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公開番号
2025067063
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176740
出願日
2023-10-12
発明の名称
耐熱性Ir合金
出願人
石福金属興業株式会社
代理人
弁理士法人小田島特許事務所
主分類
C22C
5/04 20060101AFI20250417BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】
酸素含有雰囲気下での高温における耐酸化消耗性を確保しつつ、再結晶温度を上昇させたIr合金の提供。
【解決手段】
Pt、RhおよびNbを含む耐熱性Ir合金であって、Ptが5~45mass%、Rhが3~30mass%とNbが0.5~3mass%とIrが45~91.5mass%からなる耐熱性Ir合金、または、ほぼ同一組成のPt、Rh、NbおよびIrを含むか、もしくはさらにRuが20mass%迄から成る耐熱性Ir合金を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
Pt、RhおよびNbを含む耐熱性Ir合金であって、
Ptが5~45mass%、
Rhが3~30mass%、
Nbが0.5~3mass%、
Irが45~91.5mass%、
からなることを特徴とする耐熱性Ir合金。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
Pt、Rh、RuおよびNbを含む耐熱性Ir合金であって、
Ptが5~45mass%
Rhが3~30mass%、
Ruが0~20mass%、
Nbが0.5~3mass%、
Irが45~91.5mass%、
からなることを特徴とする耐熱性Ir合金。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性Ir合金に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
高温用るつぼ、耐熱器具、ガスタービン、スパークプラグ、高温用センサ、ジェットエンジンなどに用いる耐熱材料として種々の合金が開発されている。主な耐熱材料として耐熱鋼、ニッケル基超合金、白金合金、タングステンなどが挙げられる。耐熱鋼、ニッケル基超合金、白金合金などは固相点が2000℃未満でそれ以上の温度では使用できない。一方、タングステンやモリブデンなどの高融点金属は高温の大気中では酸化消耗が激しい。そこで高融点であって、かつ、耐酸化消耗性の高い耐熱材料としてIr合金が開発されている。
【0003】
特許文献1には、内燃機関用スパークプラグの貴金属チップに用いる、Irの高温揮発性を防止するためにRhを3wt%~30wt%添加したIrRh合金が開示されている。そのような合金を採用することにより高温耐熱性に優れ、耐消耗性を向上させるチップが得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平09-007733
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
耐熱材料として用いられるIr合金は、酸素含有雰囲気下での使用により酸化揮発による消耗が起こる。酸化消耗は、IrO
3
の形成による消耗だが、結晶粒界からの優先的な消耗により、結晶粒が脱落、さらに消耗量が大きくなる場合がある。
このことから酸化消耗の抑制に加え、結晶粒の脱落を抑えるため、再結晶温度の上昇が求められる。
【0006】
本発明の目的は、高温における耐酸化消耗性を確保しつつ、再結晶温度を上昇させたIr合金を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様は、
Ptが5~45mass%、
Rhが3~30mass%、
Nbが0.5~3mass%、
Irが45~91.5mass%
からなることを特徴とする耐熱性Ir合金である。
【0008】
本発明の第二の態様は、
前記耐熱性Ir合金における、
Ptが5~44.5mass%
Rhが3~30mass%、
Ruが0~20mass%、
Nbが0.5~3mass%、
Irが45~91.5mass%
からなることを特徴とする耐熱性Ir合金である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、高温における耐酸化消耗性を確保しつつ、再結晶温度を上昇させたIr合金を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
は、実施例10(第一の態様)の耐熱性Ir合金の熱間加工時、および、1200℃×30分、1300℃×30分で熱処理した後の組織を示す図である。
は、実施例18の耐熱性Ir合金の熱間加工時、および、1200℃×30分、1300℃×30分で熱処理した後の組織を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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