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公開番号
2025061235
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2025004524,2020213712
出願日
2025-01-14,2020-12-23
発明の名称
ワイヤレス給電システム、アクティブスタイラス、及び電子機器
出願人
株式会社ワコム
代理人
弁理士法人そらおと
主分類
H02J
50/90 20160101AFI20250403BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電子機器に固定するときのアクティブスタイラスの向きの自由度が高いワイヤレス給電システムを得る。
【解決手段】
本発明によるワイヤレス給電システムは、アクティブスタイラス、及び、アクティブスタイラスの位置を導出する電子機器を含む。アクティブスタイラスは、第1の磁石と、受電部と、磁石に吸着する磁性体と、を含む。電子機器は、第2の磁石と、アクティブスタイラスに対してワイヤレス給電を行う送電部と、第3の磁石と、含む。第1の磁石、受電部、磁性体は、ペン軸方向に沿ってこの順でアクティブスタライスの側面内に配置され、第1の磁石は、第1の磁極及び第2の磁極がアクティブスタライスの半径方向に並ぶように配置され、第2の磁石、送電部、第3の磁石は、この順で電子機器の表面内に並置され、第2の磁石及び第3の磁石はそれぞれ、第1の磁極及び第2の磁極が電子機器の奥行き方向に並ぶように配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アクティブスタイラス、及び、前記アクティブスタイラスの位置を導出する電子機器を含むワイヤレス給電システムであって、
前記アクティブスタイラスは、
第1の磁極及び第2の磁極を有する第1の磁石と、
前記電子機器からワイヤレスで供給される電力を受電する受電部と、
磁石に吸着する磁性体と、を含み、
前記電子機器は、
第1の磁極及び第2の磁極を有する第2の磁石と、
前記アクティブスタイラスに対してワイヤレス給電を行う送電部と、
第1の磁極及び第2の磁極を有する第3の磁石と、を含み、
前記第1の磁石、前記受電部、前記磁性体は、ペン軸方向に沿ってこの順で前記アクティブスタライスの側面内に配置され、
前記第1の磁石は、前記第1の磁極及び前記第2の磁極が前記アクティブスタライスの半径方向に並ぶように配置され、
前記第2の磁石、前記送電部、前記第3の磁石は、この順で前記電子機器の表面内に並置され、
前記第2の磁石及び前記第3の磁石はそれぞれ、前記第1の磁極及び前記第2の磁極が前記電子機器の奥行き方向に並ぶように配置される、
ワイヤレス給電システム。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記第1の磁石と前記磁性体の間の距離は、前記第2の磁石と前記第3の磁石の間の距離と異なる、
請求項1に記載のワイヤレス給電システム。
【請求項3】
前記磁性体は、前記第1の磁石が前記第2の磁石に吸着しているとき、ペン軸方向に見て、前記磁性体の側面が前記第3の磁石の中央近傍に位置するように配置される、
請求項2に記載のワイヤレス給電システム。
【請求項4】
ペン軸方向に見て、前記磁性体の幅は前記第2の磁石及び前記第3の磁石それぞれの幅より短い、
請求項2又は3に記載のワイヤレス給電システム。
【請求項5】
電子機器との間で信号の送受信を行うことによりタッチ面内の位置を指示するアクティブスタライスであって、
第1の磁極及び第2の磁極を有する第1の磁石と、
前記電子機器からワイヤレスで供給される電力を受電する受電部と、
磁石に吸着する磁性体と、を含み、
前記第1の磁石、前記受電部、前記磁性体は、ペン軸方向に沿ってこの順で前記アクティブスタライスの側面内に配置され、
前記第1の磁石は、前記第1の磁極及び前記第2の磁極が前記アクティブスタライスの半径方向に並ぶように配置される、
アクティブスタイラス。
【請求項6】
アクティブスタイラスの位置を導出する電子機器であって、
第1の磁極及び第2の磁極を有する第1の磁石と、
前記アクティブスタイラスに対してワイヤレス給電を行う送電部と、
第1の磁極及び第2の磁極を有する第2の磁石と、を含み、
前記第1の磁石、前記受電部、前記第2の磁石は、この順で前記電子機器の表面内に並置され、
前記第1の磁石及び前記第2の磁石はそれぞれ、前記第1の磁極及び前記第2の磁極が前記電子機器の奥行き方向に並ぶように配置される、
電子機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はアクティブスタイラス、電子機器、及びワイヤレス給電システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
タブレット端末等の電子機器に対してペン入力を行うためのスタイラスにはバッテリを内蔵するものがあるが、近年、この種のバッテリの充電を電子機器からのワイヤレス給電により実現する技術が注目されている。特許文献1,2には、この種の技術の例が開示されている。
【0003】
また、電子機器との間で双方向に信号の送受信を行うアクティブスタイラスが知られている。特許文献3,4には、アクティブスタイラスの例が記載されている。以下では、電子機器からアクティブスタイラスに送信される信号を「アップリンク信号」と称し、アクティブスタイラスから電子機器に送信される信号を「ダウンリンク信号」と称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第10627923号明細書
米国特許第10739871号明細書
国際公開第2016/139861号公報
国際公開第2017/029836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、電子機器からのワイヤレス給電によりアクティブスタイラスの内蔵バッテリを充電するためには、アクティブスタイラスを電子機器の近傍に配置する必要がある。そうすると、アクティブスタイラスを使用していないにも関わらず、アクティブスタイラスがアップリンク信号を受信し、アクティブスタイラスと電子機器の間でペアリングが確立されてしまう事態が発生し得る。ペアリング中状態にあるアクティブスタイラス及びタブレット端末はアップリンク信号とダウンリンク信号の送受信を継続的に実行するため、無駄に電力が消費されてしまうことになり、改善が必要とされていた。
【0006】
したがって、本発明の目的の一つは、電子機器からのワイヤレス給電によりアクティブスタイラスの内蔵バッテリを充電している場合における電力の消費を抑制できるアクティブスタイラス、電子機器、及びワイヤレス給電システムを提供することにある。
【0007】
また、特許文献1には、電子機器に設けられる送電部の両側に磁石を配置するとともに、スタイラスに設けられる受電部の両側にも磁石を配置し、これらを吸着させることによりワイヤレス給電中のスタイラスを電子機器に固定することが記載されている。しかしながら、従来の電子機器及びスタイラスにおいては、これらの磁石は磁化方向がペン軸方向と並行になるように(つまり、N極とS極がペン軸方向に沿って並ぶ向きに)配置されており、そうすると、電子機器に固定するときのスタイラスの向きが一方向に限定されてしまうので、改善が必要とされていた。
【0008】
したがって、本発明の目的の一つは、電子機器に固定するときのアクティブスタイラスの向きの自由度が高いアクティブスタイラス、電子機器、及びワイヤレス給電システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の側面によるアクティブスタイラスは、電子機器との間で信号の送受信を行うアクティブスタライスであって、前記電子機器が送信したアップリンク信号を受信する受信部と、前記電子機器に対してダウンリンク信号を送信する送信部と、前記電子機器からワイヤレスで供給される電力を受電する受電部と、集積回路と、を含み、前記集積回路は、前記受電部に対して前記電力が供給されていない場合には、前記受信部が前記アップリンク信号を受信したことに応じて前記送信部に前記ダウンリンク信号を送信させ、前記受電部に対する前記電力の供給が開始されたことに応じて、前記送信部による前記ダウンリンク信号の送信を停止する、アクティブスタイラスである。
【0010】
本発明の第1の側面による電子機器は、アクティブスタイラスの位置を導出する電子機器であって、前記アクティブスタイラスに対してワイヤレス給電を行う送電部と、センサパネルを用いてタッチ面上における前記アクティブスタイラスの位置を導出するセンサコントローラと、を含み、前記センサコントローラは、前記センサパネルを介してアップリンク信号を送信し、前記アップリンク信号の受信に応じて前記アクティブスタイラスが送信するダウンリンク信号を前記センサパネルを介して検出し、前記送電部が前記アクティブスタイラスへのワイヤレス給電を行う状態になったことに応じて、前記アクティブスタイラスへの前記アップリンク信号の送信を停止する、電子機器である。
(【0011】以降は省略されています)
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