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公開番号
2025077070
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023188989
出願日
2023-11-05
発明の名称
給湯器用の中和器
出願人
株式会社パロマ
代理人
個人
主分類
F24H
9/00 20220101AFI20250512BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】中和器内に流入する流体の量が突発的に急増した場合に、中和器からの流体の溢れを抑制する。
【解決手段】中和器55の収容部100Aは、第1仕切壁131と第2仕切壁132と第3仕切壁133と第4仕切壁134と第5仕切壁135と第6仕切壁136とを有する。第3仕切壁133の下端部側に、ドレンを通過させる第1通過口133Aが設けられる。第1仕切壁131、第2仕切壁132、第5仕切壁135のそれぞれの上端部が蓋部150に密着する。第3仕切壁133及び第4仕切壁134の上端部と蓋部150との間においてドレンが通過可能とされている
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
ドレンを排出する排出口を備えた底壁部と、前記底壁部に連結される周壁部と、を備えるとともに、前記周壁部の内側に中和剤の収容部が構成されるケース本体部と、
ドレンを導入する導入口を備え、前記収容部を上方から覆うように前記ケース本体部の上端側に連結される蓋部と、
を有する給湯器用の中和器であって、
前記ケース本体部の内部に、前記導入口から導入されたドレンが送り込まれる第1室と、前記第1室を通過したドレンが流れ込む流路として構成される第2室と、前記第2室を通過したドレンが流れ込む第3室と、前記排出口を備えるとともに前記第3室を通過したドレンが流れ込む第4室と、が設けられ、
前記第1室、前記第2室、及び前記第3室に前記中和剤が収容され、
前記周壁部は、上下方向と直交する第1方向の一方側から他方側に延びるとともに前記底壁部から立ち上がる第1起立壁及び第2起立壁と、前記底壁部から立ち上がる第3起立壁及び第4起立壁と、を備え、
前記第1起立壁と前記第2起立壁とが前記第1方向と直交する第2方向において互いに対向し、
前記第3起立壁及び前記第4起立壁が前記第1起立壁及び前記第2起立壁の前記第1方向両側にそれぞれ連結され、
前記ケース本体部は、前記第1方向の幅が前記第2方向の幅よりも大きい偏平形状をなし、
前記導入口は、前記蓋部における前記第1方向一端部寄りに設けられ、
前記第1室は、前記収容部における前記第1方向一端部寄りに設けられ、
前記第2室は、前記第1室の前記第1方向他方側且つ前記収容部における前記第2方向一方側において前記第1方向他方側に向かって延びるとともに前記第1室から流入するドレンを前記第1方向他方側に導く一方側流路と、前記収容部における前記第1方向他方側に設けられるとともに前記一方側流路を流れたドレンを前記第2方向他方側に導く折り返し流路と、前記収容部における前記第2方向他方側において前記第1方向一方側に向かって延びるとともに前記折り返し流路から流入するドレンを前記第1方向一方側に導く他方側流路と、を備え、
前記第3室は、前記収容部における前記第2方向他方側において前記他方側流路の前記第1方向一方側に設けられ、
前記第4室は、前記収容部における前記第2方向他方側において前記第3室の前記第1方向一方側に設けられ、
前記収容部は、
前記第4室内の空間と前記第1室内の空間とを仕切る第1仕切壁と、
前記第3室内の空間と前記第1室内の空間とを仕切る第2仕切壁と、
前記第1室内の空間と前記一方側流路内の空間とを仕切る第3仕切壁と、
前記一方側流路内の空間と前記他方側流路内の空間とを仕切る第4仕切壁と、
前記他方側流路内の空間と前記第3室内の空間とを仕切る第5仕切壁と、
前記第3室内の空間と前記第4室内の空間とを仕切る第6仕切壁と、
を有し、
前記第3仕切壁において当該第3仕切壁の下端部側に、ドレンを通過させる第1通過口が設けられ、
前記第1仕切壁、前記第2仕切壁、前記第5仕切壁のそれぞれの上端部が前記蓋部に密着し、
前記第3仕切壁及び前記第4仕切壁の各上端部と前記蓋部との間においてドレンが通過可能とされている
給湯器用の中和器。
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【請求項2】
前記第3仕切壁の前記第2方向一方側の端部は前記第1起立壁に連結され、前記第3仕切壁の前記第2方向他方側の端部は前記第2仕切壁に連結され、
前記第3仕切壁の上端部において、前記第1起立壁寄りの位置から前記第2仕切壁寄りの位置まで、前記蓋部から離間した第1離間部が設けられている
請求項1に記載の給湯器用の中和器。
【請求項3】
前記第4仕切壁の上端部において、当該第4仕切壁における前記第1方向一方側の端部寄りに前記蓋部から離間した第2離間部が設けられ、
前記第4仕切壁の上端部において前記第2離間部よりも前記第1方向他方側に、前記蓋部に密着する密着部が設けられ、
前記第2離間部の前記第1方向の長さは、前記密着部の前記第1方向の長さよりも小さい
請求項1又は請求項2に記載の給湯器用の中和器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯器用の中和器に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、給湯器用の中和器の一例が開示される。特許文献1に開示される凝縮水中和器は、中和剤を内部に収容する容器と水位検出用の電極とを備える。容器は、凝縮水の導入口が設けられた上壁部を有する。水位検出用の電極は、容器の上壁部から下向きに突出し、容器内における凝縮水の水位が所定高さ以上に上昇したときにこれを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-175301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
給湯器用の中和器は、中和剤が収容された空間内にドレンが徐々に蓄積し、ある程度長く確保された流路をドレンが徐々に流れるように構成され、このような構成により、流路内を流れるドレンを中和する。しかし、この種の中和器では、雨水等の突発的な流入などに起因して中和器を流れる流体の量が一時的に急増する場合があり得る。このような事態が生じると、中和器内を流れて排出される流体の量よりも流入する流体の量のほうが大きくなってしまい、中和器から流体が溢れ出る等の不具合が生じる懸念がある。
【0005】
本開示の目的の一つは、中和器内に流入する流体の量が突発的に急増した場合に、中和器からの流体の溢れを抑制しやすい技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つである給湯器用の中和器は、
ドレンを排出する排出口を備えた底壁部と、前記底壁部に連結される周壁部と、を備えるとともに、前記周壁部の内側に中和剤の収容部が構成されるケース本体部と、
ドレンを導入する導入口を備え、前記収容部を上方から覆うように前記ケース本体部の上端側に連結される蓋部と、
を有する給湯器用の中和器であって、
前記ケース本体部の内部に、前記導入口から導入されたドレンが送り込まれる第1室と、前記第1室を通過したドレンが流れ込む流路として構成される第2室と、前記第2室を通過したドレンが流れ込む第3室と、前記排出口を備えるとともに前記第3室を通過したドレンが流れ込む第4室と、が設けられ、
前記第1室、前記第2室、及び前記第3室に前記中和剤が収容され、
前記周壁部は、上下方向と直交する第1方向の一方側から他方側に延びるとともに前記底壁部から立ち上がる第1起立壁及び第2起立壁と、前記底壁部から立ち上がる第3起立壁及び第4起立壁と、を備え、
前記第1起立壁と前記第2起立壁とが前記第1方向と直交する第2方向において互いに対向し、
前記第3起立壁及び前記第4起立壁が前記第1起立壁及び前記第2起立壁の前記第1方向両側にそれぞれ連結され、
前記ケース本体部は、前記第1方向の幅が前記第2方向の幅よりも大きい偏平形状をなし、
前記導入口は、前記蓋部における前記第1方向一端部寄りに設けられ、
前記第1室は、前記収容部における前記第1方向一端部寄りに設けられ、
前記第2室は、前記第1室の前記第1方向他方側且つ前記収容部における前記第2方向一方側において前記第1方向他方側に向かって延びるとともに前記第1室から流入するドレンを前記第1方向他方側に導く一方側流路と、前記収容部における前記第1方向他方側に設けられるとともに前記一方側流路を流れたドレンを前記第2方向他方側に導く折り返し流路と、前記収容部における前記第2方向他方側において前記第1方向一方側に向かって延びるとともに前記折り返し流路から流入するドレンを前記第1方向一方側に導く他方側流路と、を備え、
前記第3室は、前記収容部における前記第2方向他方側において前記他方側流路の前記第1方向一方側に設けられ、
前記第4室は、前記収容部における前記第2方向他方側において前記第3室の前記第1方向一方側に設けられ、
前記収容部は、
前記第4室内の空間と前記第1室内の空間とを仕切る第1仕切壁と、
前記第3室内の空間と前記第1室内の空間とを仕切る第2仕切壁と、
前記第1室内の空間と前記一方側流路内の空間とを仕切る第3仕切壁と、
前記一方側流路内の空間と前記他方側流路内の空間とを仕切る第4仕切壁と、
前記他方側流路内の空間と前記第3室内の空間とを仕切る第5仕切壁と、
前記第3室内の空間と前記第4室内の空間とを仕切る第6仕切壁と、
を有し、
前記第3仕切壁において当該第3仕切壁の下端部側に、ドレンを通過させる第1通過口が設けられ、
前記第1仕切壁、前記第2仕切壁、前記第5仕切壁のそれぞれの上端部が前記蓋部に密着し、
前記第3仕切壁及び前記第4仕切壁の各上端部と前記蓋部との間においてドレンが通過可能とされている。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る技術によれば、中和器内に流入する流体の量が突発的に急増した場合に、中和器からの流体の溢れを抑制しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る給湯器用の中和器を備えた給湯器を例示する給湯回路図である。
図2は、図1の給湯器における筐体の一部や中和器等を例示する斜視図である。
図3は、第1実施形態に係る給湯器用の中和器を斜め前方側且つ上方側から見た斜視図である
図4は、図3の中和器を斜め後方側且つ上方側から見た斜視図である。
図5は、図3の中和器を斜め前方側且つ下方側から見た斜視図である
図6は、図3の中和器の平面図である。
図7は、図3の中和器の側面図である。
図8は、図3の中和器において、蓋体を取り外した状態を斜め上方から見た斜視図である。
図9は、図3の中和器において、蓋体を取り外した状態を示す平面図である。
図10は、図3の給湯器を水位検知部付近で、縦方向(左右方向と直交する平面方向)に切断した断面構造を斜め前方側且つ上方側から見た状態を概略的に示す断面斜視図である。
図11は、図3の給湯器を導入口付近で縦方向(左右方向と直交する平面方向)に切断した断面構造を斜め前方側且つ上方側から見た状態を概略的に示す断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の〔1〕~〔4〕の各々は、本開示に含まれる特徴的技術の一例である。
【0010】
〔1〕ドレンを排出する排出口を備えた底壁部と、前記底壁部に連結される周壁部と、を備えるとともに、前記周壁部の内側に中和剤の収容部が構成されるケース本体部と、
ドレンを導入する導入口を備え、前記収容部を上方から覆うように前記ケース本体部の上端側に連結される蓋部と、
を有する給湯器用の中和器であって、
前記ケース本体部の内部に、前記導入口から導入されたドレンが送り込まれる第1室と、前記第1室を通過したドレンが流れ込む流路として構成される第2室と、前記第2室を通過したドレンが流れ込む第3室と、前記排出口を備えるとともに前記第3室を通過したドレンが流れ込む第4室と、が設けられ、
前記第1室、前記第2室、及び前記第3室に前記中和剤が収容され、
前記周壁部は、上下方向と直交する第1方向の一方側から他方側に延びるとともに前記底壁部から立ち上がる第1起立壁及び第2起立壁と、前記底壁部から立ち上がる第3起立壁及び第4起立壁と、を備え、
前記第1起立壁と前記第2起立壁とが前記第1方向と直交する第2方向において互いに対向し、
前記第3起立壁及び前記第4起立壁が前記第1起立壁及び前記第2起立壁の前記第1方向両側にそれぞれ連結され、
前記ケース本体部は、前記第1方向の幅が前記第2方向の幅よりも大きい偏平形状をなし、
前記導入口は、前記蓋部における前記第1方向一端部寄りに設けられ、
前記第1室は、前記収容部における前記第1方向一端部寄りに設けられ、
前記第2室は、前記第1室の前記第1方向他方側且つ前記収容部における前記第2方向一方側において前記第1方向他方側に向かって延びるとともに前記第1室から流入するドレンを前記第1方向他方側に導く一方側流路と、前記収容部における前記第1方向他方側に設けられるとともに前記一方側流路を流れたドレンを前記第2方向他方側に導く折り返し流路と、前記収容部における前記第2方向他方側において前記第1方向一方側に向かって延びるとともに前記折り返し流路から流入するドレンを前記第1方向一方側に導く他方側流路と、を備え、
前記第3室は、前記収容部における前記第2方向他方側において前記他方側流路の前記第1方向一方側に設けられ、
前記第4室は、前記収容部における前記第2方向他方側において前記第3室の前記第1方向一方側に設けられ、
前記収容部は、
前記第4室内の空間と前記第1室内の空間とを仕切る第1仕切壁と、
前記第3室内の空間と前記第1室内の空間とを仕切る第2仕切壁と、
前記第1室内の空間と前記一方側流路内の空間とを仕切る第3仕切壁と、
前記一方側流路内の空間と前記他方側流路内の空間とを仕切る第4仕切壁と、
前記他方側流路内の空間と前記第3室内の空間とを仕切る第5仕切壁と、
前記第3室内の空間と前記第4室内の空間とを仕切る第6仕切壁と、
を有し、
前記第3仕切壁において当該第3仕切壁の下端部側に、ドレンを通過させる第1通過口が設けられ、
前記第1仕切壁、前記第2仕切壁、前記第5仕切壁のそれぞれの上端部が前記蓋部に密着し、
前記第3仕切壁及び前記第4仕切壁の各上端部と前記蓋部との間においてドレンが通過可能とされている
給湯器用の中和器。
(【0011】以降は省略されています)
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