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公開番号
2025029326
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-06
出願番号
2023133876
出願日
2023-08-21
発明の名称
ボイラ燃焼制御システム、ボイラ燃焼制御方法、およびプログラム
出願人
郵船出光グリーンソリューションズ株式会社
,
中国電力株式会社
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
F22B
35/00 20060101AFI20250227BHJP(蒸気発生)
要約
【課題】ボイラ燃焼制御において更なる精度の向上を図る。
【解決手段】ボイラ燃焼制御システムは、負荷要求量に対して燃料関数を基に算出されたボイラへの燃料投入量に係る燃料をボイラに供給し、測定主蒸気圧と、設定主蒸気圧とに基づきPID制御によるフィードバック(FB)補正量を求め、FB補正量に基づき負荷要求量もしくは燃料投入量を補正するプラントに対して、FB補正後の負荷要求量もしくは燃料投入量を補正する燃料補正係数を出力する。ボイラ燃焼制御システムは、ボイラ入力指令値、負荷要求量もしくは燃料投入量、および測定主蒸気圧に基づき、FB補正量のうちPID制御での比例項および積分項の補正量を求め、これらの補正量に基づき、ボイラについて負荷要求量と燃料投入量との関係を規定した基準曲線を補正する補正部と、補正された基準曲線に基づいて燃料補正係数を算出する演算部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
負荷要求量に対して所定の燃料関数に基づいて算出されたボイラへの燃料投入量に係る燃料を前記ボイラに供給し、測定された前記ボイラの主蒸気圧力である測定主蒸気圧と、予め設定された前記ボイラの主蒸気圧力である設定主蒸気圧とに基づいてPID制御によるフィードバック補正量を求め、前記フィードバック補正量に基づいて前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正するプラントに対して、前記フィードバック補正後の前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正する燃料補正係数を出力するボイラ燃焼制御システムであって、
ボイラ入力指令値、前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量、および前記測定主蒸気圧に基づいて、前記フィードバック補正量のうち前記PID制御での比例項および積分項の補正量を求め、前記求められた比例項および積分項の補正量に基づいて、前記ボイラについて前記負荷要求量と前記燃料投入量との関係を規定した基準曲線を補正する基準曲線補正部と、
前記補正された基準曲線に基づいて前記燃料補正係数を算出する燃料補正係数演算部と、を備える、
ボイラ燃焼制御システム。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のボイラ燃焼制御システムにおいて、
前記基準曲線補正部は、
前記比例項の補正量の変動における振幅と前記測定主蒸気圧の変動における振幅との比較結果に基づいて、前記基準曲線の補正に用いる関数である基準曲線補正関数を補正するための比例項修正係数を決定する比例項修正係数決定部と、
前記積分項の補正量の変動が前記測定主蒸気圧の変動に反映されるまでの遅延時間に基づいて、前記基準曲線補正関数を補正するための積分項修正係数を決定する積分項修正係数決定部と、を有し、
前記決定された比例項修正係数および積分項修正係数に基づいて、前記基準曲線補正関数を補正する、
ボイラ燃焼制御システム。
【請求項3】
請求項2に記載のボイラ燃焼制御システムにおいて、
前記基準曲線補正部は、
灰中未燃分計測器により計測された前記ボイラの燃焼中における灰中未燃分に基づいて、前記基準曲線補正関数を補正する、
ボイラ燃焼制御システム。
【請求項4】
負荷要求量に対して所定の燃料関数に基づいて算出されたボイラへの燃料投入量に係る燃料を前記ボイラに供給し、測定された前記ボイラの主蒸気圧力である測定主蒸気圧と、予め設定された前記ボイラの主蒸気圧力である設定主蒸気圧とに基づいてPID制御によるフィードバック補正量を求め、前記フィードバック補正量に基づいて前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正するプラントに対して、前記フィードバック補正後の前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正する燃料補正係数を出力するボイラ燃焼制御システムにおけるボイラ燃焼制御方法であって、
ボイラ入力指令値、前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量、および前記測定主蒸気圧に基づいて、前記フィードバック補正量のうち前記PID制御での比例項および積分項の補正量を求める工程と、
前記求められた比例項および積分項の補正量に基づいて、前記ボイラについて前記負荷要求量と前記燃料投入量との関係を規定した基準曲線を補正する工程と、
前記補正された基準曲線に基づいて前記燃料補正係数を算出する工程と、を備える、
ボイラ燃焼制御方法。
【請求項5】
負荷要求量に対して所定の燃料関数に基づいて算出されたボイラへの燃料投入量に係る燃料を前記ボイラに供給し、測定された前記ボイラの主蒸気圧力である測定主蒸気圧と、予め設定された前記ボイラの主蒸気圧力である設定主蒸気圧とに基づいてPID制御によるフィードバック補正量を求め、前記フィードバック補正量に基づいて前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正するプラントに対して、前記フィードバック補正後の前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正する燃料補正係数を出力するボイラ燃焼制御システムに用いられるプログラムであって、
前記ボイラ燃焼制御システムが備えるプロセッサに、
ボイラ入力指令値、前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量、および前記測定主蒸気圧に基づいて、前記フィードバック補正量のうち前記PID制御での比例項および積分項の補正量を求める工程と、
前記求められた比例項および積分項の補正量に基づいて、前記ボイラについて前記負荷要求量と前記燃料投入量との関係を規定した基準曲線を補正する工程と、
前記補正された基準曲線に基づいて前記燃料補正係数を算出する工程と、を実行させるための、
プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイラ燃焼制御システム、ボイラ燃焼制御方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ボイラの負荷要求量に基づいてボイラへの燃料投入量を決定するボイラ燃焼制御システムが知られている。特許文献1には、主蒸気圧力の挙動における燃料関数FXが想定する最適値からの乖離を検知し、燃料関数FXを自律的・自己完結的に修正することを可能とするボイラ燃焼制御システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/212224号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のボイラ燃焼制御システムをもってしても、ボイラの燃焼制御の精度を向上させる余地が未だ残されている。
【0005】
本発明の目的は、ボイラ燃焼制御において更なる精度の向上を図ることである。
【0006】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0008】
本発明の代表的な実施の形態によるボイラ燃焼制御システムは、負荷要求量に対して所定の燃料関数に基づいて算出されたボイラへの燃料投入量に係る燃料を前記ボイラに供給し、測定された前記ボイラの主蒸気圧力である測定主蒸気圧と、予め設定された前記ボイラの主蒸気圧力である設定主蒸気圧とに基づいてPID制御によるフィードバック補正量を求め、前記フィードバック補正量に基づいて前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正するプラントに対して、前記フィードバック補正後の前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正する燃料補正係数を出力するボイラ燃焼制御システムであって、ボイラ入力指令値、前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量、および前記測定主蒸気圧に基づいて、前記フィードバック補正量のうち前記PID制御での比例項および積分項の補正量を求め、前記求められた比例項および積分項の補正量に基づいて、前記ボイラについて前記負荷要求量と前記燃料投入量との関係を規定した基準曲線を補正する基準曲線補正部と、前記補正された基準曲線に基づいて前記燃料補正係数を算出する燃料補正係数演算部と、を備えるものである。
【0009】
また、本発明の代表的な実施の形態によるボイラ燃焼制御方法は、負荷要求量に対して所定の燃料関数に基づいて算出されたボイラへの燃料投入量に係る燃料を前記ボイラに供給し、測定された前記ボイラの主蒸気圧力である測定主蒸気圧と、予め設定された前記ボイラの主蒸気圧力である設定主蒸気圧とに基づいてPID制御によるフィードバック補正量を求め、前記フィードバック補正量に基づいて前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正するプラントに対して、前記フィードバック補正後の前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正する燃料補正係数を出力するボイラ燃焼制御システムにおけるボイラ燃焼制御方法であって、ボイラ入力指令値、前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量、および前記測定主蒸気圧に基づいて、前記フィードバック補正量のうち前記PID制御での比例項および積分項の補正量を求める工程と、前記求められた比例項および積分項の補正量に基づいて、前記ボイラについて前記負荷要求量と前記燃料投入量との関係を規定した基準曲線を補正する工程と、前記補正された基準曲線に基づいて前記燃料補正係数を算出する工程と、を備えるものである。
【0010】
また、本発明の代表的な実施の形態によるプログラムは、負荷要求量に対して所定の燃料関数に基づいて算出されたボイラへの燃料投入量に係る燃料を前記ボイラに供給し、測定された前記ボイラの主蒸気圧力である測定主蒸気圧と、予め設定された前記ボイラの主蒸気圧力である設定主蒸気圧とに基づいてPID制御によるフィードバック補正量を求め、前記フィードバック補正量に基づいて前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正するプラントに対して、前記フィードバック補正後の前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量を補正する燃料補正係数を出力するボイラ燃焼制御システムに用いられるプログラムであって、前記ボイラ燃焼制御システムが備えるプロセッサに、ボイラ入力指令値、前記負荷要求量もしくは前記燃料投入量、および前記測定主蒸気圧に基づいて、前記フィードバック補正量のうち前記PID制御での比例項および積分項の補正量を求める工程と、前記求められた比例項および積分項の補正量に基づいて、前記ボイラについて前記負荷要求量と前記燃料投入量との関係を規定した基準曲線を補正する工程と、前記補正された基準曲線に基づいて前記燃料補正係数を算出する工程と、を実行させるためのものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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