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公開番号2025073933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023194004
出願日2023-10-27
発明の名称磁力(磁気エネルギー)の特性を利用した赤外線制御法
出願人パテントフレア株式会社
代理人
主分類A62C 2/00 20060101AFI20250502BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】従来、消火用、防火用の燃焼作用を抑える場合も、断熱用、保温用の温度差による熱移動(熱伝導)を抑える場合も、燃焼を抑える物質、燃焼しにくい物質、断熱、保温作用のある物質など、物質の機能を利用して熱エネルギーを制御していた。
これまでの考え方とは異なる方法を提供し、熱エネルギー制御の効果を高める。
【解決手段】火災時の消火対策や火災に備えた防火対策は、燃焼作用に伴う熱エネルギーの制御、建物の断熱対策、食品などの保温対策は、温度差に伴う熱移動の制御が解決策である。
従来の物質機能を利用するのではなく、磁力(磁気エネルギー)が持つエネルギー機能を利用して熱エネルギーを制御する方法によって、課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
磁力(磁気エネルギー)には、赤外波長の光の多くの領域(熱エネルギーの多くの温度帯)を遮断する(透過させない)という特性がある。
強い磁力が存在するエリア(磁場)があると、熱エネルギーは、遮られてしまう。
熱が磁力にはね返されてしまい、磁場を通過して伝わらない。
通常熱は、高温域から低温域へ周囲の媒質(気体、液体、固体)に伝わり、広がってゆく(移動してゆく)。
ところが、熱が伝わる媒質が存在しても、強い磁場が働いている場合、熱エネルギー(赤外波長の光)に対する障壁のような機能を果たし、磁場の方向へは広がらないという現象が起きる。
これは、磁力(磁気エネルギー)が、非熱伝導性(熱を伝播しない)という特性を持っているためである。
強い磁力(磁気エネルギー)は、ネオジム磁石などの強磁性体、純鉄などの電磁石の材料、金属、炭素同素体などの良導体を、粉末状又は、溶液状に加工して混ぜ合わせた混合物によって発生させることができる。(磁気エネルギーと電気エネルギーの相互変換作用)
このような特性を有する磁力(磁気エネルギー)を、物質又は装置よって発生させて、火災現場で使用することで、燃焼エリア(熱源)で発生する熱エネルギーに制約を与え、周囲への延焼を防ぐ方法。
燃焼エリアの周囲で、物質や装置を用いて強い磁場を発生させることによって、燃焼エリアから、まだ火が回っていない周辺エリアへの類焼の防止し、燃焼エリアを限定化することで、火災被害の拡大を防ぐ方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載の方法で、予め建造物内などに物質又は装置を用意しておき、火災が起きた際、被害を小さくするための防火壁、防火設備として利用する方法。
防火用の壁ではなく、磁場の発生によって火災時の防火壁とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法を、建造物の内壁や外壁などで使用することで、断熱材とする方法。
建造物内外の温度差による熱移動(熱伝導)を、磁力(磁気エネルギー)によって、遮断することで、屋外が暑い場合は屋内を涼しく、屋外が寒い場合は屋内を暖かくする断熱材の効果を持たせる方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法を、宅配BOX、配達用BOX、保温装置、保温バッグなどで使用することで、冷凍、冷蔵、保温など、食品などを、特定の温度範囲で維持する方法。
装置、BOX、容器などの内外の温度差による熱移動(熱伝導)を、磁力(磁気エネルギー)によって、遮断することで、装置、BOX、容器などの内部温度を維持し、中の食品なども特定温度を維持する方法。
【請求項5】
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4に記載の方法を使用したバッグ、容器、BOX、装置、設備。
【請求項6】
請求項5に記載のバッグ、容器、BOX、装置、設備を使用した役務、事業。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気エネルギーの特性及び、磁気エネルギーと電気エネルギーの相互変換作用の応用技術に関する。
続きを表示(約 950 文字)【背景技術】
【0002】
磁気エネルギー(磁力)の電磁波透過特性
【0003】
磁気エネルギーと電気エネルギーの相互変換作用
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
火災時の消火対策、火災に備えた防火対策、居住環境における室内温度対策、食品などの保温対策は、熱エネルギーの制御が課題である。
従来は、これらの課題に対して、消火剤、難燃材、断熱材などの物質の機能を利用して対応してきた。
これに対し、物質ではなくエネルギーの機能を利用して熱エネルギーを制御する、従来の考え方、アプローチと異なる方法を提供し、課題解決に寄与する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
磁力(磁気エネルギー)には、赤外波長の多くの領域(熱エネルギーの多くの温度帯)を遮断する(透過させない)という特性がある。
強い磁場が働いていると、熱エネルギーは、磁力に遮断されて、磁場を超えて広がらないという現象が起きる。
これは、磁力(磁気エネルギー)は、熱エネルギーに対し、障壁のような機能を果たすということである。
この磁力(磁気エネルギー)の特性を利用して、熱エネルギーの制御に関わる課題を解決する。
火災時の消火対策、火災に備えた防火対策、建造物の断熱対策、食品などの保温対策などにおいて、対象エリア又は対象物から周辺に熱移動(熱伝導)が起こらないように、物質又は、装置によって強い磁場を発生させる。
強い磁場を発生させる方法は、「ネオジム磁石などの強磁性体」「純鉄などの電磁石の材料」「銅、アルミなどの導電性の高い金属、又は炭素同素体などの炭素系良導体」を、粉末状又は、溶液状に加工して混ぜ合わせる。
この混合物は、磁気エネルギーと電気エネルギーを相互変換する作用を持ち、非常に強い磁場を発生する。
又、ネオジム磁石などの強磁性体単体であっても、一定の磁場を発生するため効果は得られる。
このように、消火剤、難燃材、断熱材などの物質機能ではなく、磁気エネルギー機能を利用して熱エネルギーを、制御する方法で、課題を解決する。

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