TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025071521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181747
出願日2023-10-23
発明の名称合金部材、機器および合金部材の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C25D 11/30 20060101AFI20250428BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】 耐食性と良好な外観とを両立する合金部材を提供する。
【解決手段】 マグネシウムを主成分とし、リチウムを含有する基材101と基材101上に設けられ、マグネシウム、リンおよびフッ素を含有する防食膜102と、を備える合金部材100である。防食膜102の平均膜厚Tが20μm以上であり、防食膜102の膜厚の最大値と最小値との差が、20μm未満である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
マグネシウムを主成分とし、リチウムを含有する基材と、
前記基材上に設けられ、マグネシウム、リンおよびフッ素を含有する防食膜と、を備える合金部材であって、
前記防食膜の平均膜厚Tが20μm以上であり、
前記防食膜の膜厚の最大値と最小値との差が、20μm未満であることを特徴とする合金部材。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記防食膜の前記基材に近い側の厚さT/2までの領域における前記リンの濃度P1が、前記防食膜の前記基材に遠い側の厚さT/2までの領域における前記リンの濃度P2よりも低い、請求項1に記載の合金部材。
【請求項3】
前記防食膜の前記基材に近い側の厚さT/2までの領域における前記フッ素の濃度F1が、前記防食膜の前記基材に遠い側の厚さT/2までの領域における前記フッ素の濃度F2よりも高い、請求項1に記載の合金部材。
【請求項4】
前記防食膜が、無機フッ化物を含有する請求項1に記載の合金部材。
【請求項5】
前記無機フッ化物の主成分が、フッ化マグネシウムである請求項4に記載の合金部材。
【請求項6】
前記防食膜において、
前記マグネシウムの含有量が、14原子%以上38原子%以下の範囲であり、
前記リンの含有量が、2原子%以上26原子%以下の範囲であり、
前記フッ素の含有量が、9原子%以上66原子%以下の範囲である請求項1に記載の合金部材。
【請求項7】
前記基材において、前記マグネシウムの含有量および前記リチウムの含有量の和が90質量%以上である、請求項1に記載の合金部材。
【請求項8】
前記基材において、前記リチウムの含有量が0.5質量%以上15質量%以下の範囲である、請求項7に記載の合金部材。
【請求項9】
前記基材において、前記リチウムの含有量が5質量%以上11質量%以下の範囲である、請求項8に記載の合金部材。
【請求項10】
前記基材は、アルミニウムを含有し、
前記基材において、前記アルミニウムの含有量が1質量%以上8質量%以下の範囲である、請求項7に記載の合金部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、合金部材、機器および合金部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
マグネシウムを主成分とし、リチウムを含有するマグネシウム-リチウム合金は、軽量であり、かつ、機械強度に優れることから様々な物品に使用されている。しかし、リチウムは、非常に活性であり、イオン化しやすく、かつ、水と反応しやすい元素であるため、マグネシウム-リチウム合金は、例えば、湿潤状態において腐食しやすい性質を有する。このため、マグネシウム-リチウム合金の耐食性を改善することが求められている。特許文献1には、マグネシウム-リチウム合金の表面をフッ素およびアルミニウム含有処理液で化成処理することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-171776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されている方法で得られるマグネシウム-リチウム合金の防食膜は化成処理で製造されるため、膜厚を十分に厚くできない。そのため、外観は良好であるが、高温高湿環境に長時間晒されると腐食するおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する第一の態様は、マグネシウムを主成分とし、リチウムを含有する基材と、前記基材上に設けられ、マグネシウム、リンおよびフッ素を含有する防食膜と、を備える合金部材であって、前記防食膜の平均膜厚Tが20μm以上であり、前記防食膜の膜厚の最大値と最小値との差が、20μm未満であることを特徴とする合金部材である。
【0006】
上記課題を解決する第二の態様は、電解液中に陽極と陰極を配置する工程と、前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加して、前記陽極に防食膜を形成する工程と、を有する合金部材の製造方法であって、前記陽極が、マグネシウムを主成分とし、リチウムを含有し、前記電解液が、フッ素イオン、アンモニウムイオンおよびリン酸イオンと、を含有し、前記電解液における前記アンモニウムイオンの濃度が5.7mol/L以上11mol/L以下の範囲であることを特徴とする合金部材の製造方法である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、耐食性と良好な外観とを両立する合金部材およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る合金部材の断面模式図
第1実施形態に係る合金部材の平面模式図
比較例に係る合金部材の平面模式図
第1実施形態に係る合金部材の製造工程を示したフロー図
第1実施形態に係る合金部材を製造する陽極酸化装置の概略図
防食膜を形成する時の電流電圧曲線の一実施態様を示す図
第2実施形態に係る撮像装置の概略図
第3実施形態に係る電子機器の概略図
第4実施形態に係る移動体の概略図
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
[合金部材]
図1は、第1実施形態に係る合金部材の概略図であり、積層方向から切断した際の断面図である。
【0010】
合金部材100は、基材101と、基材101上に設けられた防食膜102と、を備える。本実施形態の合金部材の用途は特に限定されず、例えば、部品を有する機器の外装部材、内装部材及び摺動部材といった構造材料として使用することが可能である。なお、防食膜102の上には用途に応じて、プライマや上塗り層などの塗装膜を設けても良い。塗装膜としては、例えば、遮熱機能を備える遮熱膜が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
トナー
8日前
キヤノン株式会社
記録装置
9日前
キヤノン株式会社
撮像装置
8日前
キヤノン株式会社
撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
電子機器
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
9日前
キヤノン株式会社
撮像装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
欠陥検査装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
画像表示装置
7日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
情報処理装置
7日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
今日
キヤノン株式会社
情報処理装置
7日前
キヤノン株式会社
推論処理装置
7日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
液体吐出装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
7日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成システム
今日
キヤノン株式会社
画像処理システム
8日前
キヤノン株式会社
放射線撮影システム
1日前
キヤノン株式会社
放射線撮影システム
8日前
キヤノン株式会社
光学装置及び撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
光学系および撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
光学装置及び撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
光学装置、及び撮像装置
8日前
キヤノン株式会社
電源装置及び画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
伝送装置及び伝送システム
8日前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒、及び撮像装置
8日前
キヤノン株式会社
管理システム及び管理方法
9日前
キヤノン株式会社
画像記録装置及び制御方法
1日前
キヤノン株式会社
撮像装置およびその制御方法
8日前
続きを見る