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公開番号2025044343
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023151862
出願日2023-09-20
発明の名称転落防止装置
出願人サンユウテック株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/00 20060101AFI20250326BHJP(建築物)
要約
【課題】部品点数が少なく簡単の構造で、経済性にすぐれ、ベランダ柵への取り付け作業も容易な転落防止装置を実現する。
【解決手段】転落防止装置1は、柵状の転落防止部材2と、支柱3と、転落防止部材2を支柱3へ取り付ける転落防止部材取付具13と、支柱3をベランダ柵9の手すり8へ固定する支柱固定具51と、支柱3をベランダの床6(又は溝71)上で支持し補強する支柱支持構造70と、を備え、取付具13によって、転落防止部材の上下枠16、17を支柱3に固定し、支柱固定具51の手すり固定具12によって、支柱3を手すり8に取付け、支柱支持構造70は、足元補強片35と、足元補強片35に沿って高さ調整自在に固定される足元高さ調整片36と、を備えている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
転落防止部材と、支柱と、転落防止部材を支柱へ取り付ける転落防止部材取付具と、支柱をベランダ柵の手すりへ固定する支柱固定構造と、支柱の下部をベランダの床上で支持し補強する支柱支持構造と、を備えた転落防止装置であって、
転落防止部材は、ベランダに沿って水平に設けられる上枠及び下枠と、上枠と下枠の間に設けられた複数の縦桟、網又は孔あき板と、を備えた構成であり、
転落防止部材取付具は、上枠及び下枠をそれぞれ支柱へ取り付ける部品であり、上枠及び下枠をそれぞれ把持する把持部と、支柱を挿通しボルト止めする支柱取付部と、を一体で有しており、
支柱固定構造は、手すりに上方から被せられる手すり固定部と、手すりと手すり固定部の間に介装される介装ゴムと、押さえプレートと、支柱側から押さえプレートを介装ゴムを介して手すりに対して押圧して支柱固定部を手すりに固定するボルトと、を備え、
支柱支持構造は、支柱の下部に沿って固定された足元補強片と、足元補強片に沿って固定され、ベランダの床に当接する足元高さ調整片と、を備えている構成であることを特徴とする転落防止装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
転落防止部材と、支柱と、転落防止部材を支柱へ取り付ける転落防止部材取付具と、支柱をベランダ柵の手すりへ固定する支柱固定構造と、支柱の下部をベランダの床上で支持し補強する支柱支持構造と、を備えた転落防止装置であって、
転落防止部材は、ベランダに沿って水平に設けられる上枠及び下枠と、上枠と下枠の間に設けられた複数の縦桟、網又は孔あき板と、を備えた構成であり、
転落防止部材取付具は、上枠及び下枠をそれぞれ支柱へ取り付ける部品であり、上枠及び下枠をそれぞれ把持する把持部と、支柱を挿通しボルト止めする支柱取付部と、を一体で有しており、
支柱固定構造は、手すりに上方から被せられる垂直断面が凹字形の手すり固定部と、手すりと手すり固定部の間に介装される介装ゴムと、押さえプレートと、支柱側から押さえプレートを介装ゴムを介して手すりに対して押圧して支柱固定部を手すりに固定するボルトと、を備え、
該ボルトは、支柱に形成された挿通孔を通して挿通され、手すり固定部の内壁に形成されたネジ孔に螺合される構成であって、該ボルトにおける頭部と支柱の間にはナットが螺着されている構成であり、
支柱支持構造は、支柱の下部に沿って固定された足元補強片と、足元補強片に沿って固定され、ベランダの床に当接する足元高さ調整片と、を備えている構成であることを特徴とする転落防止装置。
【請求項3】
支柱支持構造において、足元高さ調整片は、その下端は床面当接プレート及び両面接着テープを介してベランダ床の表面に接着されている構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の転落防止装置。
【請求項4】
支柱支持構造において、ベランダ柵支持枠を挟持しボルトで固定される挟持部材が設けられ、該挟持部材は内側に延び支柱に固定される固定片を備えている構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の転落防止装置。
【請求項5】
支柱支持構造において、ベランダの床に形成された凸条縁部に跨り、凸条縁部に介装ゴム及び当接プレートを介してボルトで締着される締着片を備え、該締着片に垂直断面がクランク形の補助片が載置固定され、補助片の立ち上がり部に水平断面がL字形のL形金具の一端が固定され、該L形金具の他端が支柱に当接し固定された構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の転落防止装置。
【請求項6】
支柱の上端は、突っ張り棒を介してベランダの天井に当接する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の転落防止装置。
【請求項7】
支柱固定構造は、手すりの長手方向の両側に張り出しかつ手すり固定部と一体で形成された張出し部を備え、支柱固定構造における支柱固定部を手すりに固定する前記ボルトは、張出し部に螺合された構成であることを特徴とする請求項1に記載の転落防止装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、幼児、子供がベランダやバルコニーから転落すること防止する転落防止装置に関する発明である。本発明の転落防止装置は、ベランダ及びバルコニーのいずれにも利用できるが、ここでは利用先を代表してベランダで説明する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
幼児、子供がベランダ柵を乗り越え、誤って転落する転落事故が生じている。特に、近年、高層マンション等のベランダから転落し、死傷するという痛ましい転落事故が多発している。
【0003】
従来、転落防止装置として、転落防止用の転落防止壁や柵を、固定装置によってベランダ柵に取り付けて、柵から上方に起立して取り付けたものが知られている(特許文献1、2参照)。
【0004】
また、柵の上方に、幼児、子供が手を掛けると回転してしまい、柵の乗り越えを防止する回転手摺を支持軸に対して同心で、または回転ベアリングを介して設けて成る、乗り越え防止用に手摺が知られている(特許文献3、4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-140970号公報
特開2008-38462号公報
特開2020-200674号公報
特開2010-248771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の転落防止装置は、転落防止壁の取り付け構造が必ずしも簡単な構成ではなく、部品点数も多く、取り付け作業も必ずしも容易とは言えなかった。
【0007】
ところで、ベランダ柵に設置される転落防止装置は、ベランダといういわば屋外側に向けてされるために、風雨に晒されることが多く、また経年劣化もし易い。特に、風雨による外力をもろに受けると、ベランダ柵への転落防止装置の取付部は、繰り返し的に外力が作用し、その固定構造が緩んだり、破損したりし易い。
【0008】
例えば、従来の転落防止装置は、上記特許文献1、2に示すように、転落防止用の柵の下部を固定用の部材ベランダ柵の上部に、固定部材で挟持してボルトで固定する構成を採用している。このような構成であると、固定構造が緩んだり、破損したりし易い。
【0009】
本発明は、上記従来の問題を解決することを目的とするものであり、部品点数が少なく簡単の構造で、ベランダ柵への取り付け作業も容易であり、しかも、風雨等にさらされても、ガタツキを抑制し、ベランダ柵への固定が緩まず、はずれにくい、取り付け強度を維持可能な構成の転落防止装置を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記課題を解決するために、転落防止部材と、支柱と、転落防止部材を支柱へ取り付ける転落防止部材取付具と、支柱をベランダ柵の手すりへ固定する支柱固定構造と、支柱の下部をベランダの床上で支持し補強する支柱支持構造と、を備えた転落防止装置であって、転落防止部材は、ベランダに沿って水平に設けられる上枠及び下枠と、上枠と下枠の間に設けられた複数の縦桟、網又は孔あき板と、を備えた構成であり、転落防止部材取付具は、上枠及び下枠をそれぞれ支柱へ取り付ける部品であり、上枠及び下枠をそれぞれ把持する把持部と、支柱を挿通しボルト止めする支柱取付部と、を一体で有しており、支柱固定構造は、手すりに上方から被せられる手すり固定部と、手すりと手すり固定部の間に介装される介装ゴムと、押さえプレートと、支柱側から押さえプレートを介装ゴムを介して手すりに対して押圧して支柱固定部を手すりに固定するボルトと、を備え、支柱支持構造は、支柱の下部に沿って固定された足元補強片と、足元補強片に沿って固定され、ベランダの床に当接する足元高さ調整片と、を備えている構成であることを特徴とする転落防止装置を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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