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公開番号2025077956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2024074756
出願日2024-05-02
発明の名称排出装置、画像形成装置及び後処理装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B65H 31/26 20060101AFI20250512BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】長尺シートの排出不良を抑制することができる排出装置、画像形成装置及び後処理装置を提供する。
【解決手段】排出トレイたる延長トレイ204のシート載置部たる上面に対して傾斜し、排出中のシートである排出シートをガイドするガイド部材を、シート排出方向に所定の間隔を開けて複数配置している。ガイド部材にガイドされた排出シートは、搬送力でガイド部材の先端から飛び出して、延長トレイ204上にスタックされた積載シートから離間する。その後、放物線を描きながら落下していき、ガイド部材から離れた位置で積載シートに再接触する。これにより、排出シートの積載シートとの接触期間、および接触面積の低減が図られ、排出シートの積載シートへの貼り付きが抑制される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シートが排出される排出トレイを有する排出装置において、
前記排出トレイのシート載置部に対して傾斜し、排出中のシートをガイドするガイド部材を、シート排出方向に所定の間隔を開けて複数配置したことを特徴とする排出装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排出装置において、
各ガイド部材は、回動自在に前記排出トレイに支持されており、
前記排出トレイ内に収まった収納位置、前記シート載置部に対して傾斜したガイド位置、前記シート載置部に対して垂直なストッパ位置のいずれかの位置を前記ガイド部材が取り得るように、複数のガイド部材の回転を制御する制御手段を有することを特徴とする排出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の排出装置において、
前記制御手段は、排出されるシートの情報および前記排出トレイに排出されたシート枚数情報の少なくとも一方に基づいて、複数のガイド部材の回転を制御することを特徴とする排出装置。
【請求項4】
請求項3に記載の排出装置において、
前記制御手段は、排出されるシート情報に基づいて、すべてのガイド部材が、前記収納位置に位置する第一の状態、すべてのガイド部材が前記ガイド位置に位置する第二の状態、シート排出方向最下流のガイド部材が前記ストッパ位置に位置し、他のガイド部材が前記ガイド位置に位置する第三の状態のいずれか状態を取り得るように、複数のガイド部材の回転を制御することを特徴とする排出装置。
【請求項5】
請求項4に記載の排出装置において、
前記制御手段に制御され、すべてのガイド部材を回転駆動させる駆動モータを備え、
前記駆動モータを正回転させると、前記第一の状態から前記第二の状態に切り替わり、前記駆動モータを逆回転させると、前記第一の状態から前記第三の状態に切り替わるように各ガイド部材に前記駆動モータの駆動力を伝達する駆動伝達機構を有することを特徴とする排出装置。
【請求項6】
請求項4に記載の排出装置において、
前記制御手段は、ユーザーの指示がある場合は、ユーザーの指示に基づいて、複数のガイド部材の回転を制御することを特徴とする排出装置。
【請求項7】
請求項3に記載の排出装置において、
前記制御手段は、前記排出トレイに排出されたシート枚数情報に基づいて、前記ガイド位置に位置するガイド部材の前記シート載置部に対する傾斜角度を変更することを特徴とする排出装置。
【請求項8】
請求項2に記載の排出装置において、
前記制御手段は、所定の処理が施されたシートがすべて排出されたときは、すべてのガイド部材を、前記収納位置に位置するように複数のガイド部材の回転を制御することを特徴とする排出装置。
【請求項9】
シートに対して画像を形成する画像形成手段と、
画像が形成されたシートが排出される排出装置とを備えた画像形成装置において、
前記排出装置として、請求項1に記載の排出装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
画像が形成されたシートに対して所定の後処理を行う後処理手段と、
所定の後処理が施されたシートが排出される排出装置とを備えた後処理装置において、
前記排出装置として、請求項1に記載の排出装置を用いたことを特徴とする後処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排出装置、画像形成装置及び後処理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、シートが排出される排出トレイを有する排出装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、上記排出装置として、排出トレイとして、シート排出方向上流側に配置された回動可能な可動トレイと、シート排出方向下流側に配置された固定トレイとを備えたものが記載されている。排出トレイに排出されたシート束に重量によって可動トレイがシート排出方向上流側を支点にして回動して、排出されたシート束の傾斜角度を緩やかにする。これにより、排出トレイ上のシート束に対して滑りながら搬送される排出中のシート(以下、排出シートという)の搬送抵抗を低減し、排出シートの後端が排出ローラ対のニップに残る後端残りの発生を抑制し、円滑なシート排出を行うことができる旨が記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、長尺で表面平滑性の高いシートの場合、排出トレイ上のシート(以下、積載シートという)に貼り付いて、上記した後端残りや座屈などのシート排出不良が発生するおそれがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、シートが排出される排出トレイを有する排出装置において、前記排出トレイのシート載置部に対して傾斜し、排出中のシートをガイドするガイド部材を、シート排出方向に所定の間隔を開けて複数配置したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、長尺シートの排出不良を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態の画像形成システム全体の概略図。
後処理装置の概略構成図。
本実施形態の延長トレイの概略構成図。
ガイド駆動装置の一部を示す概略構成図。
画像形成システムの制御系の一例を示すブロック図。
操作表示部に表示されるガイド部材の状態設定画像の一例を示す図。
シートの種類やサイズ情報に基づいてガイド部材の状態を設定する制御フロー図。
積載シートの枚数が多くなった場合の不具合について説明する図。
ガイド部材の回動動作の制御フロー図。
積載シートの枚数に応じて第二の状態のときの各ガイド部材の傾斜角度を調整する制御フロー図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものである。以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
【0009】
図1は、本実施形態の画像形成システム全体の概略図である。
画像形成システム300は大容量給紙装置101と、画像形成装置本体100と、後処理装置200とを有している。大容量給紙装置101は、画像形成装置本体100にシートの給紙を行うもので、シート搬送方向長さが700mm~1300mmの長尺シートが積載可能となっている。
【0010】
画像形成装置本体100は、入力された画像データまたは読み取った画像の画像データに基づいて、シートに画像を形成するものである。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいは、これらの機能のうち少なくとも2つの機能を備えたデジタル複合機などがこれに相当する。画像形成装置本体100は、例えば電子写真方式や液滴射出方式など公知の方式のものであり、画像形成方式は何れでも良い。
後処理装置200はソート、端綴じ、中綴じ、パンチなどの後処理を行うものである。
(【0011】以降は省略されています)

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