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公開番号
2025071278
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025027098,2021537006
出願日
2025-02-21,2020-07-22
発明の名称
ガスバリア積層体、並びにこれを用いた包装材及びチューブ容器
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/30 20060101AFI20250424BHJP(積層体)
要約
【課題】包装材の優れたリサイクル性を実現するのに有用であり且つ優れたガスバリア性を有する、ポリオレフィン系のガスバリア積層体を提供すること。
【解決手段】ポリオレフィン系樹脂を含む基材層、第1のポリビニルアルコール系樹脂層、Si又はAl含有薄膜層、及び第2のポリビニルアルコール系樹脂層、をこの順で備え、第1のポリビニルアルコール系樹脂層の、剛体振り子型物性試験器によって測定される100℃における対数減衰率が0.20以下であり且つ125℃における対数減衰率が0.30以下であり、第2のポリビニルアルコール系樹脂層の、ナノインデンターによる押し込み硬度が0.5~1.0GPaである、ガスバリア積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材層、第1のポリビニルアルコール系樹脂層、Si又はAl含有薄膜層、及び第2のポリビニルアルコール系樹脂層、をこの順で備え、
前記基材層が、ポリオレフィン系樹脂を含み、
前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層が、EVOHであるポリビニルアルコール系樹脂を含み、
前記第2のポリビニルアルコール系樹脂層が、PVAであるポリビニルアルコール系樹脂及びTEOSであるシラン化合物を含む原料の硬化物であり、前記原料における前記シラン化合物の量が前記ポリビニルアルコール系樹脂1質量部に対して0.3~5.0質量部であり、
前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の前記Si又はAl含有薄膜層と接する側の表面における、剛体振り子型物性試験器によって測定される100℃における対数減衰率が0.14以上0.20以下であり且つ125℃における対数減衰率が0.24以上0.30以下であり、
前記第2のポリビニルアルコール系樹脂層の表面における、ナノインデンターによる押し込み硬度が0.5~1.0GPaである、
ガスバリア積層体。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記Si又はAl含有薄膜層が、酸化ケイ素及び酸化アルミニウムの少なくとも一種を含む、請求項1に記載のガスバリア積層体。
【請求項3】
前記Si又はAl含有薄膜層の厚さが5~80nmである、請求項1又は2に記載のガスバリア積層体。
【請求項4】
前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の単位面積あたりの質量が0.1~10g/m
2
である、請求項1~3のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
【請求項5】
前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の前記Si又はAl含有薄膜層と接する側の面粗さSaが0.2μm以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
【請求項6】
前記基材層がプロピレンのモノポリマー層である、請求項1~5のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
【請求項7】
前記基材層がOPPフィルムである、請求項1~6のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
【請求項8】
前記基材層の厚さが18~25μmである、請求項1~7のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
【請求項9】
前記第1のポリビニルアルコール系樹脂層の厚さが0.5~1μmである、請求項1~8のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載のガスバリア積層体と、
前記ガスバリア積層体の表面上に設けられたシーラント層と、
を備える包装材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスバリア積層体、並びにこれを用いた包装材及びチューブ容器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチックフィルム基材と、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等からなる無機化合物の層とを組み合わせたガスバリア性積層体は、水蒸気や酸素等の各種ガスの遮断を必要とする物品の包装に広く利用されている。このようなガスバリア性積層体に関しては、ガスバリア性の低下防止やバリア性のさらなる向上を目的として種々の改良が検討されている。例えば、特許文献1には、ポリエチレンナフタレート層を有する基材、アクリルポリオールとイソシアネート系化合物とを含む組成物からなる層、及び無機薄膜層をこの順に有することを特徴とするガスバリア性積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-49266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、海洋プラスチックごみ問題等に端を発する環境意識の高まりから、プラスチック材料の分別回収と再資源化の更なる高効率化が求められるようになってきている。すなわち、従来、様々な異種材料を組み合わせることで高性能化を図ってきた軟包材においても、モノマテリアル化が求められるようになってきた。しかしながら、ポリオレフィン系樹脂を用いてモノマテリアル化を実現しようとすると、良好なバリア性及び熱水処理耐性を得ることが困難であるのが実情である。
【0005】
本開示は、包装材の優れたリサイクル性を実現するのに有用であり且つ優れたガスバリア性を有する、ポリオレフィン系のガスバリア積層体を提供することを目的とする。本開示は、このガスバリア積層体を用いた包装材及びチューブ容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面は、基材層、第1のポリビニルアルコール系樹脂層、Si又はAl含有薄膜層、及び第2のポリビニルアルコール系樹脂層、をこの順で備える、ガスバリア積層体を提供する。当該ガスバリア積層体において、基材層はポリオレフィン系樹脂を含み、また第1のポリビニルアルコール系樹脂層のSi又はAl含有薄膜層と接する側の表面における、剛体振り子型物性試験器によって測定される100℃における対数減衰率が0.20以下であり且つ125℃における対数減衰率が0.30以下であり、また第2のポリビニルアルコール系樹脂層の表面における、ナノインデンターによる押し込み硬度が0.5~1.0GPaである。ポリオレフィン系樹脂は、一般にPET等のポリエステル系樹脂に比べて基材としてのバリア性が低く、また柔らかいため加工や殺菌の過程で劣化が生じ易い。これに対し、上記のガスバリア積層体は、ポリオレフィン基材上に、第1及び第2のポリビニルアルコール系樹脂層によってサンドイッチされた(挟み込まれた)Si又はAl含有薄膜層を有し、これにより優れたガスバリア性を有する。さらに、ポリビニルアルコール系樹脂層自体に所定の物性を持たせているため、例えば100℃以上の高温で殺菌処理を行っても、柔らかいポリオレフィン基材上に保持された薄膜層が保護され、殺菌処理後もバリア性を保持できる。
【0007】
本開示の一側面は、上記ガスバリア積層体と、上記ガスバリア積層体の基材層と反対側の表面上に設けられたシーラント層とを備える包装材を提供する。
【0008】
本開示の一側面は、一方端が閉塞されたチューブ状の胴部と、胴部の他方端に取り付けられた注出口部とを備え、胴部は、上記ガスバリア積層体と、未延伸ポリオレフィンの層とを含むフィルムから構成される、チューブ容器を提供する。
【0009】
上記ガスバリア積層体は、ポリビニルアルコール系樹脂層によるサンドイッチ構造によって優れたガスバリア性を達成されるため、基材層を構成する樹脂材料の選択肢を広げることができる。このため、基材層を構成する樹脂材料と、シーラント層を構成する樹脂材料とを一致させやすいという利点がある。例えば、ポリオレフィン系樹脂からなる基材層と、ポリオレフィン系樹脂からなるシーラント層とを併用することで、包装材のモノマテリアル化を実現できる。なお、本開示において、モノマテリアルの包装材とは、特定の材料(例えば、ポリオレフィン系樹脂)の質量比率が90質量%以上である包装材をいう。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、包装材の優れたリサイクル性を実現するのに有用であり且つ優れたガスバリア性を有する、ポリオレフィン系のガスバリア積層体が提供される。本開示によれば、このガスバリア積層体を用いた包装材及びチューブ容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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