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公開番号2025038786
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023145600
出願日2023-09-07
発明の名称ハニカム構造体及び排気ガス浄化装置
出願人日本碍子株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類B01J 35/57 20240101AFI20250312BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ハニカム構造体の強度低下を回避しつつ、緩衝部材のせん断ずれによる缶体からのハニカム構造体のずれを抑制できるハニカム構造体及び排気ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】本発明によるハニカム構造体1は、外周壁と、外周壁の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで延びる流路を形成する複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造部10と、外周壁の外面上に設けられた少なくとも1つの電極層11とを備えたハニカム構造体1であって、電極層11は、セルの延在方向に厚みが変動するように形成されており、ハニカム構造体1は、電極層11の厚みの変動によりセルの延在方向に外径が変動するように形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで延びる流路を形成する複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造部と、
前記外周壁の外面上に設けられた少なくとも1つの電極層と
を備えたハニカム構造体であって、
前記電極層は、前記セルの延在方向に厚みが変動するように形成されており、
前記ハニカム構造体は、前記電極層の厚みの変動により前記セルの延在方向に外径が変動するように形成されている、
ハニカム構造体。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ハニカム構造体は、前記セルの延在方向に並ぶ第1領域、第2領域及び第3領域を含み、前記第1領域は前記一方の端面側に配置され、前記第3領域は前記他方の端面側に配置され、前記第2領域は前記第1領域と前記第3領域との間に配置されており、
前記電極層の厚みの変動により、前記第1領域の外径、前記第2領域の外径及び前記第3領域の外径のうちの1つが他の1つ又は2つと異なる、
請求項1に記載のハニカム構造体。
【請求項3】
前記第1領域の外径、前記第2領域の外径及び前記第3領域の外径のうちの最小外径(R
min
)に対する最大外径(R
max
)の比率(R
max
/R
min
)が、1.000より大きく1.061未満である、
請求項2に記載のハニカム構造体。
【請求項4】
前記比率(R
max
/R
min
)が、1.001以上1.052以下である、
請求項3に記載のハニカム構造体。
【請求項5】
前記比率(R
max
/R
min
)が、1.010以上1.048以下である、
請求項4に記載のハニカム構造体。
【請求項6】
前記比率(R
max
/R
min
)が、1.014以上1.042以下である、
請求項5に記載のハニカム構造体。
【請求項7】
前記第1領域の外径をR
A
とし、前記第2領域の外径をR
B
とし、前記第3領域の外径をR
C
としたとき、

A
≦R
C
<R
B
とされているか、又は

C
≦R
A
<R
B
とされている、
請求項2から6までのいずれか1項に記載のハニカム構造体。
【請求項8】
請求項1から6までのいずれか1項に記載のハニカム構造体と、
前記ハニカム構造体の電極層に接続された金属電極と、
前記ハニカム構造体を保持する金属製の缶体と、
前記ハニカム構造体と前記缶体との間に配設された緩衝部材と
を備え、
前記ハニカム構造体の外周位置における前記缶体の内径は、前記セルの延在方向に一定である、
排気ガス浄化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカム構造体及び排気ガス浄化装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば下記の特許文献1,2等に開示されているように、缶体からのハニカム構造体のずれを抑制する方法が検討されている。特許文献1には、外周壁の表面における表面粗さを粗くすることにより、外周壁の表面の摩擦係数を大きくして、ハニカム構造体の缶体内でのずれを有効に抑止する構成が開示されている。特許文献2には、外周壁の外周面が±1.0mm以内の外形公差である基準面と、その基準面に対して凹又は凸の関係にある凹凸部とを有することで、ずれを抑制する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-130184号公報
特開2005-125182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハニカム構造体と缶体との間には、例えば非膨張性セラミック繊維マット又は熱膨張性鉱物材料マット等の緩衝部材が配設される。ハニカム構造体を車両に搭載したとき、ハニカム構造体の特定箇所が熱膨張することを繰り返し、緩衝部材の対応箇所に負荷が集中し、緩衝部材にせん断ずれが生じることがある。緩衝部材にせん断ずれが生じると、緩衝部材によるハニカム構造体の把持力が小さくなり、缶体からハニカム構造体がずれて脱落する可能性が高くなる。
【0005】
特許文献1,2では、ハニカム構造体の熱膨張による緩衝部材のせん断ずれについて考慮されていない。特許文献2の凹凸部の位置を調節することで緩衝部材のせん断ずれを抑えることができるかもしれないが、外周壁の厚みを部分的に変更する場合、ハニカム構造体の製造時に外周壁の内側のセルに変形が生じ、ハニカム構造体の強度が低下する虞がある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、ハニカム構造体の強度低下を回避しつつ、緩衝部材のせん断ずれによる缶体からのハニカム構造体のずれを抑制できるハニカム構造体及び排気ガス浄化装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
項目1.本発明は、一実施形態において、外周壁と、外周壁の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで延びる流路を形成する複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造部と、外周壁の外面上に設けられた少なくとも1つの電極層とを備えたハニカム構造体であって、電極層は、セルの延在方向に厚みが変動するように形成されており、ハニカム構造体は、電極層の厚みの変動によりセルの延在方向に外径が変動するように形成されている、ハニカム構造体に関する。
【0008】
項目2.本発明は、ハニカム構造体は、セルの延在方向に並ぶ第1領域、第2領域及び第3領域を含み、第1領域は一方の端面側に配置され、第3領域は他方の端面側に配置され、第2領域は第1領域と第3領域との間に配置されており、電極層の厚みの変動により、第1領域の外径、第2領域の外径及び第3領域の外径のうちの1つが他の1つ又は2つと異なる、項目1に記載のハニカム構造体に関していてよい。
【0009】
項目3.本発明は、第1領域の外径、第2領域の外径及び第3領域の外径のうちの最小外径(R
min
)に対する最大外径(R
max
)の比率(R
max
/R
min
)が、1.000より大きく1.061未満である、項目2に記載のハニカム構造体に関していてよい。
【0010】
項目4.本発明は、比率(R
max
/R
min
)が、1.001以上1.052以下である、項目3に記載のハニカム構造体に関していてよい。
(【0011】以降は省略されています)

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