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公開番号2025019656
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123378
出願日2023-07-28
発明の名称脱臭システム及び脱臭方法
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人まこと国際特許事務所
主分類F23G 7/06 20060101AFI20250131BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】 化石燃料の使用を抑制しつつ燃焼法によって臭気ガスを無臭化する。
【解決手段】 脱臭システムAは、フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置1を有する設備2と、前記設備2から発生する臭気ガスを回収する回収装置3と、前記回収された臭気ガスを燃焼材と共に燃焼させる脱臭炉5と、を有し、前記燃焼材が、前記塗工液の余剰原料を含んでいる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置を有する設備と、
前記設備から発生する臭気ガスを回収する回収装置と、
前記回収された臭気ガスを燃焼材と共に燃焼させる脱臭炉と、を有し、
前記燃焼材が、前記塗工液の余剰原料を含む、脱臭システム。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置を有する設備と、
前記設備から発生する臭気ガスを回収する回収装置と、
前記回収された臭気ガスを燃焼材と共に燃焼させる脱臭炉と、を有し、
前記燃焼材が、前記塗工液を含む、脱臭システム。
【請求項3】
前記燃焼材が、1mPa・s以上50mPa・s以下の粘度を有する、請求項1または2に記載の脱臭システム。
【請求項4】
前記燃焼材を霧状にして前記脱臭炉内に供給する、請求項3に記載の脱臭システム。
【請求項5】
前記燃焼材が、2種以上の前記余剰原料の混合物を含む、請求項1に記載の脱臭システム。
【請求項6】
前記余剰原料の1つが、粘着剤であり、前記余剰原料のもう1つが、有機溶剤である、請求項5に記載の脱臭システム。
【請求項7】
前記脱臭炉内において、前記燃焼材及び化石燃料と共に前記臭気ガスを燃焼する、請求項1または2に記載の脱臭システム。
【請求項8】
フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置を有する設備から発生する臭気ガスを回収する工程と、
前記回収した臭気ガスを脱臭炉に導入し、前記脱臭炉内において燃焼材と前記臭気ガスを燃焼させることにより、前記臭気ガスを無臭化する工程と、を有し、
前記燃焼材が、前記塗工液又は前記塗工液の余剰原料を含む、脱臭方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、臭気ガスを燃焼させて無臭化するシステム及び方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置を有する設備が知られている。例えば、前記塗工装置は、2つのフィルムを接合するため、フィルムに粘着液又は接着液を塗工する際などに使用される。
一般に、前記設備から臭気ガスが発生する。臭気ガスは、代表的には揮発性有機化合物(VOC;Volatile Organic Compounds)が挙げられる。前記臭気ガスを無臭化する方法の1つとして、燃焼法が知られている。
例えば、特許文献1には、蓄熱体の熱によって加熱された臭気ガスを脱臭炉内に供給し、前記脱臭炉内で燃料を燃焼させることによって臭気ガスを無臭化することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-69164号公報
【発明の概要】
【0004】
従来の燃焼法による脱臭システムは、臭気ガスを高温酸化分解するために、LNGなどの化石燃料を用いて燃焼するところ、前記化石燃料の使用により、コストが嵩む。特に、燃料コストが年々上昇している昨今では尚更である。前記脱臭に使用される化石燃料の使用を抑制することにより、製品のコストアップを抑制でき、さらには、CO

の排出削減にも貢献できる。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、化石燃料の使用を抑制しつつ燃焼法によって臭気ガスを無臭化できる脱臭システム及び脱臭方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1形態に係る脱臭システムは、フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置を有する設備と、前記設備から発生する臭気ガスを回収する回収装置と、前記回収された臭気ガスを燃焼材と共に燃焼させる脱臭炉と、を有し、前記燃焼材が、前記塗工液の余剰原料を含む。
第1形態に係る脱臭システムは、フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置を有する設備と、前記設備から発生する臭気ガスを回収する回収装置と、前記回収された臭気ガスを燃焼材と共に燃焼させる脱臭炉と、を有し、前記燃焼材が、前記塗工液を含む。
【0007】
第3形態に係る脱臭システムは、前記第1又は第2形態の脱臭システムにおいて、前記燃焼材が、1mPa・s以上50mPa・s以下の粘度を有する。
第4形態に係る脱臭システムは、前記第1乃至第3形態のいずれかの脱臭システムにおいて、前記燃焼材を霧状にして前記脱臭炉内に供給する。
第5形態に係る脱臭システムは、前記第1乃至第4形態のいずれかの形態の脱臭システムにおいて、前記燃焼材が、2種以上の前記余剰原料の混合物を含む。
第6形態に係る脱臭システムは、前記第1乃至第5形態のいずれかの形態の脱臭システムにおいて、前記余剰原料の1つが、粘着剤であり、前記余剰原料のもう1つが、有機溶剤である。
第7形態に係る脱臭システムは、前記第1乃至第6形態のいずれかの形態の脱臭システムにおいて、前記脱臭炉内において、前記燃焼材及び化石燃料と共に前記臭気ガスを燃焼する。
【0008】
別の局面によれば、脱臭方法を提供する。
好ましい形態に係る脱臭方法は、フィルムに塗工液を塗工して塗層を形成する塗工装置を有する設備から発生する臭気ガスを回収する工程と、前記回収した臭気ガスを脱臭炉に導入し、前記脱臭炉内において燃焼材と前記臭気ガスを燃焼させることにより、前記臭気ガスを無臭化する工程と、を有し、前記燃焼材が、前記塗工液又は前記塗工液の余剰原料を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の脱臭システム及び脱臭方法は、臭気ガスを燃焼するために、塗工液の余剰原料を含む燃焼材を用いるので、化石燃料の使用を抑制できる。化石燃料の使用量を低減することにより、臭気ガスの無臭化コストを抑制でき、さらに、CO

の排出削減にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の脱臭システムの概略参考図。
塗工装置を有する設備の1つの例を示す側面図。
塗工装置を有する設備のもう1つの例を示す側面図。
調製装置の1つの例を示す参考図。
調製装置のもう1つの例を示す参考図。
調製装置のもう1つの例を示す参考図。
脱臭炉を有する脱臭装置の1つの例を示す、一部断面を含む側面図。
第2実施形態の脱臭システムの第1例を示す概略参考図。
第2実施形態の脱臭システムの第1例を示す概略参考図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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