端に向けて搬送する傾斜コンベアと、
前記傾斜搬送面の少なくとも下部領域に対向配置され、前記搬送対象生地を前記傾斜搬送面との間で挟んで押し潰しながら斜め上方へ搬送する押圧搬送手段と、を備える
ことを特徴とする食品生地搬送装置。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記押圧搬送手段は、水平方向に対して斜め上方へ移動する傾斜押圧面を構成するベルト下面を有し、前記傾斜押圧面と前記傾斜搬送面との間で前記搬送対象生地を挟んで押し潰しながら斜め上方へ搬送する押圧搬送コンベアによって構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の食品生地搬送装置。
【請求項3】
前記押出し手段は、押出しロールと口金とを有し、
前記搬送生地投入ホッパーに投入された前記食品生地は、前記押出しロールによって前記口金の開口から前記搬送対象生地として押出され、
前記傾斜搬送面と前記傾斜押圧面との間の距離は、前記下搬送面の移動方向に沿った前記口金の前記開口の開口幅よりも短い
ことを特徴とする請求項2に記載の食品生地搬送装置。
【請求項4】
前記傾斜搬送面と前記傾斜押圧面との間の距離は、斜め上方の下流側に向かって徐々に減少する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の食品生地搬送装置。
【請求項5】
略水平に移動する上搬送面を構成するベルト上面を有し、前記上搬送面の下流端が前記成形生地投入ホッパーの上方に配置され、前記傾斜搬送面の前記下流端に搬送されて前記上搬送面上に到達した前記搬送対象生地を、前記上搬送面の前記下流端に向けて前記連続状態を維持したまま搬送する上コンベアを備え、
前記搬送対象生地は、前記上搬送面の前記下流端から落下することにより前記成形生地投入ホッパーに投入される
ことを特徴とする請求項3に記載の食品生地搬送装置。
【請求項6】
前記搬送生地投入ホッパーと前記押出しロールと前記口金と前記下コンベアとは、下コンベア支持台車に設けられ、
前記傾斜コンベアと前記押圧搬送コンベアと前記上コンベアとは、傾斜コンベア支持台車に設けられる
ことを特徴とする請求項5に記載の食品生地搬送装置。
【請求項7】
前記成形生地投入ホッパーに搬送された前記搬送対象生地の蓄積量が第1の量を超えると、前記押出しロールと前記下コンベアと前記傾斜コンベアと前記押圧搬送コンベアと前記上コンベアの駆動を停止し、前記成形生地投入ホッパーに搬送された前記搬送対象生地の蓄積量が前記第1の量より小さい第2の量を下まわると、前記押出しロールと前記下コンベアと前記傾斜コンベアと前記押圧搬送コンベアと前記上コンベアを駆動するように制御する制御手段を備える
ことを特徴とする請求項3に記載の食品生地搬送装置。
【請求項8】
食品成形に用いる第1および第2の食品生地を食品成形装置の成形生地投入ホッパーの第1および第2の蓄積領域にそれぞれ投入するために、前記食品生地を前記成形生地投入ホッパーよりも上方の高さ位置まで搬送する食品生地搬送装置であって、
前記成形生地投入ホッパーよりも下方の高さ位置に配置され、前記第1の食品生地が投入される第1の搬送生地投入ホッパーと、
前記第1の搬送生地投入ホッパーに投入された前記第1の食品生地を、棒状または帯状に連続する連続状態の第1の搬送対象生地として押出す第1の押出し手段と、
前記成形生地投入ホッパーよりも下方の高さ位置に配置され、前記第2の食品生地が投入される第2の搬送生地投入ホッパーと、
前記第2の搬送生地投入ホッパーに投入された前記第2の食品生地を、棒状または帯状に連続する連続状態の第2の搬送対象生地として押出す第2の押出し手段と、
略水平に移動する下搬送面を構成するベルト上面を有し、前記第1および第2の押出し手段から前記下搬送面上にそれぞれ押出された前記第1および第2の搬送対象生地を、ベルト幅方向に離間して並んだ状態で前記下搬送面の下流端に向けて前記連続状態を維持したまま略水平方向に搬送する下コンベアと、
水平方向に対して斜め上方へ移動する傾斜搬送面を構成するベルト上面を有し、前記傾斜搬送面の下流端が前記成形生地投入ホッパーよりも上方の高さ位置に配置され、前記下搬送面の前記下流端に搬送されて前記傾斜搬送面上に到達した前記第1および第2の搬送対象生地を、ベルト幅方向に離間して並んだ状態と前記連続状態とを維持したまま前記傾斜搬送面の前記下流端に向けて搬送する傾斜コンベアと、
前記傾斜搬送面の少なくとも下部領域に対向配置され、前記第1および第2の搬送対象生地を前記傾斜搬送面との間で挟んで押し潰しながら斜め上方へ搬送する押圧搬送手段と、を備える
ことを特徴とする食品生地搬送装置。
【請求項9】
前記第1の押出し手段は、第1の押出しロールと第1の口金とを有し、
前記第1の搬送生地投入ホッパーに投入された前記第1の食品生地は、前記第1の押出しロールによって前記第1の口金の開口から前記第1の搬送対象生地として押出され、
前記第2の押出し手段は、第2の押出しロールと第2の口金とを有し、
前記第2の搬送生地投入ホッパーに投入された前記第2の食品生地は、前記第2の押出しロールによって前記第2の口金の開口から前記第2の搬送対象生地として押出され、
前記下搬送面の移動方向に沿った前記第1の口金の前記開口の開口幅は、前記下搬送面の移動方向に沿った前記第2の口金の前記開口の開口幅と略等しい
ことを特徴とする請求項8に記載の食品生地搬送装置。
【請求項10】
前記下コンベアは、下流側の第1の下コンベアと上流側の第2の下コンベアとに分割して構成され、
前記第1の搬送生地投入ホッパーと前記第1の押出しロールと前記第1の口金と前記第1の下コンベアとは、第1の下コンベア支持台車に設けられ、
前記第2の搬送生地投入ホッパーと前記第2の押出しロールと前記第2の口金と前記第2の下コンベアとは、第2の下コンベア支持台車に設けられ、
前記第1の搬送対象生地は、前記第1の口金から前記第1の下コンベアの前記下搬送面上に押出されて、前記第1の下コンベアによって前記傾斜コンベアに搬送され、
前記第2の搬送対象生地は、前記第2の口金から前記第2の下コンベアの前記下搬送面上に押出されて、前記第2の下コンベアから前記第1の下コンベアを介して前記傾斜コンベアに搬送される
ことを特徴とする請求項9に記載の食品生地搬送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、食品生地を下方から上方へ搬送する食品生地搬送装置に関し、特に団子製造機等の上部に設けられた生地投入ホッパーに食品生地を連続的に供給可能な食品生地搬送装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された団子製造機では、生地投入ホッパーに団子生地を投入することによって、成形され所定数ずつ串刺しされた団子が製造される。生地投入ホッパーが高所(例えば地上高1700mm程度)に設けられており、また生地投入ホッパーに一度に投入できる生地の最大重量は10kg程度に設定されているため、団子製造機を高速で駆動すると、高所の生地投入ホッパーに団子生地を頻繁に投入する必要がある。
【0003】
例えば、団子製造機の団子製造能力を1分間に120本とすると、2分に一回のペースで5kg単位の団子生地を高所の生地投入ホッパーに投入する必要がある。このため、人手による投入作業は、非常に労力を要するという問題がある。
【0004】
このような課題を解決するため、特許文献1には、団子生地等の食品生地(搬出対象生地)を高所の生地投入ホッパーに人手によって投入する必要がなく、生地投入時の作業労力を軽減することが可能な食品生地搬出装置が記載されている。この食品生地搬出装置は、搬出対象生地投入ホッパーと、水平搬送路と、斜め搬送路とを具備する。水平搬送路は、搬出対象生地投入ホッパーに投入された搬出対象生地を第1のスクリューの回転により水平方向に搬送する。斜め搬送路は、搬出対象生地を排出する排出口を上部に有するとともに、水平搬送路により搬送された搬出対象生地を搬入する搬入口を下部に有し、水平搬送路の出口から排出された搬出対象生地を搬入口から搬入して第2のスクリューの回転により排出口まで斜め上方に搬送する。搬出対象生地投入ホッパーに投入された搬出対象生地は、水平搬送路および斜め搬送路を経由して、排出口から食品成形装置の生地投入ホッパーに搬出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-140340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の食品生地搬出装置では、水平搬送路と斜め搬送路とが、何れもスクリューが内部を挿通する閉空間によって構成され、スクリューの回転によって食品生地を搬送する。このため、製造終了時や食品生地の切替時等において、搬送路内に食品生地が残りやすく、残材による食品ロスを削減することが難しい。また搬送路が閉空間であり、スクリューの形状も複雑であり、分解および組立にも時間を要するため、清掃作業が煩雑である。
【0007】
そこで本発明は、設置面積を小さく抑えつつ、生地投入時の作業労力を軽減することができ、残材が生じ難く、且つ清掃作業を容易に行うことが可能な食品生地搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様は、食品成形に用いる食品生地を食品成形装置の成形生地投入ホッパーに投入するために、前記食品生地を前記成形生地投入ホッパーよりも上方の高さ位置まで搬送する食品生地搬送装置であって、前記成形生地投入ホッパーよりも下方の高さ位置に配置され、前記食品生地が投入される搬送生地投入ホッパーと、前記搬送生地投入ホッパーに投入された前記食品生地を、棒状または帯状に連続する連続状態の搬送対象生地として押出す押出し手段と、略水平に移動する下搬送面を構成するベルト上面を有し、前記押出し手段から押出されて前記下搬送面上に落下した前記搬送対象生地を、前記下搬送面の下流端に向けて前記連続状態を維持したまま略水平方向に搬送する下コンベアと、水平方向に対して斜め上方へ移動する傾斜搬送面を構成するベルト上面を有し、前記傾斜搬送面の下流端が前記成形生地投入ホッパーよりも上方の高さ位置に配置され、前記下搬送面の前記下流端に搬送されて前記傾斜搬送面上に到達した前記搬送対象生地を、前記連続状態を維持したまま前記傾斜搬送面の前記下流端に向けて搬送する傾斜コンベアと、前記傾斜搬送面の少なくとも下部領域に対向配置され、前記搬送対象生地を前記傾斜搬送面との間で挟んで押し潰しながら斜め上方へ搬送する押圧搬送手段と、を備える。
【0009】
本発明の第2の態様は、第1の態様の食品生地搬送装置であって、前記押圧搬送手段は、水平方向に対して斜め上方へ移動する傾斜押圧面を構成するベルト下面を有し、前記傾斜押圧面と前記傾斜搬送面との間で前記搬送対象生地を挟んで押し潰しながら斜め上方へ搬送する押圧搬送コンベアによって構成される。
【0010】
本発明の第3の態様は、第2の態様の食品生地搬送装置であって、前記押出し手段は、押出しロールと口金とを有し、前記搬送生地投入ホッパーに投入された前記食品生地は、前記押出しロールによって前記口金の開口から前記搬送対象生地として押出され、前記傾斜搬送面と前記傾斜押圧面との間の距離は、前記下搬送面の移動方向に沿った前記口金の前記開口の開口幅よりも短い。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許