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公開番号2025069018
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023179191
出願日2023-10-17
発明の名称冷却構造
出願人FDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 7/20 20060101AFI20250422BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】様々な形状の発熱部品を適切に冷却する技術の提供。
【解決手段】実施形態の冷却構造が適用された電源機器1においては、その駆動に関わる様々な部品群で構成されたモジュール20がケース10に収容され、部品群に沿って金属材料からなる水冷配管30が配置されて、モジュール20と水冷配管30とが熱伝導率の高い封止樹脂40で封止されており、封止樹脂40が個々の部品の表面に密着している。電源機器1の稼働時に個々の部品から生じた熱は、部品から封止樹脂40に放散されて、封止樹脂40から水冷配管30に伝わり、水冷配管30を流通する冷媒に排熱される。このような冷却構造により、どのような形状の部品であっても確実に冷却することができる。また、水冷配管30を熱を発する部品の近傍に配置したり、高熱を発する部品を取り囲むように配置したりすることにより、それらの発熱部品を一段と効率よく排熱させ冷却することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
機器に搭載された部品から生じる熱を冷却する冷却構造であって、
前記部品の近傍に配置された、冷媒が流通する配管と、
前記部品及び前記配管を収容したケースと、
前記ケースに充填された樹脂で前記部品及び前記配管を封止した樹脂部と
を備えた冷却構造。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1に記載の冷却構造において、
前記樹脂部は、放熱性を有した樹脂で前記部品及び前記配管を封止したことを特徴とする冷却構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の冷却構造において、
前記配管は、特に冷却を要する部品に対しては、当該部品を取り囲んで螺旋状に配置されることを特徴とする冷却構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の機器に搭載された部品から生じる熱を冷却する冷却構造に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、機器における発熱への対策としては、発熱部品にヒートシンクを固定させる方法が一般的である。例えば、冷却液が流通する金属管を本体の内部に備えた受熱体を発熱体に装着して受熱体と面接触させ、金属管の両端部に接続した配管チューブを介して冷却液を循環させることにより発熱体を所定温度以下に維持する、という水冷ヒートシンクの構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-356555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の先行技術によれば、発熱体が発する熱を受熱体で効率的に冷却することができると考えられる。しかしながら、上記の冷却構造は、発熱体を面接触により冷却するものであって、面接触が困難な形状を有した発熱部品に対しては適用が困難であり、そのような発熱部品は十分に冷却することができない。また、面接触が必須であることから、発熱部品の配置に制約を与える虞もある。
【0005】
そこで、本発明は、様々な形状の発熱部品を適切に冷却する技術の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明の冷却構造は、機器に搭載された部品から生じる熱を冷却する冷却構造であって、部品の近傍に配置された、冷媒が流通する配管と、部品及び配管を収容したケースと、ケースに充填された樹脂で部品及び配管を封止した樹脂部とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、樹脂部が部品の表面に密着しており、部品から生じた熱が樹脂部を介して部品の近傍に配置された配管に伝わり配管を流れる冷媒に排熱されるため、発熱部品をその形状を問わずに適切に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の冷却構造が適用された電源機器1の斜視図である。
電源機器1の分解斜視図である。
高熱を発する部品に対する水冷配管の配置態様の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に関し、冷却構造の適用先の一例として電源機器を例に挙げ、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1は、実施形態の冷却構造が適用された電源機器1の斜視図である。
電源機器1においては、その駆動に関わる部品群で構成されたモジュール20がケース10に収容され、水冷配管30がモジュール20の部品群に沿って蛇行するように配置されており、モジュール20と水冷配管30とがケース10に充填されて硬化した封止樹脂40で封止されている。なお、図1においては、封止樹脂40で封止されたモジュール20及び水冷配管30の様子を視認し易くするために、モジュール20及び水冷配管30を実線で示すとともに、封止樹脂40の表面に網掛けを施して示している。
(【0011】以降は省略されています)

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