TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025067485
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177507
出願日
2023-10-13
発明の名称
樹脂組成物
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
33/02 20060101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】防汚性に優れる塗膜を形成できるとともに、貯蔵安定性が良好で、塗膜硬度に優れる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】-CO-O-M-O-CO-又は-CO-O-M-R
0
(MはZn、Cu、Mg又はCaを示し、R
0
は一価の有機酸残基を示す)で表される構造(I)の少なくとも1種と、ポリシロキサン基とを有する共重合体(X)、及び前記共重合体(X)とは異なる共重合体(Y)を含み、前記共重合体(Y)は加水分解基を有する、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)又は下記式(2)で表される構造(I)の少なくとも1種と、ポリシロキサン基とを有する共重合体(X)、及び前記共重合体(X)とは異なる共重合体(Y)を含み、前記共重合体(Y)は加水分解基を有する、樹脂組成物。
-CO-O-M-O-CO- ・・・(1)
-CO-O-M-R
0
・・・(2)
(式中、MはZn、Cu、Mg又はCaを示し、R
0
は一価の有機酸残基を示す。)
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記共重合体(X)と前記共重合体(Y)の質量比を表すX/Yが95/5~40/60である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記共重合体(Y)の加水分解基が、下記式(1)~(5)で表される基、及びトリオルガノシリルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂組成物。
-CO-O-M-O-CO- ・・・(1)
-CO-O-M-R
0
・・・(2)
TIFF
2025067485000010.tif
31
170
(式(1)、(2)中、MはZn、Cu、Mg又はCaを示し、R
0
は一価の有機酸残基を示す。式(3)~(5)中、Xは-O-、-S-又は-NR
13
-を示し、R
13
は水素原子又はアルキル基を示し、R
1’
及びR
2’
はそれぞれ、水素原子又は炭素数1~10のアルキル基を示し、R
3’
及びR
5’
はそれぞれ、炭素数1~20のアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を示し、R
4’
及びR
6’
はそれぞれ、炭素数1~10のアルキレン基を示す。)
【請求項4】
前記共重合体(Y)の酸価が20mgKOH/g以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記共重合体(X)及び前記共重合体(Y)のうち、少なくとも前記共重合体(X)はポリシロキサン基とエチレン性不飽和結合を有する単量体に基づく構成単位(B)を有し、前記共重合体(X)及び前記共重合体(Y)の全構成単位の合計質量に対して、構成単位(B)が15質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記共重合体(X)が、ポリシロキサン基とエチレン性不飽和結合を有する単量体に基づく構成単位(B)を有し、前記共重合体(X)の全構成単位の合計質量に対して、構成単位(B)が15質量%以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記共重合体(Y)が、ポリシロキサン基とエチレン性不飽和結合を有する単量体に基づく構成単位(B)を有さないか、又は有する場合は前記共重合体(Y)の全構成単位の合計質量に対して、構成単位(B)が10質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
海洋構造物や船舶には、海水と接する部分の腐食や航行速度低下の原因となる海中生物の付着防止を目的として、防汚塗料を塗装することが知られている。
防汚塗料として、自己研磨型の防汚塗料が知られている。自己研磨型の防汚塗料は、典型的には、加水分解性樹脂と、防汚剤とを含む。このような防汚塗料から得られる塗膜は、塗膜表面が徐々に海水に溶解して表面更新(自己研磨)され、塗膜表面に常に防汚剤が露出することにより、長期にわたって防汚効果を発揮する。
【0003】
2価の金属とイオン結合しているカルボキシル基を有する単位を含むビニル系ポリマーとそれ以外のポリマーを含む自己研磨型の防汚塗料用樹脂として、以下のものが提案されている。
特許文献1では、2価の金属とイオン結合しているカルボキシル基を有する単位を含み、酸価が35mgKOH/g以上のビニル系ポリマー(A)と、酸価が20mgKOH/g未満のビニル系ポリマー(B)とを含む防汚塗料用樹脂組成物が提案されている。
特許文献2では、(メタ)アクリル系共重合体(A-1)が2価の金属とイオン結合しているカルボキシル基を有する単位を含み、かつ重量平均分子量が1000~5000であり、さらにビニル系ポリマー(B)を含み、ビニル系ポリマー(B)は25mgKOH/g未満の酸価を有し、かつ、数平均分子量が2000~20000である重合体含有組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2013/183637号
国際公開第2018/008166号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び特許文献2に記載の樹脂組成物は、必ずしも防汚塗料に求められる性能(貯蔵安定性、塗膜硬度など)を満足できるものではない。
本発明は、防汚性に優れる塗膜を形成できるとともに、貯蔵安定性が良好で、塗膜硬度に優れる樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の態様を有する。
[1]下記式(1)又は下記式(2)で表される構造(I)の少なくとも1種と、ポリシロキサン基とを有する共重合体(X)、及び前記共重合体(X)とは異なる共重合体(Y)を含み、前記共重合体(Y)は加水分解基を有する、樹脂組成物。
-CO-O-M-O-CO- ・・・(1)
-CO-O-M-R
0
・・・(2)
(式中、MはZn、Cu、Mg又はCaを示し、R
0
は一価の有機酸残基を示す。)
[2] 前記共重合体(X)と前記共重合体(Y)の質量比を表すX/Yが95/5~40/60である[1]に記載の樹脂組成物。
[3] 前記共重合体(Y)の加水分解基が、下記式(1)~(5)で表される基、及びトリオルガノシリルオキシカルボニル基からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
-CO-O-M-O-CO- ・・・(1)
-CO-O-M-R
0
・・・(2)
【0007】
TIFF
2025067485000001.tif
31
170
【0008】
(式(1)、(2)中、MはZn、Cu、Mg又はCaを示し、R
0
は一価の有機酸残基を示す。式(3)~(5)中、Xは-O-、-S-又は-NR
13
-を示し、R
13
は水素原子又はアルキル基を示し、R
1’
及びR
2’
はそれぞれ、水素原子又は炭素数1~10のアルキル基を示し、R
3’
及びR
5’
はそれぞれ、炭素数1~20のアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を示し、R
4’
及びR
6’
はそれぞれ、炭素数1~10のアルキレン基を示す。)
[4] 前記共重合体(Y)の酸価が20mgKOH/g以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5] 前記共重合体(X)及び前記共重合体(Y)のうち、少なくとも前記共重合体(X)はポリシロキサン基とエチレン性不飽和結合を有する単量体に基づく構成単位(B)を有し、前記共重合体(X)及び前記共重合体(Y)の全構成単位の合計質量に対して、構成単位(B)が15質量%以上50質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6] 前記共重合体(X)が、ポリシロキサン基とエチレン性不飽和結合を有する単量体に基づく構成単位(B)を有し、前記共重合体(X)の全構成単位の合計質量に対して、構成単位(B)が15質量%以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7] 前記共重合体(Y)が、ポリシロキサン基とエチレン性不飽和結合を有する単量体に基づく構成単位(B)を有さないか、又は有する場合は前記共重合体(Y)の全構成単位の合計質量に対して、構成単位(B)が10質量%以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、防汚性に優れる塗膜を形成できるとともに、貯蔵安定性が良好で、塗膜硬度に優れる樹脂組成物が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の用語の定義は、本明細書及び特許請求の範囲にわたって適用される。
「(メタ)アクリル系共重合体」は、構成単位の少なくとも一部が(メタ)アクリル系単量体由来の構成単位である共重合体を意味する。(メタ)アクリル系共重合体は、(メタ)アクリル系単量体以外の単量体(例えばスチレン等のビニル系単量体)由来の構成単位をさらに有していてもよい。
「構成単位」とは、単量体が重合することによって形成された単量体に由来する構成単位、又は重合体を処理することによって構成単位の一部が別の構造に変換された構成単位を意味する。
「単量体」は、重合性を有する化合物(重合性単量体)を意味する。
「(メタ)アクリル系単量体」は、(メタ)アクリロイル基を有する単量体を意味する。
「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基とメタクリロイル基の総称である。「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートの総称である。「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸とメタクリル酸の総称である。「(メタ)アクリロニトリル」は、アクリロニトリルとメタクリロニトリルの総称である。「(メタ)アクリルアミド」は、アクリルアミドとメタクリルアミドの総称である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る