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公開番号2025063212
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2025006720,2021509991
出願日2025-01-17,2019-08-23
発明の名称O-メチルリッチ完全安定化オリゴヌクレオチド
出願人ユニバーシティー オブ マサチューセッツ,University of Massachusetts
代理人個人,個人
主分類C12N 15/113 20100101AFI20250408BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】最小免疫応答及びオフターゲット効果、製剤化なしでの効率的な細胞吸収並びに効率的且つ特異的な組織分布によって特徴付けられる自己送達オリゴヌクレオチドを提供する。
【解決手段】少なくとも14個の連続したヌクレオチド、5’末端及び3’末端と;少なくとも85%の2’-O-メチルヌクレオチド修飾とを含むオリゴヌクレオチドであって、前記オリゴヌクレオチドの前記5’末端からの位置2及び14の前記ヌクレオチドは、非2’-O-メチル修飾を含む、オリゴヌクレオチドが提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも14個の連続したヌクレオチド、5’末端及び3’末端と;
少なくとも85%の2’-O-メチルヌクレオチド修飾と
を含むオリゴヌクレオチドであって、前記オリゴヌクレオチドの前記5’末端からの位置2及び14の前記ヌクレオチドは、非2’-O-メチル修飾を含む、オリゴヌクレオチド。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を含む、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項3】
標的に対する完全な又は完全ではない相補性を含む、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項4】
前記標的は、哺乳動物又はウイルスmRNAを含む、請求項3に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項5】
前記オリゴヌクレオチドの前記5’末端からの位置20の前記ヌクレオチドは、非2’-O-メチル修飾を含む、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項6】
前記オリゴヌクレオチドの前記3’末端からの位置1~7の1つ以上のヌクレオチドは、隣接するヌクレオチドにホスホロチオエート結合を介して連結されている、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項7】
前記オリゴヌクレオチドの前記3’末端からの位置1~6又は前記3’末端からの位置1~7の前記ヌクレオチドは、隣接するヌクレオチドにホスホロチオエート結合を介して連結されている、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項8】
前記オリゴヌクレオチドの前記5’末端からの位置2及び14の前記ヌクレオチドは、2’-F修飾若しくは2’-H修飾又は2’-OH部分を含む、請求項1に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項9】
前記オリゴヌクレオチドの前記5’末端からの位置2及び14の前記ヌクレオチドは、2’-F修飾を含む、請求項8に記載のオリゴヌクレオチド。
【請求項10】
前記オリゴヌクレオチドの前記5’末端からの位置2及び14の前記ヌクレオチドは、2’-H修飾を含む、請求項8に記載のオリゴヌクレオチド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年8月23日出願の米国仮特許出願第62/721,993号明細書の利益を主張し、この出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
連邦政府によって資金提供された研究に関する記載
本発明は、国立衛生研究所(National Institutes of Health)によって授与された認可番号NS104022、HD086111及びOD020012の下で政府支援を受けてなされた。政府は、本発明における一定の権利を有する。
【0003】
本開示は、完全に化学修飾されたヌクレオチドからなる、RNAサイレンシング、例えばRNA干渉(RNAi)に有用な新規のオリゴヌクレオチドに関する。化学修飾されたヌクレオチド及びリンカーは、予想外に高い有効性、吸収及び組織分布を達成するようにパターン化されている。
【背景技術】
【0004】
化学修飾リボヌクレオチド(例えば、2’-フルオロ修飾及び2’-メトキシ修飾)及び/又は化学修飾リンカー(例えば、ホスホロチオエート修飾)を含むオリゴヌクレオチドは、対応する非修飾オリゴヌクレオチドと比較してヌクレアーゼ耐性の増大を示す一方、RNAiを促進する能力を維持していることが知られている。例えば、Fosnaugh,et al.(米国特許出願公開第2003/0143732号明細書)を参照されたい。交互に起こる化学修飾ヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドが知られている。例えば、Bhat et al.(米国特許出願公開第2008/0119427号明細書)を参照されたい。治療的RNA(例えば、siRNA)の疎水性修飾が知られている。例えば、Khvorova, et al.(国際出願PCT/米国特許出願公開第2009/005247号明細書)を参照されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
効率的なRNA誘導サイレンシング複合体(RISC)エントリ、最小免疫応答及びオフターゲット効果、製剤化なしでの効率的な細胞吸収並びに効率的且つ特異的な組織分布によって特徴付けられる自己送達オリゴヌクレオチドが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、オリゴヌクレオチド治療薬の新しいクラスとして機能することができる化学修飾オリゴヌクレオチドの発見に基づく。驚くべきことに、アンチセンス鎖の5’末端からの位置2及び14に非2’-O-メチル修飾(例えば、2’-フルオロ修飾、2’-H修飾又は2’-OH部分等)を有する、ほぼ完全に2’-O-メチル修飾された非対称siRNAは、有効性特性の予想外の向上をもたらすことが発見された。この修飾パターンを用いて、以下に限定されないが、非対称のsiRNA、対称のsiRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)、マイクロRNA(miRNA)、miRNAインヒビタ、スプライススイッチング、ホスホロジアミダートモルホリノオリゴマー(PMO)及びペプチド核酸(PNA)等が挙げられる種々のオリゴヌクレオチド治療薬の有効性を増大させることができる。
【0007】
したがって、一態様において、本発明は、少なくとも14個の連続したヌクレオチド、5’末端及び3’末端と;少なくとも85%の2’-O-メチルヌクレオチド修飾とを含むオリゴヌクレオチドであって、オリゴヌクレオチドの5’末端からの位置2及び14のヌクレオチドは、非2’-O-メチル修飾を含む、オリゴヌクレオチドを提供する。
【0008】
特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を含む。
【0009】
特定の実施形態において、オリゴヌクレオチドは、標的に対する完全な又は完全ではない相補性を含む。
【0010】
特定の実施形態において、標的は、哺乳動物又はウイルスmRNAを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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