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公開番号
2025042130
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023148963
出願日
2023-09-14
発明の名称
配線・配管材支持具および固定部構造
出願人
未来工業株式会社
代理人
弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類
F16L
3/137 20060101AFI20250319BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】安定した配線・配管材の支持を可能とする配線・配管材支持具を提供する。
【解決手段】配線・配管材支持具は、基部と、基部から延設された支持部とを備える。基部は、第1吊りボルトに固定される第1固定部と、第2吊りボルトに固定される第2固定部とを備える。第1固定部は、第1吊りボルトを配置する第1配置空間を形成する一対の第1対向壁と、第1吊りボルトが径方向から通過可能な第1開口と、第1配置空間の奥方で一対の第1対向壁を繋ぐ第1奥壁と、を備える。第2固定部は、第2吊りボルトを配置する第2配置空間を形成する一対の第2対向壁と、第2吊りボルトが径方向から通過可能な第2開口と、第2配置空間の奥方で一対の第2対向壁を繋ぐ第2奥壁と、を備える。第1開口および第2開口が幅方向に互いに反対を向くように開放されている。第1および第2固定部は、幅方向において第1および第2吊りボルトの軸心を支持部と重合する位置に保持する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基部と、前記基部から延設された支持部とを備え、前記支持部の延設方向に直交する幅方向に沿って配線・配管材を布設して支持する配線・配管材支持具であって、
前記基部は、軸方向に延びるとともに第1径を有する第1吊りボルトに固定される第1固定部と、軸方向に延びるとともに第2径を有する第2吊りボルトに固定される第2固定部とを備え、
前記第1固定部は、相対向し内側に前記第1吊りボルトを配置する第1配置空間を形成する一対の第1対向壁と、前記第1配置空間を外部に連通させ、前記第1吊りボルトが径方向から通過可能な第1開口と、前記第1開口と対向し、前記第1配置空間の奥方で前記一対の第1対向壁を繋ぐ第1奥壁と、を備え、
前記第2固定部は、相対向し内側に前記第2吊りボルトを配置する第2配置空間を形成する一対の第2対向壁と、前記第2配置空間を外部に連通させ、前記第2吊りボルトが径方向から通過可能な第2開口と、前記第2開口と対向し、前記第2配置空間の奥方で前記一対の第2対向壁を繋ぐ第2奥壁と、を備え、前記第1開口および前記第2開口が幅方向に互いに反対を向くように開放されており、
前記第1および第2固定部は、それぞれ、幅方向において前記第1および第2吊りボルトの軸心を前記支持部と重合する位置に保持するように構成されていることを特徴とする配線・配管材支持具。
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【請求項2】
前記第1および第2固定部は、それぞれ、前記第1および第2奥壁から軸方向に離隔した位置で、前記第1および第2開口の開放する側から前記第1および第2吊りボルトに当接する第1および第2当接部をさらに備え、
前記第1当接部と前記第1奥壁との間の軸方向の間隔と、前記第2当接部と前記第2奥壁との間の軸方向の間隔とが相違することを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材支持具。
【請求項3】
前記第1および第2固定部は、それぞれ、前記第1および第2配置空間に配置した前記第1および第2吊りボルトの外面に係止して前記第1および第2開口からの離脱を抑制する第1および第2係止部をさらに備え、
前記第1および第2固定部の少なくとも一方において、前記係止部と前記支持部との軸方向距離が、前記当接部と前記支持部との軸方向距離よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の配線・配管材支持具。
【請求項4】
前記第1および第2当接部は、前記第1および第2奥壁の下方にそれぞれ形成され、前記第1および第2当接部と前記第1および第2奥壁との間の軸方向の間隔が前記第1および第2吊りボルトの径よりもそれぞれ大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の配線・配管材支持具。
【請求項5】
前記第1径よりも第2径が相対的に大きく、
前記第2固定部は、前記第1吊りボルトが前記第2開口を通過するのを阻害するように配置された阻害部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の配線・配管材支持具。
【請求項6】
前記配線・配管材支持具の幅方向の両側を向く第1および第2外面は、互いに異なる、凹凸による意匠を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の配線・配管材支持具。
【請求項7】
基部と、前記基部から延設された支持部とを備え、前記支持部の延設方向に直交する幅方向に沿って配線・配管材を布設して支持する配線・配管材支持具に設けられ、軸方向に延びるとともに所定の径を有する吊りボルトに前記基部を固定するための固定部構造であって、
相対向し内側に前記吊りボルトを配置する配置空間を形成する一対の対向壁と、
前記配置空間を外部に連通させるように幅方向に開放され、前記吊りボルトが径方向から通過可能である開口と、
前記開口と対向し、前記配置空間の奥方で前記一対の対向壁を繋ぐ奥壁と、
前記奥壁から軸方向に離隔した位置で前記開口の開放する側から前記吊りボルトに当接する当接部と、
前記配置空間に配置した前記吊りボルトの外面に係止して前記開口からの離脱を抑制する係止部と、を備え、
前記係止部は、幅方向において前記吊りボルトの軸心を前記支持部と重合する位置に配置するように、前記吊りボルトの前記配置空間における位置を定めるように構成され、
前記係止部と前記支持部との軸方向距離が、前記当接部と前記支持部との軸方向距離よりも大きいことを特徴とする固定部構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊りボルトに固定されて配線・配管材を支持する配線・配管材支持具、および、該配線・配管材支持具に設けられる固定部構造に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、家屋等の構造物において、ケーブルなどの配線・配管材を支持するための種々の配線・配管材支持具が用いられている。これら種々の配線・配管材支持具の1つとして、当該配線・配管材支持具を吊りボルトに固定し、且つ、当該配線・配管材支持具で配線・配管材を支持することによって、構造物に配線・配管材を設置するものがある。
【0003】
例えば、特許文献1は、吊りボルト等に取り付けられ配線・配管材を保持する配線・配管材保持具(配線・配管材支持具)に関するものである。特許文献1の使用状態参考図に示されるように、配線・配管材保持具を固定部間に吊りボルトを収容した状態で、該吊りボルトを軸に本物品を回転させて該固定部内に該吊りボルトを嵌め入れ、配線・配管材保持具を吊りボルトに固定する。もしくは、特許文献1の使用状態参考図2に示されるように、配線・配管材保持具の保持部を左右に引っ張ることにより挟持部を広げ、該挟持部内に吊りボルトを挟み込むと共に、爪部を該ボルト外周の谷部に嵌合させることにより配線・配管材保持具を吊りボルトに固定する。そして、配線・配管材保持具の保持部内に配管材を布設し、保持片先端に設けられた第一係止部を本物品保持部に設けられた第一係合部に係合させることで、該保持片、該保持部間の開口部分を塞ぐと共に、該保持片が該配管材を押さえ、該配管材が該保持部より脱落しないように保持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
意匠登録第1304878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の配線・配管材保持具は、固定部と挟持部とを択一的に使用することで、吊りボルトに異なる取付方法で取り付けることを可能とする。しかしながら、配線・配管材保持具の幅方向(配線・配管材の布設方向)において固定部が保持部の外側に突出するように形成されていることから、固定部を用いて配線・配管材保持具を吊りボルトに取り付けた際、吊りボルトの軸心と保持部とが幅方向に離間することになる。この両者の位置関係(幅方向の離間距離)によって、保持部が受ける荷重が吊りボルトに効果的に伝わらず、固定部が受ける負荷が大きくなることで、例えば、上下または前後のねじれ方向の負荷によって、吊りボルトから固定部が外れたり、配線・配管材支持具の固定部が破損することが起こり得る。そのため、従来の配線・配管材支持具では、配線・配管材の支持が不安定となるおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、安定した配線・配管材の支持を可能とする配線・配管材支持具、および固定部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の配線・配管材支持具は、基部と、前記基部から延設された支持部とを備え、前記支持部の延設方向に直交する幅方向に沿って配線・配管材を布設して支持する配線・配管材支持具であって、
前記基部は、軸方向に延びるとともに第1径を有する第1吊りボルトに固定される第1固定部と、軸方向に延びるとともに第2径を有する第2吊りボルトに固定される第2固定部とを備え、
前記第1固定部は、相対向し内側に前記第1吊りボルトを配置する第1配置空間を形成する一対の第1対向壁と、前記第1配置空間を外部に連通させ、前記第1吊りボルトが径方向から通過可能な第1開口と、前記第1開口と対向し、前記第1配置空間の奥方で前記一対の第1対向壁を繋ぐ第1奥壁と、を備え、
前記第2固定部は、相対向し内側に前記第2吊りボルトを配置する第2配置空間を形成する一対の第2対向壁と、前記第2配置空間を外部に連通させ、前記第2吊りボルトが径方向から通過可能な第2開口と、前記第2開口と対向し、前記第2配置空間の奥方で前記一対の第2対向壁を繋ぐ第2奥壁と、を備え、前記第1開口および前記第2開口が幅方向に互いに反対を向くように開放されており、
前記第1および第2固定部は、それぞれ、幅方向において前記第1および第2吊りボルトの軸心を前記支持部と重合する位置に保持するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の配線・配管材支持具は、請求項1に記載の配線・配管材支持具において、前記第1および第2固定部は、それぞれ、前記第1および第2奥壁から軸方向に離隔した位置で、前記第1および第2開口の開放する側から前記第1および第2吊りボルトに当接する第1および第2当接部をさらに備え、
前記第1当接部と前記第1奥壁との間の軸方向の間隔と、前記第2当接部と前記第2奥壁との間の軸方向の間隔とが相違することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の配線・配管材支持具は、請求項2に記載の配線・配管材支持具において、前記第1および第2固定部は、それぞれ、前記第1および第2配置空間に配置した前記第1および第2吊りボルトの外面に係止して前記第1および第2開口からの離脱を抑制する第1および第2係止部をさらに備え、
前記第1および第2固定部の少なくとも一方において、前記係止部と前記支持部との軸方向距離が、前記当接部と前記支持部との軸方向距離よりも大きいことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の配線・配管材支持具は、請求項1または2に記載の配線・配管材支持具において、前記第1および第2当接部は、前記第1および第2奥壁の下方にそれぞれ形成され、前記第1および第2当接部と前記第1および第2奥壁との間の軸方向の間隔が前記第1および第2吊りボルトの径よりもそれぞれ大きいことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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