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公開番号
2025074153
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2025029146,2023047628
出願日
2025-02-26,2023-03-24
発明の名称
生体情報測定システム及び便座装置
出願人
TOTO株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G01N
33/497 20060101AFI20250502BHJP(測定;試験)
要約
【課題】ガス測定に基づく処理を適切に実行可能にすること。
【解決手段】実施形態に係る生体情報測定システムは、水素ガスに反応する第一のガスセンサおよび臭気性ガスと水素ガスに反応する第二のガスセンサを備えたガス検出装置と、前記ガス検出装置を制御する制御装置と、出力手段とを有し、前記制御装置は、前記第一のガスセンサの検出結果に基づいて水素ガスに対応する第一の算出値を算出し、前記第一の算出値に基づいて前記第二のガスセンサの水素ガスに対応する第二の算出値を算出し、前記第二のガスセンサの検出結果および前記第二の算出値に基づいて臭気性ガスに対応する第三の算出値を算出し、前記制御装置は、前記第一の算出値、前記第二の算出値、前記第三の算出値の少なくとも1つが所定の条件を満たす場合、前記出力手段により出力される前記利用者の健康状態または前記健康状態に関する情報を前記第三の算出値に基づかずに変更する制御を行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
トイレ室に設置された大便器のボウル内に排出される排便ガスに基づいて、前記トイレ室の利用者の生体情報を測定する生体情報測定システムであって、
気体に含まれる水素ガスに反応する第一のガスセンサおよび硫黄成分を含む臭気性ガスと水素ガスに反応する第二のガスセンサを備えたガス検出装置と、
前記ガス検出装置を制御する制御装置と、
前記制御装置による処理結果に関する情報を出力する出力手段と、
を有し、
前記制御装置は、
前記第一のガスセンサの検出結果に基づいて水素ガスに対応する第一の算出値を算出し、
前記第一の算出値に基づいて前記第二のガスセンサの水素ガスに対応する第二の算出値を算出し、
前記第二のガスセンサの検出結果および前記第二の算出値に基づいて臭気性ガスに対応する第三の算出値を算出し、
前記生体情報測定システムが前記第三の算出値に基づいて前記利用者の健康状態または前記健康状態に関する情報を推定するものであって、
前記制御装置は、
前記第一の算出値、前記第二の算出値、前記第三の算出値の少なくとも1つが所定の条件を満たす場合、前記出力手段により出力される前記利用者の健康状態または前記健康状態に関する情報である第1情報を前記第三の算出値に基づかずに変更する制御を行う
ことを特徴とする生体情報測定システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記所定の条件は、前記第一の算出値または前記第二の算出値が第一の閾値より上回ること、または、第三の算出値が前記第一の閾値よりも小さい第二の閾値を下回ることの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項3】
前記所定の条件は、前記第二の算出値が、前記第二のガスセンサの検出結果に基づき算出される臭気性ガス及び水素ガスに対応する第零の算出値より上回ることを含む
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生体情報測定システム。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記所定の条件を満たした場合、前記第1情報に含まれる値を、予め設定した設定値に変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項5】
過去の第1情報を記憶する記憶手段を有し、
前記制御装置は、
前記記憶手段に記憶された前記過去の第1情報に基づいて、前記第1情報を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項6】
前記出力手段は、
前記所定の条件を満たした場合、測定精度に関する第2情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項7】
前記出力手段は、
前記所定の条件を満たした場合、測定エラーに関する第3情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項8】
トイレ室に設置された大便器のボウル内に排出される排便ガスに基づいて、前記トイレ室の利用者の生体情報を測定する便座装置であって、
気体に含まれる水素ガスに反応する第一のガスセンサおよび硫黄成分を含む臭気性ガスと水素ガスに反応する第二のガスセンサを備えたガス検出装置と、
前記ガス検出装置を制御する制御装置と、
前記制御装置による処理結果に関する情報を出力する出力手段と、
を有し、
前記制御装置は、
前記第一のガスセンサの検出結果に基づいて水素ガスに対応する第一の算出値を算出し、
前記第一の算出値に基づいて前記第二のガスセンサの水素ガスに対応する第二の算出値を算出し、
前記第二のガスセンサの検出結果および前記第二の算出値に基づいて臭気性ガスに対応する第三の算出値を算出し、
前記便座装置が前記第三の算出値に基づいて前記利用者の健康状態または前記健康状態に関する情報を推定するものであって、
前記制御装置は、
前記第一の算出値、前記第二の算出値、前記第三の算出値の少なくとも1つが所定の条件を満たす場合、前記出力手段により出力される前記利用者の健康状態または前記健康状態に関する情報である第1情報を前記第三の算出値に基づかずに変更する制御を行う
ことを特徴とする便座装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、生体情報測定システム及び便座装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、大便と同時に排出される排便ガスを検知し、排便ガスに含まれる臭気性ガスの一例である硫化水素ガスを測定し、硫化水素ガスより腸内状態を測定する健康測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、排便ガスに含まれる、水素ガス、二酸化炭素ガス、又はメタンガスの少なくとも1つからなる健康系ガスと硫黄成分を含む臭気性ガスとのデータより測定者の日々の体調を解析する生体情報システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。例えば、臭気性ガスを検出する際に、水素ガスが影響することを抑制するために、臭気性ガスによる測定に基づく検出結果から水素ガスセンサにより検出された水素ガスの影響を分離して、臭気性ガスの量を算出する技術が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-250922号公報
特許第6674623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術には、改善の余地がある。例えば、単に臭気性ガスによる測定に基づく検出結果から水素ガスセンサにより検出された水素ガスの影響を分離するだけでは、水素ガスセンサの測定バラつきにより適切なガス測定が難しい場合がある。そのため、ガス測定に基づく処理を適切に実行可能にすることが望まれている。
【0005】
開示の実施形態は、ガス測定に基づく処理を適切に実行可能にすることができる生体情報測定システム及び便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る生体情報測定システムは、トイレ室に設置された大便器のボウル内に排出される排便ガスに基づいて、前記トイレ室の利用者の生体情報を測定する生体情報測定システムであって、気体に含まれる水素ガスに反応する第一のガスセンサおよび硫黄成分を含む臭気性ガスと水素ガスに反応する第二のガスセンサを備えたガス検出装置と、前記ガス検出装置を制御する制御装置と、前記制御装置による処理結果に関する情報を出力する出力手段と、を有し、前記制御装置は、前記第一のガスセンサの検出結果に基づいて水素ガスに対応する第一の算出値を算出し、前記第一の算出値に基づいて前記第二のガスセンサの水素ガスに対応する第二の算出値を算出し、前記第二のガスセンサの検出結果および前記第二の算出値に基づいて臭気性ガスに対応する第三の算出値を算出し、前記生体情報測定システムが前記第三の算出値に基づいて前記利用者の健康状態または前記健康状態に関する情報を推定するものであって、前記制御装置は、前記第一の算出値、前記第二の算出値、前記第三の算出値の少なくとも1つが所定の条件を満たす場合、前記出力手段により出力される前記利用者の健康状態または前記健康状態に関する情報である第1情報を前記第三の算出値に基づかずに変更する制御を行うことを特徴とする。
【0007】
実施形態の一態様に係る生体情報測定システムによれば、水素ガスセンサ(第一のガスセンサに対応)により測定した水素ガス検出量がバラついたとしても、臭気性ガス量が0以下となることを抑制し、日々の例えば、腸内環境の状態等の健康状態を利用者に表示する際に、データがない状態を回避することにより、使い勝手を向上させることができる。したがって、生体情報測定システムは、ガス測定に基づく処理を適切に実行可能にすることができる。
【0008】
発明者らは、先の特許文献1及び特許文献2に記載のように、排便ガスの情報を用いた体調測定の研究を続けており、研究の中で、排便時に出る排便ガス(おなら)に含まれる、水素、二酸化炭素、酢酸、メタン、エタノール、水などから構成される健康系ガスとアンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、インドール、スカトールなどから構成される臭気性(悪臭)ガスの比率の経時変動が、腸内環境の経時変動を間接的に捉えていることが分かってきた。しかしながら、排便ガスから検出した水素ガス量が多い場合や臭気性ガス量が少なかった場合に、水素ガスセンサの測定バラつきにより、単に、特許文献2のように臭気性ガスにより検出された臭気性ガスの検出値から水素ガスセンサにより検出された水素ガスの影響を分離しようとした場合、水素ガスセンサでの検出量が正にばらつくと、臭気性ガスの検出値が0又は負の値となり、正しく腸内環境が推測できないという課題に直面した。そこで、実施形態の一態様に係る生体情報測定システムにより、水素ガスセンサの測定ばらつきによって水素ガスの量が変動したとしても、これによって臭気性ガス量を大きく誤ることを抑制することが可能となった。
【0009】
実施形態の一態様に係る生体情報測定システムにおいて、前記所定の条件は、前記第一の算出値または前記第二の算出値が第一の閾値より上回ること、または、第三の算出値が前記第一の閾値よりも小さい第二の閾値を下回ることの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
【0010】
実施形態の一態様に係る生体情報測定システムによれば、臭気性ガスの検出が困難と考えられる、健康系ガスの量が多い場合、及び/又は、臭気性ガスの量が少ない場合に、臭気性ガス量が0以下となり、データが表示できない状態を回避することにより、通常時は、測定データをそのまま表示し、水素ガス量のバラつきにより測定エラーが生じる場合に対応でき、さらに使い勝手を向上させることができる。したがって、生体情報測定システムは、ガス測定に基づく処理を適切に実行可能にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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