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公開番号
2025034396
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140752
出願日
2023-08-31
発明の名称
サンダ
出願人
株式会社マキタ
代理人
弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類
B24B
45/00 20060101AFI20250306BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】サンダにおいてクランプ機構に関する改良を提供する。
【解決手段】サンダは、サンディングシートを配置可能な平面状のシート配置面を備えるサンディング部と、サンディング部にサンディングシートを保持可能なクランプ機構とを備える。クランプ機構は、サンディングシートを保持可能であり、サンディングシートをサンディング部の側面で保持する閉位置と前記サンディングシートの取り外しを可能とする開位置との間で、シート配置面と平行な方向にスライド可能なクランプ部と、クランプ部を閉位置に向けて付勢する付勢力であって前記シート配置面と平行な方向に付勢力を付与する弾性体と、付勢力に抗してクランプ部を開位置で保持可能な保持機構とを備える。保持機構によるクランプ部の前記開位置での保持が解除されることによって、クランプ部が前記サンディングシートの保持を可能とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
サンディングシートを配置可能な平面状のシート配置面を備えるサンディング部と、
前記サンディング部に前記サンディングシートを保持可能な少なくとも1つのクランプ機構と、
を備え、
前記少なくとも1つのクランプ機構は、
前記サンディングシートを保持可能であり、前記サンディングシートを前記サンディング部の側面で保持する閉位置と前記サンディングシートの取り外しを可能とする開位置との間で、前記シート配置面と平行な方向にスライド可能なクランプ部と、
前記クランプ部を前記閉位置に向けて付勢する付勢力であって前記シート配置面と平行な方向に付勢力を付与する少なくとも1つの弾性体と、
前記付勢力に抗して前記クランプ部を前記開位置で保持可能な保持機構と、
を備え、
前記保持機構による前記クランプ部の前記開位置での保持が解除されることによって、前記クランプ部が前記サンディングシートの保持を可能とする
サンダ。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のサンダであって、
長尺状のハンドルを備え、
前記シート配置面に垂直な方向を上下方向と定義し、前記上下方向から見て前記ハンドルが延在する方向を前後方向と定義した場合に、
前記少なくとも1つのクランプ機構は、
前記サンディング部の中心よりも前側に配置される前側クランプ機構と、
前記サンディング部の中心よりも後側に配置される後側クランプ機構と、
を含む
サンダ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のサンダであって、
前記少なくとも1つの弾性体の各々は、長尺状のバネの形態であり、
前記バネは、前記シート配置面に平行な方向に延在している
サンダ。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載のサンダであって、
前記少なくとも1つの弾性体の各々は、長尺状のコンプレッションスプリングの形態である
サンダ。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のサンダであって、
前記保持機構は、
回転することによって前記クランプ部と当接して前記クランプ部を前記開位置に向けて押圧するカム部を備える
サンダ。
【請求項6】
請求項5に記載のサンダであって、
前記クランプ部を前記開位置に向けて押圧する前記カム部の回転方向を開方向と定義し、前記クランプ部が前記閉位置にスライド可能となる前記カム部の回転方向を閉方向と定義した場合に、
前記保持機構は、
前記クランプ部の前記開位置に向かう方向へのスライド幅が最大となる状態または前記スライド幅が最大を超えて減少を開始する状態となる位置で前記カム部の開方向への回転を止めるストッパを備える
サンダ。
【請求項7】
請求項4に記載のサンダであって、
前記サンディング部は、前記コンプレッションスプリングを収容する少なくとも1つの収容部を備え、
前記コンプレッションスプリングが延在する方向における、前記少なくとも1つの収容部の各々の長さは、前記コンプレッションスプリングの自然長よりも短い
サンダ。
【請求項8】
請求項7に記載のサンダであって、
前記クランプ部は、
前記少なくとも1つの収容部に収容された前記コンプレッションスプリングの上方を覆うように構成されている
サンダ。
【請求項9】
請求項5から請求項8のいずれか一つに記載のサンダであって、
前記保持機構は、
回転することによって前記クランプ部と当接して前記クランプ部を前記開位置に向けて押圧するカム部と、
前記カム部の回転を操作するためのレバー部と、を備え、
前記クランプ部が閉位置である場合の前記レバー部の外郭は、前記シート配置面の面方向の外郭よりも内側に位置する
サンダ。
【請求項10】
請求項5から請求項9のいずれか一つに記載のサンダであって、
当該サンダでサンディングされることによって被加工部材から発生した研磨屑を吸引する吸引部と、
前記吸引した前記研磨屑を前記サンダの後側に排出する集塵ノズルと、
を備え、
前記少なくとも1つのクランプ機構は、前記サンディング部の中心よりも後側に配置される後側クランプ機構を備え、
前記後側クランプ機構は、前記集塵ノズルの下方領域に配置され、
前記後側クランプ機構が有する前記保持機構は、
回転することによって前記クランプ部と当接して前記クランプ部を前記開位置に向けて押圧するカム部と、
前記カム部の回転を操作するためのレバー部と、を備え、
前記レバー部は、前記カム部の回転軸から遠ざかるにつれて上方向に高くなる部分を有し、
前記レバー部の最も高い部分は、前記カム部が回転した場合に前記排出ノズルに接触しない高さである
サンダ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、サンダに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
サンディングシートを保持するためのクランプ機構を備えたサンダが知られている。特許文献1には、トーションスプリングとクランプレバーとクランプ部材とを備えるサンダが記載されている。トーションスプリングの一端にはクランプレバーが形成され、他端にはクランプ部材が連結される。トーションスプリングが付勢力を保持した状態で使用者によってクランプレバーが突起状の係止部に係止されると、当該付勢力によってクランプ部材がサンディングシートを保持する。特許文献2には、使用者によってクランプレバーが操作されることでクランプ部材を上下に揺動させてサンディングシートの保持および解除を行うサンダが記載されている。トーションスプリングがクランプ部材を付勢することで、クランプ部材がサンディングシートを保持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-207964号公報
実開平2-15256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載のサンダは、サンディングシートを保持する場合に、使用者がトーションスプリングの付勢力に抗しながらクランプレバーを持ち上げて突起状の係止部に係止させる必要がある。よって、使用者がサンディングシートを手で押さえながらクランプレバーを操作する場合に、クランプレバーの操作性が悪い。特許文献2記載のサンダは、トーションスプリングとクランプ部材が上下方向に揺動するため、クランプ機構の上下方向の構造が大きくなってしまう。
【0005】
本開示は、サンダにおいてクランプ機構に関する改良を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の非限定的な1つの態様によれば、サンディング部と、少なくとも1つのクランプ機構と、を備えるサンダが提供される。前記サンディング部は、サンディングシートを配置可能な平面状のシート配置面を備える。前記少なくとも1つのクランプ機構は、前記サンディング部に前記サンディングシートを保持可能である。前記少なくとも1つのクランプ機構は、クランプ部と、少なくとも1つの弾性体と、保持機構と、を備える。前記クランプ部は、前記サンディングシートを保持可能であり、前記サンディングシートを前記サンディング部の側面で保持する閉位置と前記サンディングシートの取り外しを可能とする開位置との間で、前記シート配置面と平行な方向にスライド可能である。少なくとも1つの弾性体は、前記クランプ部を前記閉位置に向けて付勢する付勢力であって前記シート配置面と平行な方向に付勢力を付与する。前記保持機構は、前記付勢力に抗して前記クランプ部を前記開位置で保持可能である。前記サンダは、前記保持機構による前記クランプ部の前記開位置での保持が解除されることによって、前記クランプ部が前記サンディングシートの保持を可能とする。
【0007】
この態様によれば、サンダの使用者が、保持機構によって開位置に保持された状態のクランプ部にサンディングシートをセットした後、保持機構を操作してクランプ部の開位置での保持を解除すると、使用者が保持機構を操作する力に対してさらに弾性体による付勢力が加勢して、クランプ部が閉位置に移行する。よって、使用者による簡易な操作によって、サンディングシートをクランプ部に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
サンダの右側面図である。
サンダの縦断面図であり、内部構造の概略を説明するための図である。
サンダの前側を示す斜視図である。
サンダの後側を示す斜視図である。
クランプ機構を説明する分解斜視図である。
クランプレバーを示す下面図である。
クランプレバーを示す側面図である。
閉位置状態のクランプ機構とベースとを示す平面図である。
開位置状態のクランプ機構とベースとを示す平面図である。
閉位置状態のカム部とクランプ部材との関係を示す説明図である。
カム部が閉位置を始点として開方向へ回転した場合のカム部とクランプ部材との関係を示す説明図である。
最大開放状態のカム部とクランプ部材との関係を示す説明図である。
回転停止位置のカム部とクランプ部材との関係を示す説明図である。
閉位置状態のクランプ機構を示す図である。
開位置状態のクランプ機構を示す図である。
弾性体としてゴム部材を用いたクランプ機構の閉位置状態を示す説明である。
弾性体としてゴム部材を用いたクランプ機構の開位置状態を示す説明である。
弾性体としてテンションスプリングを用いたクランプ機構の閉位置状態を示す説明である。
弾性体としてテンションスプリングを用いたクランプ機構の開位置状態を示す説明である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の非限定的な一実施形態において、前記サンダは、長尺状のハンドルを備えていてもよい。前記シート配置面に垂直な方向を上下方向と定義し、前記上下方向から見て前記ハンドルが延在する方向を前後方向と定義した場合に、前記少なくとも1つのクランプ機構は、前記サンディング部の中心よりも前側に配置される前側クランプ機構を含んでいてもよい。前記少なくとも1つのクランプ機構は、前記サンディング部の中心よりも後側に配置される後側クランプ機構を含んでいてもよい。
この実施形態によれば、クランプ機構はハンドルの延在する方向と同じ方向に配置される。従って、サンダが左右方向に大型化することを抑制することができる。
【0010】
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記少なくとも1つの弾性体の各々は、長尺状のバネの形態であってもよい。前記バネは、前記シート配置面に平行な方向に延在していてもよい。
この実施形態によれば、バネがシート配置面に平行な方向に延在しているので、バネによってクランプ機構が上下方向に大型化することを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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