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公開番号2025018425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122115
出願日2023-07-27
発明の名称叩解方法及び叩解装置
出願人株式会社サトミ製作所
代理人個人
主分類D21D 1/20 20060101AFI20250130BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】より細かく叩解すことができる叩解方法及び叩解装置を提供する。
【解決手段】叩解装置は、本体1と、回転軸2と、回転軸を駆動するモーター3と、本体内に設けられた叩解部4と、叩解部に原料を供給する供給部5と、叩解された原料を排出する排出部6と、を有し、叩解部は、複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有し、複数の固定盤状体は、それぞれ固定盤側開口部を有し、回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、回転軸の回転方向への移動を本体に取付けられた本体側規制部材により規制され、複数の回転盤状体は、それぞれ回転盤側開口部を有し、回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、回転軸の回転方向への移動を回転軸に取付けられた回転軸側規制部材により規制されており、叩解方法は、叩解部に供給された原料が隣接する回転盤状体と固定盤状体との間で叩解され、叩解された原料が排出部から排出される、方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本体と、
この本体に設けられた回転軸と、
この回転軸を駆動するモーターと、
前記本体内に設けられた叩解部と、
この叩解部に原料を供給する供給部と、
前記叩解部で叩解された前記原料を排出する排出部と、
前記叩解部は、複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有し、前記複数の固定盤状体は、前記複数の固定盤状体毎に、固定盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記本体に取付けられた本体側規制部材により規制され、
前記複数の回転盤状体は、前記複数の回転盤状体毎に、回転盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記回転軸に取付けられた回転軸側規制部材により規制され、
前記叩解部に前記供給部から供給された前記原料が隣接する前記回転盤状体と前記固定盤状体との間で前記原料が叩解され、叩解された前記原料が前記排出部から排出される
ことを特徴とする叩解方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とは、前記固定盤状体と前記回転盤状体とが交互に位置し、
隣接する固定盤側開口部と回転盤側開口部とが回転軸の長手方向に連通している
ことを特徴とする請求項1記載の叩解方法。
【請求項3】
複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有する叩解部の内、モーターから遠い側に位置する前記固定盤状体に当接し、前記モーターに向かって押圧する押圧手段を設け、この押圧手段の押圧力を調整する押圧力調整手段とを備えている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の叩解方法。
【請求項4】
原料はパルプであり、前記排出部から排出される叩解された前記原料は、セルロースナノファイバーである
ことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の叩解方法。
【請求項5】
本体と、
この本体に設けられた回転軸と、
この回転軸を駆動するモーターと、
前記本体内に設けられた叩解部と、
この叩解部に原料を供給する供給部と、
前記叩解部で叩解された前記原料を排出する排出部と、
前記叩解部は、複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有し、前記複数の固定盤状体は、固定盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記本体に取付けられた本体側規制部材により規制され、
前記複数の回転盤状体は、回転盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記回転軸に取付けられた回転軸側規制部材により規制され、
前記叩解部に前記供給部から供給された前記原料が隣接する前記回転盤状体と前記固定盤状体との間で前記原料が叩解され、叩解された前記原料が前記排出部から排出される
ことを特徴とする叩解装置。
【請求項6】
複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有する叩解部の内、モーターから遠い側に位置する固定盤状体に当接し、前記モーターに向かって押圧する押圧手段を設け、この押圧手段の押圧力を調整する押圧力調整手段とを備えている
ことを特徴とする請求項5記載の叩解装置。
【請求項7】
固定盤状体には、前記固定盤状体の表裏を貫く固定盤側開口部が設けられ、
回転盤状体には、前記回転盤状体の表裏を貫く回転盤側開口部が設けられ、
前記固定盤側開口部又は前記回転盤側開口部を介して隣接する前記固定盤状体と前
記回転盤状体との間に原料が供給される
ことを特徴とする請求項5記載の叩解装置。
【請求項8】
回転盤状体及び固定盤状体は、耐摩耗性のセラミックスで構成され、
隣接する前記固定盤状体と前記回転盤状体の内、何れか一方の前記盤状体の複数の外周形状を前記盤状体の外周に沿って凹凸形状部に形成する
ことを特徴とする請求項5記載の叩解装置。
【請求項9】
回転軸に直交するように複数の固定盤状体と複数の回転盤状体を並設し、並設した前記複数の固定盤状体と前記複数の回転盤状体の前記回転軸から遠い側の外周面は、外周面部であり、
叩解部から叩解された原料は、前記外周面部から排出部に向かうものである
ことを特徴とする請求項5記載の叩解装置。
【請求項10】
叩解部内で叩解されない原料を前記叩解部外へ排出する未叩解排出部を本体に設けている
ことを特徴とする請求項5記載の叩解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、叩解方法及び叩解装置に係り、特に、より細かく叩解すことができる叩解方法及び叩解装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来のセルロースナノフィブリルの製造方法は、リファイナー(22)で叩解し、叩解された原料をCNF貯蔵タンク(30)に貯蔵し、CNF貯蔵タンク(30)からの原料を比較的低いCNFレベルを有するパルプをより長い繊維をろ過することのできる装置(34)によって処理し、処理できない原料を(46)により再処理するためのリファイナーフィードチェストに接続され戻されるようになっている(特許文献参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-517863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この従来のセルロースナノフィブリルの製造方法にあっては、リファイナー(22)の叩解部に送られた原料は、叩解部で処理されると、逐次排出されるため、叩解効率が悪いという問題点があった。
なお、上記()内の番号は、特表2018-517863号公報記載のFIG.3の番号に対応付けられている。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた叩解方法及び叩解装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の叩解方法は、本体と、この本体に設けられた回転軸と、この回転軸を駆動するモーターと、前記本体内に設けられた叩解部と、この叩解部に原料を供給する供給部と、前記叩解部で叩解された前記原料を排出する排出部と、前記叩解部は、複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有し、前記複数の固定盤状体は、前記複数の固定盤状体毎に、固定盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記本体に取付けられた本体側規制部材により規制され、前記複数の回転盤状体は、前記複数の回転盤状体毎に、回転盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記回転軸に取付けられた回転軸側規制部材により規制され、前記叩解部に前記供給部から供給された前記原料が隣接する前記回転盤状体と前記固定盤状体との間で前記原料が叩解され、叩解された前記原料が前記排出部から排出されるされるものである。
【0007】
また、請求項2記載の叩解方法は、請求項1記載の叩解方法において、複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とは、前記固定盤状体と前記回転盤状体とが交互に位置し、隣接する固定盤側開口部と回転盤側開口部とが回転軸の長手方向に連通しているものである。
【0008】
また、請求項3記載の叩解方法は、請求項1又は請求項2記載の叩解方法において、複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有する叩解部の内、モーターから遠い側に位置する前記固定盤状体に当接し、前記モーターに向かって押圧する押圧手段を設け、この押圧手段の押圧力を調整する押圧力調整手段とを備えているものである。
【0009】
また、請求項4記載の叩解方法は、請求項1~3の何れかに記載の叩解方法において、原料はパルプであり、前記排出部から排出される叩解された前記原料は、セルロースナノファイバーである。
【0010】
また、請求項5記載の叩解装置は、本体と、この本体に設けられた回転軸と、この回転軸を駆動するモーターと、前記本体内に設けられた叩解部と、この叩解部に原料を供給する供給部と、前記叩解部で叩解された前記原料を排出する排出部と、前記叩解部は、複数の固定盤状体と複数の回転盤状体とを有し、前記複数の固定盤状体は、固定盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記本体に取付けられた本体側規制部材により規制され、前記複数の回転盤状体は、回転盤側開口部を有し、前記回転軸の長手方向の移動を許容するように取付けられ、前記回転軸の回転方向への移動を前記回転軸に取付けられた回転軸側規制部材により規制され、前記叩解部に前記供給部から供給された前記原料が隣接する前記回転盤状体と前記固定盤状体との間で前記原料が叩解され、叩解された前記原料が前記排出部から排出されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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