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公開番号2025025022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129457
出願日2023-08-08
発明の名称解繊装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D21B 1/14 20060101AFI20250214BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】原料に含まれる水分量が多い場合であっても、良好かつ安定的に解繊を行うことができる解繊装置を提供すること。
【解決手段】繊維を含む原料を解繊する解繊装置であって、原料が投入される投入口、および原料を解繊した解繊物を排出する排出口を有するケーシングと、複数の回転刃を有し、ケーシング内に回転可能に支持された回転体と、ケーシングの内周面に沿って設けられ、回転刃との間で原料を解繊する複数の固定刃を有するライナーと、を備え、回転刃および固定刃のうちの少なくとも一方は、表面に撥水性を有する撥水層を有することを特徴とする解繊装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
繊維を含む原料を解繊する解繊装置であって、
前記原料が投入される投入口、および前記原料を解繊した解繊物を排出する排出口を有するケーシングと、
複数の回転刃を有し、前記ケーシング内に回転可能に支持された回転体と、
前記ケーシングの内周面に沿って設けられ、前記回転刃との間で前記原料を解繊する複数の固定刃を有するライナーと、を備え、
前記回転刃および前記固定刃のうちの少なくとも一方は、表面に撥水性を有する撥水層を有することを特徴とする解繊装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記撥水層は、フッ素系シランカップリング剤、ダイヤモンド・ライク・カーボン、シルセスキオキサンおよびシリコーン樹脂のうちの少なくとも1つを含む請求項1に記載の解繊装置。
【請求項3】
前記撥水層は、フッ素系シランカップリング剤を含み、
前記撥水層の定着性を高める下地層を備える請求項1に記載の解繊装置。
【請求項4】
前記下地層は、酸化膜または窒化膜である請求項3に記載の解繊装置。
【請求項5】
前記撥水層の厚さは、0.5nm以上100nm以下であり、
前記下地層の厚さは、0.5nm以上2000nm以下である請求項3に記載の解繊装置。
【請求項6】
前記撥水層は、前記回転刃および前記固定刃の双方に設けられている請求項1に記載の解繊装置。
【請求項7】
繊維を含む原料を解繊する解繊装置であって、
前記原料が投入される投入口、および前記原料を解繊した解繊物を排出する排出口を有するケーシングと、
複数の回転刃を有し、前記ケーシング内に回転可能に支持された回転体と、を備え、
前記回転刃は、表面に撥水性を有する撥水層を有することを特徴とする解繊装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、解繊装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、紙、木片等を解繊する解繊装置が知られている。特許文献1の解繊装置は、ターボ式微粉砕機であり、原料入口部および粉砕製品出口部を有するケーシングと、ケーシングの内面に設けられたライナーと、ケーシング内で回転する回転刃(ブレード)を備えたローターとを有する。回転しているローターの刃先とライナーとの間を原料が通過する際、原料が粉砕されて解繊され、粉砕物(解繊物)が粉砕製品出口部から排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2017-531103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されている解繊装置では、水分量の多い原料を解繊した場合、回転刃に目詰まりが生じてしまうおそれがある。回転刃に目詰まりが生じると、原料に対し良好な解繊を継続して行うことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の解繊装置は、繊維を含む原料を解繊する解繊装置であって、
前記原料が投入される投入口、および前記原料を解繊した解繊物を排出する排出口を有するケーシングと、
複数の回転刃を有し、前記ケーシング内に回転可能に支持された回転体と、
前記ケーシングの内周面に沿って設けられ、前記回転刃との間で前記原料を解繊する複数の固定刃を有するライナーと、を備え、
前記回転刃および前記固定刃のうちの少なくとも一方は、表面に撥水性を有する撥水層を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本発明の解繊装置の第1実施形態を示す縦断面図である。
図2は、図1中のA-A線断面図である。
図3は、図1に示す回転刃の拡大断面図である。
図4は、図1に示す固定刃の拡大断面図である。
図5は、第2実施形態に係る解繊装置の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の解繊装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の解繊装置の第1実施形態を示す縦断面図である。図2は、図1中のA-A線断面図である。図3は、図1に示す回転刃の拡大断面図である。図4は、図1に示す固定刃の拡大断面図である。
【0008】
なお、以下では、図1(図5についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言うことがある。また、図1の左側を「左」または「左側」、右側を「右」または「右側」と言うことがある。
【0009】
なお、図2では、排出口32は、投入口31に対し、回転軸51の軸方向の反対側に位置しており、本来は存在しないが、その配置等の理解を容易にするため、排出口32を2点鎖線で記載した。ただし、この構成に限定されず、投入口31および排出口32の位置は、如何なる位置であってもよい。
【0010】
図1に示す解繊装置1は、繊維を含む原料M1を気中で解繊して解繊物M2を生成する装置である。原料M1の形態としては、特に限定されないが、シート状、綿状、鱗片状、綿状、ペレット状、粒状、粉状、ブロック状等が挙げられる。原料M1に含まれる繊維としては、特に限定されないが、典型例としてセルロース繊維が挙げられる。セルロース繊維とは、化合物としてのセルロースを主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロースの他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。なお、原料M1としては、特に限定されず、例えば、穀物等の食品、種子類、薬品、飼糧、肥料、工業用原料、工業用製品等であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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