TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025073386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184130
出願日2023-10-26
発明の名称燃料電池システム
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 8/04 20160101AFI20250502BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】モータによる移動体のアシスト駆動が終了することを抑制できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】乗員による人力駆動力にモータによるアシスト駆動力を加えて移動可能に構成された移動体に搭載される燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電された電力をモータに供給する燃料電池と、燃料電池への酸化剤ガスの供給量を制御する制御装置とを備える。燃料電池は、燃料ガスが排出される燃料ガス排出路が閉塞された状態で発電を行う。制御装置は、燃料容器内の燃料ガスの残量を算出する残量算出処理と、移動体の現在地から目的地までの経路情報に基づいて、移動体が目的地に到達するまでに燃料電池が発電を継続するために必要な燃料ガスの必要量を算出する必要量算出処理と、残量が必要量よりも少ない場合には、残量が必要量よりも多い場合と比べて、燃料電池への酸化剤ガスの供給量を少なくする制限処理とを実行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗員による人力駆動力にモータによるアシスト駆動力を加えて移動可能に構成された移動体に搭載される燃料電池システムであって、
燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電された電力を前記モータに供給する燃料電池と、
前記燃料電池への前記酸化剤ガスの供給量を制御する制御装置と、を備え、
前記燃料電池は、前記燃料ガスが排出される燃料ガス排出路が閉塞された状態で発電を行い、
前記制御装置は、
燃料容器内の前記燃料ガスの残量を算出する残量算出処理と、
前記移動体の現在地から目的地までの経路情報に基づいて、前記移動体が前記目的地に到達するまでに前記燃料電池が発電を継続するために必要な前記燃料ガスの必要量を算出する必要量算出処理と、
前記残量が前記必要量よりも少ない場合には、前記残量が前記必要量よりも多い場合と比べて、前記燃料電池への前記酸化剤ガスの供給量を少なくする制限処理と、を実行する、
燃料電池システム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記制限処理は、前記燃料電池への単位時間あたりの前記酸化剤ガスの供給量を一定量とする処理である、
請求項1に記載の燃料電池システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記残量が前記必要量よりも多い場合には、前記燃料電池への単位時間あたりの前記酸化剤ガスの供給量を一定量とする供給処理を実行し、
前記制限処理は、前記燃料電池への単位時間あたりの前記酸化剤ガスの供給量を前記供給処理における供給量よりも少ない一定量とする処理である、
請求項2に記載の燃料電池システム。
【請求項4】
前記制限処理の実行中に、前記燃料電池の発電電力が前記モータに要求される要求電力よりも大きい場合には前記燃料電池の余剰電力によって充電され、前記燃料電池の発電電力が前記要求電力よりも小さい場合には前記モータに電力を供給する蓄電装置を備える、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の燃料電池システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電動アシスト自転車は、乗員による人力駆動力にモータによるアシスト駆動力を加えて移動可能に構成されている。
特許文献1には、燃料電池の発電電力によりモータを駆動する電動自転車が開示されている。電動自転車は、水素ガスが貯蔵された水素ボンベと、周囲の空気を燃料電池に圧送するファンとを備えている。電動自転車では、乗員のペダル踏力に応じてモータの出力が変化することで、アシスト駆動力が変化する。このとき、燃料電池への水素ガス及び空気の供給量が変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-119180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の電動自転車においては、目的地に到達するまでに水素ガスが不足するおそれがある。その結果、燃料電池の発電が停止するため、モータによる移動体のアシスト駆動が終了するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための燃料電池システムは、乗員による人力駆動力にモータによるアシスト駆動力を加えて移動可能に構成された移動体に搭載される燃料電池システムであって、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電された電力を前記モータに供給する燃料電池と、前記燃料電池への前記酸化剤ガスの供給量を制御する制御装置と、を備え、前記燃料電池は、前記燃料ガスが排出される燃料ガス排出路が閉塞された状態で発電を行い、前記制御装置は、燃料容器内の前記燃料ガスの残量を算出する残量算出処理と、前記移動体の現在地から目的地までの経路情報に基づいて、前記移動体が前記目的地に到達するまでに前記燃料電池が発電を継続するために必要な前記燃料ガスの必要量を算出する必要量算出処理と、前記残量が前記必要量よりも少ない場合には、前記残量が前記必要量よりも多い場合と比べて、前記燃料電池への前記酸化剤ガスの供給量を少なくする制限処理と、を実行する。
【0006】
燃料ガス排出路が閉塞された状態で発電を行う所謂デッドエンド型の燃料電池では、燃料電池の内部に燃料ガスが充填された状態で、新たな燃料ガスが供給されることなく発電が行われる。このため、酸化剤ガスの供給量が増加するほど燃料ガスの消費量が増加する。
【0007】
上記構成によれば、燃料ガスの残量が燃料ガスの必要量よりも少ない場合には、燃料ガスの残量が燃料ガスの必要量よりも多い場合と比べて、燃料電池への酸化剤ガスの供給量が少なくなる。これにより、燃料ガスの残量が燃料ガスの必要量よりも多い場合と比べて、燃料ガスの消費量が少なくなる。このため、移動体が目的地に到達するまでに燃料ガスが不足して燃料電池の発電が停止することを抑制できる。したがって、モータによる移動体のアシスト駆動が終了することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態の燃料電池システムが搭載された移動体を示す概略構成図である。
図2は、制御装置が実行する可変処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1及び図2を参照して、燃料電池システム10の一実施形態について説明する。なお、本明細書における「一定」は、厳密に一定の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね一定の場合も含まれる。
【0010】
図1に示すように、燃料電池システム10は、乗員による人力駆動力にモータ90によるアシスト駆動力を加えて移動可能に構成された移動体Mに搭載されるものである。移動体Mは、例えば、電動アシスト自転車である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
超音波接合
28日前
甲神電機株式会社
変流器
5日前
ローム株式会社
半導体装置
1日前
オムロン株式会社
電磁継電器
13日前
オムロン株式会社
電磁継電器
13日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
12日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
今日
日本特殊陶業株式会社
保持装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
集合導線
1日前
キヤノン株式会社
無線通信装置
29日前
シチズン電子株式会社
発光装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
今日
株式会社村田製作所
電池
1か月前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
株式会社村田製作所
電池
1か月前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
27日前
日星電気株式会社
ケーブルの接続構造
1か月前
トヨタバッテリー株式会社
組電池
21日前
住友電装株式会社
コネクタ
20日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
6日前
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
12日前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
TDK株式会社
コイル部品
20日前
株式会社AESCジャパン
二次電池
12日前
三菱電機株式会社
半導体装置
21日前
三菱電機株式会社
半導体装置
今日
株式会社アイシン
電池
27日前
トヨタ自動車株式会社
充電システム
1日前
日本電気株式会社
高周波スイッチ回路
20日前
トヨタ自動車株式会社
電池モジュール
20日前
住友電気工業株式会社
ペレット
2日前
三菱電機株式会社
アレーアンテナ装置
13日前
TDK株式会社
電子部品
12日前
富士通商株式会社
両面負極全固体電池
14日前
富士通商株式会社
全固体リチウム電池
14日前
TDK株式会社
電子部品
29日前
続きを見る