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公開番号2025072858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183265
出願日2023-10-25
発明の名称燃料電池冷却ユニット
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類H01M 8/04746 20160101AFI20250501BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 燃料電池の冷却システムにおいて、二つ冷却経路の流量を適切に制御する。
【解決手段】 燃料電池の冷却システムであって、燃料電池に対して第1冷媒を循環させる第1冷却経路と、第1冷却経路に設けられており、第1冷却経路の流量を調整する第1流量調整手段と、ラジエータと、ラジエータに対して第2冷媒を循環させる第2冷却経路と、第2冷却経路に設けられており、第2冷却経路の流量を調整する第2流量調整手段と、第1冷却経路と第2冷却経路との間で熱交換をする中間熱交換器と、第1流量調整手段及び第2流量調整手段を制御して、第1冷却経路及び第2冷却経路の各流量を調整するコントローラとを備え、コントローラは、第1冷却経路の流量の目標値である第1目標値を決定した後に、第1目標値に基づいて、第2冷却経路の流量の目標値である第2目標値を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃料電池の冷却システムであって、
前記燃料電池に対して第1冷媒を循環させる第1冷却経路と、
前記第1冷却経路に設けられており、前記第1冷却経路の流量を調整する第1流量調整手段と、
ラジエータと、
前記ラジエータに対して第2冷媒を循環させる第2冷却経路と、
前記第2冷却経路に設けられており、前記第2冷却経路の流量を調整する第2流量調整手段と、
前記第1冷却経路と前記第2冷却経路との間で熱交換をする中間熱交換器と、
前記第1流量調整手段及び前記第2流量調整手段を制御して、前記第1冷却経路及び前記第2冷却経路の各流量を調整するコントローラと、
を備え
前記コントローラは、前記第1冷却経路の前記流量の目標値である第1目標値を決定した後に、前記第1目標値に基づいて、前記第2冷却経路の前記流量の目標値である第2目標値を決定する、
冷却システム。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記コントローラは、前記燃料電池を暖機するための暖機制御を実行可能であり、
前記暖機制御では、
前記第1目標値が、前記燃料電池の出力であるFC出力と、前記燃料電池から流出する前記第1冷媒の温度であるFC出口温度と、に応じて決定され、
前記第2目標値が、前記第1目標値と、前記FC出口温度と、前記ラジエータから流出する前記第2冷媒の温度であるラジ出口温度と、に応じて決定される、
請求項1に記載の冷却システム。
【請求項3】
前記コントローラは、前記暖機制御のための第1マップと第2マップとを記憶しており、
前記第1マップは、前記FC出力と前記FC出口温度とに応じて前記第1目標値を記述しており、
前記第2マップは、前記第1目標値と前記FC出口温度と前記ラジ出口温度とに応じて、前記第2目標値を記述している、請求項2に記載の冷却システム。
【請求項4】
前記コントローラは、前記暖機制御の完了後の通常制御では、前記第1マップ及び前記第2マップとは異なる一又は複数の第3マップを用いて、前記第1目標値及び前記第2目標値を決定する、請求項3に記載の冷却システム。
【請求項5】
前記通常制御において、前記第1目標値をQfとし、前記第2目標値をQrとしたときに、
Qr≧{(前記FC出口温度-FC入口温度)
/(ラジ入口温度-前記ラジ出口温度)}×Qfの式を満たし、
前記FC入口温度は、前記燃料電池へ流入する前記第1冷媒の温度であり、前記ラジ入口温度は、前記ラジエータへ流入する前記第2冷媒の温度である、請求項4に記載の冷却システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、燃料電池の冷却システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
引用文献1に、燃料電池の冷却システムが記載されている。この冷却システムは、燃料電池に対して第1冷媒を循環させる第1冷却経路と、ラジエータに対して第2冷媒を循環させる第2冷却経路と、第1冷却経路と第2冷却経路との間で熱交換をする中間熱交換器とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-33108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような冷却システムでは、第1冷却経路の流量と第2冷却経路の流量との両者を制御する必要があり、そのための有用な技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する技術は、燃料電池の冷却システムに具現化される。この冷却システムは、燃料電池に対して第1冷媒を循環させる第1冷却経路と、第1冷却経路に設けられており、第1冷却経路の流量を調整する第1流量調整手段と、ラジエータと、ラジエータに対して第2冷媒を循環させる第2冷却経路と、第2冷却経路に設けられており、第2冷却経路の流量を調整する第2流量調整手段と、第1冷却経路と第2冷却経路との間で熱交換をする中間熱交換器と、第1流量調整手段及び第2流量調整手段を制御して、第1冷却経路及び第2冷却経路の各流量を調整するコントローラとを備え、上記のコントローラは、第1冷却経路の流量の目標値である第1目標値を決定した後に、第1目標値に基づいて、第2冷却経路の流量の目標値である第2目標値を決定する。
【0006】
上記の構成によると、第1冷却経路の流量に対する第1目標値を考慮した形で、第2冷却経路の流量に対する第2目標値が決定される。これにより、第1冷却経路の流量と第2冷却経路の流量とを連成させて、燃料電池の温度を適切に調節することができる。
【0007】
本技術の一実施形態において、上記のコントローラは、燃料電池を暖機するための暖機制御を実行可能であってもよい。この場合、暖機制御では、第1目標値が、燃料電池の出力であるFC出力と、燃料電池から流出する第1冷媒の温度であるFC出口温度とに応じて決定されてもよい。そして、第2目標値が、第1目標値と、FC出口温度と、ラジエータから流出する第2冷媒の温度であるラジ出口温度とに応じて決定されてもよい。このような構成によると、燃料電池の暖機運転において、各冷却経路における冷媒の温度を考慮しつつ、二つの冷却経路の流量を連成させることができる。
【0008】
本技術の一実施形態において、上記のコントローラは、暖機制御のための第1マップと第2マップとを記憶してもよい。この場合、第1マップは、FC出力とFC出口温度とに応じて第1目標値を記述してもよい。第2マップは、第1目標値とFC出口温度とラジ出口温度とに応じて、第2目標値を記述してもよい。
【0009】
本技術の一実施形態において、上記のコントローラは、暖機制御の完了後の通常制御において、第1マップ及び第2マップとは異なる一又は複数の第3マップを用いて、第1目標値及び第2目標値を決定してもよい。このような構成によると、暖機運転後の通常運転においても、二つの冷却経路の流量を連成させて、燃料電池の温度を適切に調節することができる。
【0010】
本技術の一実施形態において、前記通常制御では、第1目標値をQfとし、第2目標値をQrとしたときに、次式が満たされてもよい。
Qr≧{(前記FC出口温度-FC入口温度)
/(ラジ入口温度-前記ラジ出口温度)}×Qf
ここで、FC入口温度は、燃料電池へ流入する前記第1冷媒の温度であり、ラジ入口温度は、前記ラジエータへ流入する前記第2冷媒の温度である。換言すると、前記した一又は複数の第3マップは、上記の式が満たされるように、第1目標値および第2目標値を記述するとよい。このような構成によると、燃料電池の通常運転においても、各冷却経路における冷媒の温度を考慮しつつ、二つの冷却経路の流量を連成させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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