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公開番号2025056989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166571
出願日2023-09-27
発明の名称灰バンカの清掃方法
出願人GOLDEN通商株式会社
代理人個人
主分類B08B 3/02 20060101AFI20250401BHJP(清掃)
要約【課題】
植灰バンカの壁面及び底面に固着した燃焼灰を粉砕し効率的に内部の清掃を行うことができる灰バンカの清掃方法の提供。
【解決手段】
灰バンカ1の清掃方法では、天井クレーン2が設置された灰バンカ1の壁面13及び底面12に固着した焼却灰10を清掃する。清掃方法は、天井クレーン2に油圧ショベル4を固定するステップと、天井クレーン2を移動させることにより油圧ショベル4を灰バンカ1内に置くステップと、油圧ショベル4によって灰バンカ1の壁面13及び底面12に固着した焼却灰10を除去するステップと、焼却灰10を灰バンカ1内から外に出すステップと、油圧ショベル4を天井クレーン2に固定するステップと、天井クレーン2を移動させることにより油圧ショベル4を灰バンカ1から取り出すステップと、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
天井クレーンが設置された灰バンカの壁面及び底面に固着した焼却灰の清掃方法であって、
前記天井クレーンに自走可能な建設重機を固定するステップと、
前記天井クレーンを移動させることにより前記建設重機を前記灰バンカ内に置くステップと、
前記建設重機によって前記灰バンカの前記壁面及び底面に固着した前記焼却灰を除去するステップと、
前記焼却灰を前記灰バンカ内から外に出すステップと、
前記建設重機を前記天井クレーンに固定するステップと、
前記天井クレーンを移動させることにより前記建設重機を前記灰バンカから取り出すステップと、を有することを特徴とする灰バンカの清掃方法。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記建設重機は油圧ショベルであって、
前記油圧ショベルが前記天井クレーンに固定されるとき、前記油圧ショベルのアームにおいて少なくとも2か所で固定され、前記油圧ショベルの本体において少なくとも2か所で固定されていることを特徴とする請求項1に記載の灰バンカの清掃方法。
【請求項3】
外部と連通する通行口を有する灰バンカの壁面及び底面に固着した焼却灰の清掃方法であって、
自走可能な建設重機をクレーン車のフックに固定するステップと、
前記クレーン車のブームを前記通行口から前記灰バンカ内に伸長させることにより前記建設重機を前記灰バンカ内に移動するステップと、
前記フックを下すことにより前記建設重機を前記灰バンカ内に置くステップと、
前記建設重機によって前記灰バンカの前記壁面及び底面に固着した前記焼却灰を除去するステップと、
前記焼却灰を前記灰バンカ内から外に出すステップと、
前記建設重機を前記前記フックに固定するステップと、
前記フックを上げ、前記ブームを短縮して前記通行口を介して移動させることにより前記建設重機を前記灰バンカから取り出すステップと、を有することを特徴とする灰バンカの清掃方法。
【請求項4】
前記灰バンカ内の前記焼却灰を積み上げるステップと、
積み上げられた前記焼却灰の上に前記建設重機を移動させるステップと、
前記建設重機によって前記壁面に固着した前記焼却灰を除去するステップと、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の灰バンカの清掃方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は灰バンカの清掃方法に関し、特に焼却灰を貯める灰バンカの清掃方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
焼却炉における灰バンカは、焼却灰を一時的に蓄える施設であってごみ焼却場などの焼却設備内に配置される。灰バンカは、長期間にわたって大量の焼却灰が蓄積及び貯蔵されるため、焼却灰に含まれる水分で底面及び壁面に焼却灰が固着する。これにより灰バンカの貯蔵可能量が減少するとともに壁面のひび割れといった設備の劣化が懸念されるため、定期的な清掃及びメンテナンスが必要となる。
【0003】
焼却炉における焼却灰の除去方法として、焼却設備内に残存する焼却灰をバキューム吸引装置により直接収集する方法が知られている(特許文献1)。密閉された作業空間において、ノズルから焼却灰を吸引して収集し、排気は空気浄化装置で浄化され外部に排出される。焼却炉の周壁に付着した焼却灰は、サンドブラストによって吹き落される。
【0004】
焼却灰等の付着物を除去する方法として、ドライアイス粒を噴射ノズルから被洗浄面に吹き付けて付着物に衝突させ、衝突時の勢いにより被洗浄面の付着物を除去することが知られている(特許文献2)。噴射ノズルからのドライアイス粒は、付着物を押しのけながら先端部から徐々に潰れていき、先端部は径方向に拡大して被洗浄面と付着物との間に入り込むことによって、被洗浄面より付着物を引き剥がす。同時に、ドライアイス粒は、その昇華作用により急激に個体から気体へと変化し、気化に伴う体積膨張によって衝突部周囲の付着物も吹き飛ばして被洗浄面から引き剥がす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-320936号公報
特開2008-281332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の焼却灰の除去方法では、基本的に人力で作業を行うため広大な焼却炉の清掃は非常に時間が掛かっていた。一般的に、焼却炉では常時燃焼が行われているため焼却灰の堆積層は薄く堆積量はそれほど多くないが、灰バンカは焼却灰で埋め尽くされているためその重量及び水分により底面や壁面付近の焼却灰は硬化する。硬化した焼却灰の層の厚さは3m以上となることもあるため、サンドブラストで除去するとなると、大変な労力が必要になる。また、打ち出されたサンドブラストの処理にも負担となる。
【0007】
特許文献2に記載の付着物の除去方法においても、ドライアイス粒を使用して数m堆積した焼却灰を被洗浄面から引き剥がすことは困難となる。また、ドライアイス粒を使用するため、焼却灰の清掃にかかるコスト面の負担も大きかった。さらに、サンドブラストにおける焼却灰の除去と同様に、数m以上堆積した焼却灰をドライアイス粒によって除去することは大変な労力が必要となる。
【0008】
いずれの特許文献においても、焼却炉内の壁面に付着した薄い層の付着物の除去を想定しており、灰バンカのように長時間に亘って膨大な量の焼却灰が硬化、堆積したものの除去に使用することは困難であった。
【0009】
灰バンカは、深さがあるとともに壁面の高い位置まで焼却灰が固着しているため、図12に示すように、壁面に足場201を組み固着した焼却灰10の除去作業を行っていた。また、堆積した焼却灰は、サンドブラストや各種ハンマやブレーカーなどの電動工具により行っており、多くの人手と膨大な時間が掛かっていた。
【0010】
壁面の清掃の仕上げとして高圧洗浄を行うことがあるが、灰バンカの高い位置の清掃は、図13に示すようにゴンドラ202を下すことで作業員30が行っていた。具体的には、壁面の突起220Aにゴンドラ202の固定部221を引っ掛けることでゴンドラ202を壁面13に固定していた。ただし、ゴンドラ202による清掃では、壁面13と作業員30との距離が近いため高圧洗浄の洗浄液が壁面13から反射して作業員30にかかり作業環境が悪かった。しかし、ゴンドラ202による作業では、壁面13から離れて高圧洗浄を行うことは難しかった。反対側の壁は、平滑な壁であって突起220Aが存在しないためゴンドラ202を吊るすことができない。従って、設置に時間とコストがかかる足場201によって高圧洗浄を行うしか方法がなかった。
(【0011】以降は省略されています)

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