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公開番号2025066361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175901
出願日2023-10-11
発明の名称加圧システム
出願人日機装株式会社
代理人個人
主分類B29C 43/32 20060101AFI20250416BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】加圧処理間の時間が短縮可能で、加圧処理の関連処理が実行可能な加圧システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る加圧システム1は、ワークWに対する加圧処理と関連処理とを実行する加圧システムである。加圧システムは、加圧処理が実行される加圧エリアA8と、加圧エリアを挟み込むように配置されて関連処理が実行される2つの関連エリアA4,A7と、ワークを収容して、関連エリアの上部空間と加圧エリアの上部空間との間を往復搬送される2つのチャンバユニット20と、2つのチャンバユニットを同時に往復搬送するチャンバ搬送装置96と、を有してなる。チャンバ搬送装置は、一方のチャンバユニットが加圧エリアに位置して、他方のチャンバユニットが一方の関連エリアに位置するように、かつ、他方のチャンバユニットが加圧エリアに位置して、一方のチャンバユニットが他方の関連エリアに位置するように、チャンバユニットを往復搬送する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ワークに対する加圧処理と、前記ワークに対する前記加圧処理に関連する関連処理と、を実行する加圧システムであって、
前記加圧処理が実行される加圧エリアと、
前記加圧エリアに隣接した位置に前記加圧エリアを挟み込むように配置されて、前記関連処理が実行される2つの関連エリアと、
前記ワークを収容して、前記関連エリアの上部空間と、前記加圧エリアの上部空間と、の間を往復搬送される2つのチャンバユニットと、
2つの前記チャンバユニットを同時に往復搬送するチャンバ搬送装置と、
を有してなり、
前記チャンバ搬送装置は、
一方の前記チャンバユニットが前記加圧エリアに位置しているとき、他方の前記チャンバユニットが一方の前記関連エリアに位置するように、かつ、
他方の前記チャンバユニットが前記加圧エリアに位置しているとき、一方の前記チャンバユニットが他方の前記関連エリアに位置するように、前記チャンバユニットを往復搬送する、
加圧システム。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記関連エリアに配置される昇降装置、
を有してなり、
前記チャンバユニットは、
前記ワークが載置されて、前記加圧処理において、前記ワークを下方から加圧する下加圧ユニットとして機能する載置台と、
前記載置台の上方に配置されて、前記加圧処理において、前記ワークを上方から加圧する上加圧ユニットとして機能する天井部材と、
水平方向において、前記ワークの全周を取り囲むように配置されて、前記載置台と前記天井部材と共に前記ワークが収容される収容室を区画する周壁部材と、
を備えて、
前記関連エリアにおいて、
前記昇降装置は、前記ワークが載置されている前記載置台を昇降可能であり、
前記昇降装置の上昇に基づいて前記載置台が前記周壁部材に取り付けられて、前記加圧処理前の前記ワークが前記収容室に収容される収容処理が前記関連処理として実行されて、
前記昇降装置の下降に基づいて前記載置台が前記周壁部材から取り外されて、前記加圧処理後の前記ワークが前記収容室から取り出される取出処理が前記関連処理として実行される、
請求項1に記載の加圧システム。
【請求項3】
前記関連エリアに配置されて、前記チャンバユニットに収容されている前記加圧処理後の前記ワークを冷却する冷却処理を前記関連処理として実行する冷却ユニット、
を有してなり、
前記加圧処理後の前記チャンバユニットが前記関連エリアに位置しているとき、前記昇降装置は、前記冷却ユニットを上昇させることにより、前記冷却ユニットを前記載置台に当接させる、
請求項2に記載の加圧システム。
【請求項4】
前記チャンバユニットに収容されている前記加圧処理前の前記ワークを予備加熱する予備加熱処理を前記関連処理として実行する予備加熱ユニットと、
前記関連エリアに隣接する待機エリアと、前記関連エリアと、の間で前記予備加熱ユニットを往復搬送する熱ユニット搬送装置と、
を有してなり、
前記予備加熱処理は、前記収容処理の後に実行されて、
前記収容処理において、
前記ワークが載置されている前記載置台は、前記昇降装置の上方に配置されて、
前記天井部材と前記周壁部材とは、前記載置台の上方に配置されて、
前記熱ユニット搬送装置は、前記予備加熱ユニットを、前記冷却ユニットと前記載置台との間に搬送して、
前記昇降装置は、前記冷却ユニットと前記予備加熱ユニットと共に前記載置台を上昇させて、
前記冷却処理と前記取出処理とにおいて、
前記予備加熱ユニットは、前記待機エリアに位置する、
請求項3に記載の加圧システム。
【請求項5】
前記ワークが前記載置台に搬入されるワーク搬入処理、および前記載置台から前記ワークが搬出されるワーク搬出処理、が実行されるワーク搬送エリアと、
前記ワーク搬送エリアと前記関連エリアとの間で前記ワークが載置された前記載置台を往復搬送する台搬送装置と、
を有してなり、
上方視において、前記載置台の搬送方向は、前記予備加熱ユニットの搬送方向と同じであり、
前記予備加熱ユニットの搬送経路は、前記載置台の搬送経路の下方に配置される、
請求項4に記載の加圧システム。
【請求項6】
前記関連処理と前記加圧処理とが実行される前の前記ワークが配置されるワーク搬入エリアと、
前記関連処理と前記加圧処理とが実行された後の前記ワークが配置されるワーク搬出エリアと、
前記ワーク搬入エリアから前記ワークが一方の前記載置台に搬入される第1ワーク搬入処理、および前記一方の前記載置台から前記ワークが前記ワーク搬出エリアに搬出される第1ワーク搬出処理、が実行される第1ワーク搬送エリアと、
前記ワーク搬入エリアから前記ワークが他方の前記載置台に搬入される第2ワーク搬入処理、および前記他方の前記載置台から前記ワークが前記ワーク搬出エリアに搬出される第2ワーク搬出処理、が実行される第2ワーク搬送エリアと、
前記第1ワーク搬入処理と、前記第1ワーク搬出処理と、前記第2ワーク搬入処理と、前記第2ワーク搬出処理と、を実行するワーク搬送装置と、
を有してなり、
前記ワーク搬送装置は、
前記ワーク搬入エリアと前記第1ワーク搬送エリアとの間と、前記ワーク搬入エリアと前記第2ワーク搬送エリアとの間と、を移動して、前記載置台に前記ワークを搬入するワーク搬入装置と、
前記ワーク搬出エリアと前記第1ワーク搬送エリアとの間と、前記ワーク搬出エリアと前記第2ワーク搬送エリアとの間と、を移動して、前記載置台から前記ワークを搬出するワーク搬出装置と、
を備えて、
前記ワーク搬入装置が前記ワーク搬入エリアに位置しているとき、前記ワーク搬出装置は、前記第1ワーク搬送エリアまたは前記第2ワーク搬送エリアに位置して、
前記ワーク搬出装置が前記ワーク搬出エリアに位置しているとき、前記ワーク搬入装置は、前記第1ワーク搬送エリアまたは前記第2ワーク搬送エリアに位置する、
請求項2に記載の加圧システム。
【請求項7】
前記加圧エリアに配置されて、前記加圧処理を実行する加圧装置、
を有してなり、
前記加圧装置は、
前記加圧処理において、前記チャンバユニットの下方から上昇することにより前記載置台に当接して、前記載置台と共に前記下加圧ユニットとして機能する押圧ユニット、
を備える、
請求項2に記載の加圧システム。
【請求項8】
前記収容室は、前記収容室の内部圧力が前記チャンバユニットの外部空間の外部圧力よりも低い減圧雰囲気であり、
前記載置台は、前記周壁部材の下方に配置されて、前記内部圧力と前記外部圧力との圧力差により前記周壁部材に取り付けられる、
請求項2に記載の加圧システム。
【請求項9】
前記収容室の雰囲気は、前記収容室の内部圧力が前記チャンバユニットの外部空間の外部圧力と同じになるようにガスが充填されるガス雰囲気であり、
前記チャンバユニットは、
前記載置台を前記周壁部材に固定する固定部材、
を備える、
請求項2に記載の加圧システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加圧システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、被加圧物(例えば、電子部品など)を加圧するために、加圧装置が用いられている。例えば、特許文献1に開示された加圧装置は、上加圧ユニットおよび下加圧ユニットを備えて、上加圧ユニットおよび下加圧ユニットにより被加圧物を挟持・加圧すると共に、下加圧ユニットが備える熱ユニットにより被加圧物を加熱する。同加圧装置では、被加圧物の加圧および加熱が完了した後は、加圧状態のまま被加工物は冷却されて、被加圧物は冷却後に取り出される。同加圧装置では、1つの熱ユニットにより被加圧物が加熱および冷却される。そのため、熱ユニットによる加熱と冷却の切り替えに時間が必要となり、加圧処理ごとの処理時間が長期化していた。
【0003】
特許文献2に開示された加圧装置では、下加圧ユニットは、予め加熱されている加熱ユニット、および、予め冷却されている冷却ユニットを備える。加熱ユニットおよび冷却ユニットは、被加圧物を保持した上加圧ユニットに対して移動可能に構成されていて、加圧処理の進行状況に応じて、適宜切り替えられる。そのため、下加圧ユニットによる加熱と冷却の切り替え時間が短縮されて、処理時間も短縮される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-896号公報
特開2017-199812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1,2に開示された加圧装置では、被加圧物に対する各処理(加熱・加圧・冷却)が実行されている間、被加圧物は、上加圧ユニットと下加圧ユニットとに挟持されている。そのため、各処理が開始されてから終了するまでの間、同加圧装置は処理中の被加圧物のみに対応する専用機となる。その結果、加圧処理中は、次の加圧処理用の被加圧物は加圧装置にセットできない。すなわち、加圧処理と次の加圧処理との間に長い時間が必要となる。
【0006】
ここで、加圧処理の前処理として被加圧物に予備加熱処理を実行することにより、処理時間の短縮が見込まれる。また、加圧処理から冷却処理を分離して、加圧処理の後処理として被加圧物に冷却処理を実行することによっても、処理時間の短縮が見込まれる。このように、加圧処理に関連する処理(以下「関連処理」という。)が加圧装置で実行可能となることにより、加圧装置における処理時間が短縮されると共に、加圧処理間の時間も短縮可能となる。しかしながら、同加圧装置において、関連処理の実行は容易ではない。また、仮に、関連処理が実行できたとしても、同加圧装置では被加圧物は加圧処理中のみ密封されるため、関連処理中の被加圧物は大気に曝されてしまい、被加圧物が酸化し得る。そのため、関連処理用のチャンバ、および、同チャンバ内を満たす大量の不活性ガス(例えば、窒素ガス)が必要となる。
【0007】
本発明は、加圧処理間の時間が短縮可能で、加圧処理の関連処理が実行可能な加圧システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施態様における加圧システムは、ワークに対する加圧処理と、前記ワークに対する前記加圧処理に関連する関連処理と、を実行する加圧システムであって、前記加圧処理が実行される加圧エリアと、前記加圧エリアに隣接した位置に前記加圧エリアを挟み込むように配置されて、前記関連処理が実行される2つの関連エリアと、前記ワークを収容して、前記関連エリアの上部空間と、前記加圧エリアの上部空間と、の間を往復搬送される2つのチャンバユニットと、2つの前記チャンバユニットを同時に往復搬送するチャンバ搬送装置と、を有してなり、前記チャンバ搬送装置は、一方の前記チャンバユニットが前記加圧エリアに位置しているとき、他方の前記チャンバユニットが一方の前記関連エリアに位置するように、かつ、他方の前記チャンバユニットが前記加圧エリアに位置しているとき、一方の前記チャンバユニットが他方の前記関連エリアに位置するように、前記チャンバユニットを往復搬送する、加圧システムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、加圧処理間の時間が短縮可能で、加圧処理の関連処理が実行可能な加圧システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る加圧システムの実施の形態を示す模式斜視図である。
図1の加圧システムの機能ブロック図である。
図1の加圧システムの模式平面図である。
図3の加圧システムのAA線における模式断面図である。
図3の加圧システムのBB線における模式断面図である。
図3の加圧システムのCC線における模式断面図である。
図3の加圧システムのDD線における模式断面図である。
図1の加圧システムが備えるチャンバユニットの模式断面図である。
図1の加圧システムの動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムの図9の次の動作を説明する模式断面図である。
図10の加圧システムが備える第4エリアの模式平面図である。
図1の加圧システムの図10の次の動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムの図12の次の動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムの図13の次の動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムの図14の次の動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムの図15の次の動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムの図16の次の動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムの図17の次の動作を説明する模式断面図である。
図1の加圧システムが備えるワーク搬送装置の動作を説明する模式平面図である。
変形例に係る加圧システムが備えるチャンバユニットの模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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