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公開番号
2025021836
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125837
出願日
2023-08-01
発明の名称
孔内清掃治具
出願人
富士古河E&C株式会社
代理人
個人
主分類
B08B
5/00 20060101AFI20250206BHJP(清掃)
要約
【課題】効率よく孔内の粉塵等を除去して孔内を清掃することが可能な孔内清掃治具を提供する。
【解決手段】本体部3の上部の吸引口7には、集塵機吸引管13が接続される。この状態で、例えばコンクリート製の施工面15に形成された孔17へ挿入部5aを挿入して本体部3を施工面上に配置する。この際、シール部11を、孔17の周囲を囲むように施工面15に接触させる。集塵機により吸引を行うと、孔17の内部(シール部11の内部)の気体が、本体部3の内部であって、本体部3の内面と給気管5の外面との間を流路として、集塵機で吸引される。また、これにより孔17の内部が減圧されるため、給気管5によって、外部から孔17の内部へ給気が行われる。すなわち、給気管5の先端から外部から給気された気体が噴出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
施工面に形成された孔の内部を清掃するための清掃治具であって、
略筒状の本体部と、
前記本体部の内部に配置される給気管と、
前記本体部の上部に設けられ、集塵機と接続される吸引口と、
を具備し、
前記給気管の一端は前記本体部の下方に突出し、前記給気管の他端は前記本体部の外部と連通し、
前記給気管を孔に挿入して、前記本体部の下端を、孔を囲んで施工面に接触するように配置し、集塵機により吸引を行うことで、孔内の粉塵が前記本体部を介して集塵機で吸引されるとともに、前記給気管によって、外部から孔内へ給気を行うことが可能であることを特徴とする孔内清掃治具。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記本体部の内部において、前記給気管の外面に外部プロペラが設けられ、前記給気管の内部において、前記給気管の内面に内部プロペラが設けられ、
集塵機により吸引を行うと、前記本体部の内部であって、前記給気管の外部を流れる排気流によって前記外部プロペラが前記給気管の少なくとも一部を回転させるとともに、前記内部プロペラによって、前記給気管の内部において、孔への給気方向の気流を発生させることが可能であることを特徴とする請求項1記載の孔内清掃治具。
【請求項3】
前記本体部の内部において、前記給気管の外面側又は内面側の少なくとも一方に、プロペラが配置され、前記給気管の内部を流れる給気流又は前記給気管の外部を流れる排気流によって、前記給気管が回転可能であり、
孔に挿入される前記給気管の周囲には、孔内面を清掃可能なブラシが設けられることを特徴とする請求項1記載の孔内清掃治具。
【請求項4】
少なくとも、前記ブラシが配置された範囲の前記給気管が脱着可能であることを特徴とする請求項3記載の孔内清掃治具。
【請求項5】
前記本体部の下端部に、施工面と接触可能な弾性部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の孔内清掃治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばアンカーボルト等を設置するために削孔した後の孔内の粉塵等を清掃するための孔内清掃治具に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリートなどの地面や壁面に例えばアンカーボルトを設置する際には、ドリル等の工具によって削孔が行われる。この際、多くの粉塵が発生するため、粉塵の除去が望まれる。
【0003】
これに対し、先端工具の一部を集塵アダプタで覆い、集塵アダプタから粉塵を集塵する吸引口が、集塵アダプタの内部で先端工具に対して近接離間可能とした穿孔工具が提案されている(特許文献1)。特許文献1によれば、先端工具の径によらず、吸引口を先端工具に近づけることができるため、効率よく集塵を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-12395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の穿孔工具は、削孔時に生じて施工面に噴出してくる粉塵を集塵することは可能であるが、削孔後の孔内に残る粉塵を効率よく集塵することはできない。これは、孔がある程度深くなると、その上方から集塵機で吸引して孔内を多少減圧しても、気流が発生しにくいため孔の底に溜まった粉塵はほとんど吸引されずに残るためである。このため、孔の内部の粉塵は別途除去する必要がある。
【0006】
図7は、従来の孔内を清掃するための工程を示す概略図である。図7(a)に示すように、工具でコンクリート100に孔101を形成すると、前述したように、コンクリート100の表面(施工面)の粉塵は集塵機で除去可能であるが、孔101の内部には粉塵が残る。
【0007】
このため、通常は、図7(b)に示すようにダストポンプ105が用いられる。ダストポンプ105は、筒状の給気部を有し、上部のポンプを押しつぶすことで、先端から空気を噴出させることができる。このため、ダストポンプの先端を孔101に挿入して孔101に空気を吹き込むことで、粉塵を孔101から噴出させることができる。これを集塵機吸引管103で吸引することで、孔101の内部の粉塵を除去する。
【0008】
また、例えばケミカルアンカー(登録商標)などは、孔101の内面との接着剤の接着強度を確保するため、孔101の内面に付着した粉塵も除去する必要がある。このため、図7(c)に示すように、ブラシ107を孔101に挿入し、孔内壁に付着した粉塵をこすり落とし、この後、ダストポンプ105によって孔内の粉塵除去を行う工程を複数回繰り返す必要がある。
【0009】
しかし、多数の孔101を形成する必要がある場合などは、このような孔清掃作業に多くの時間を要する。また、ダストポンプ105、集塵機吸引管103、ブラシ107などを使用するため、複数の作業者で作業を行う必要がある場合もあり、より効率よく孔内清掃を行う方法が望まれる。
【0010】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、効率よく孔内の粉塵等を除去して孔内を清掃することが可能な孔内清掃治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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