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公開番号
2025079499
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023192214
出願日
2023-11-10
発明の名称
建物構造
出願人
株式会社竹中工務店
代理人
個人
主分類
E04B
1/18 20060101AFI20250515BHJP(建築物)
要約
【課題】建物内外方向に延びる大梁の本数を一部の外周柱への接続分に制限して梁構造の簡素化を図りながら、最下層側の特定層において建物外周部に沿って並設される多数の外周柱の柱軸力を近づけて当該多数の外周柱を無駄なく経済的に構成する。
【解決手段】建物内外方向に延びる大梁が接続されることで主たるフロア荷重が柱軸力として集められる主構面用外周柱11Aと、建物内外方向に延びる大梁が接続されない副構面用外周柱11Bとが備えられ、上層部Uと下層部Dとの間には、上層部Uの主構面用外周柱11Aの柱軸力を下層部Dの副構面用外周柱11Bに移し替える軸力移し替え手段4を備えた軸力移し替え層部Kが備えられ、その軸力移し替え層部Kでの軸力移し替えによって、上層部Uのフロア荷重を下層部Dの副構面用外周柱11Bにて負担し、下層部Dのフロア荷重を下層部Dの主構面用外周柱11Aにて負担する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
多数の外周柱が建物外周部に沿って並設されている建物構造であって、
前記外周柱として、建物内外方向に延びる大梁が接続されることで主たるフロア荷重が柱軸力として集められる主構面用外周柱と、建物内外方向に延びる大梁が接続されない副構面用外周柱とが備えられ、
上層部と下層部との間には、上層部の前記主構面用外周柱の柱軸力を下層部の前記副構面用外周柱に移し替える軸力移し替え手段を備えた軸力移し替え層部が備えられ、その軸力移し替え層部での軸力移し替えによって、上層部のフロア荷重を下層部の前記副構面用外周柱にて負担し、下層部のフロア荷重を下層部の前記主構面用外周柱にて負担するように構成されている建物構造。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記軸力移し替え層部では、最下層側の特定層において、前記主構面用外周柱の柱軸力と、前記副構面用外周柱の柱軸力とが略同等になるように、上層部の各主構面用外周柱の柱軸力を下層部の各副構面用外周柱に移し替えている請求項1記載の建物構造。
【請求項3】
前記軸力移し替え手段が、上層部の一本の前記主構面用外周柱の柱軸力を、その直下の下層部の前記主構面用外周柱の両隣の二本の前記副構面用外周柱に分配する二股状の分配柱として構成されている請求項1又は2記載の建物構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の外周柱が建物外周部に沿って並設されている建物構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
上記のような建物構造は、独特の建物ファサードデザイン(建物外観)を呈する優れた利点があり、種々の用途の建物に採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-184711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外周柱の本数が増える分、建物内外方向に延びる大梁の本数も多くなることから、梁構造が複雑化して建築コストが嵩む不都合がある。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、建物内外方向に延びる大梁の本数を一部の外周柱への接続分に制限して梁構造の簡素化を図りながら、最下層側の特定層において建物外周部に沿って並設される多数の外周柱の柱軸力を近づけて当該多数の外周柱を無駄なく経済的に構成できる建物構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、多数の外周柱が建物外周部に沿って並設されている建物構造であって、
前記外周柱として、建物内外方向に延びる大梁が接続されることで主たるフロア荷重が柱軸力として集められる主構面用外周柱と、建物内外方向に延びる大梁が接続されない副構面用外周柱とが備えられ、
上層部と下層部との間には、上層部の前記主構面用外周柱の柱軸力を下層部の前記副構面用外周柱に移し替える軸力移し替え手段を備えた軸力移し替え層部が備えられ、その軸力移し替え層部での軸力移し替えによって、上層部のフロア荷重を下層部の前記副構面用外周柱にて負担し、下層部のフロア荷重を下層部の前記主構面用外周柱にて負担するように構成されている点にある。
【0007】
本構成によれば、建物外周部に沿って並設されている多数の外周柱を、建物内外方向に延びる大梁が接続されることで主たるフロア荷重が柱軸力として集められる主構面用外周柱と、建物内外方向に延びる大梁が接続されない副構面用外周柱とに分けて構成するので、建物内外方向に延びる大梁を主構面用外周柱への接続分だけの本数に制限して梁構造の簡素化を図ることができる。
そして、上層部と下層部との間に備えられた軸力移し替え層部にて、上層部の主構面用外周柱の柱軸力を下層部の副構面用外周柱に移し替えることで、上層部のフロア荷重については下層部の副構面用外周柱にて負担し、下層部のフロア荷重については下層部の主構面用外周柱にて負担する形態で、最下層側の特定層において多数の外周柱の柱軸力を近づけることができる。
よって、建物内外方向に延びる大梁の本数を一部の外周柱への接続分に制限して梁構造の簡素化を図りながら、最下層側の特定層において建物外周部に沿って並設される多数の外周柱の柱軸力を近づけて当該多数の外周柱を無駄なく経済的に構成することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記軸力移し替え層部では、最下層側の特定層において、前記主構面用外周柱の柱軸力と、前記副構面用外周柱の柱軸力とが略同等になるように、上層部の各主構面用外周柱の柱軸力を下層部の各副構面用外周柱に移し替えている点にある。
【0009】
本構成によれば、軸力移し替え層部での軸力移し替えによって、最下層側の特定層において建物外周部に沿って並設される多数の外周柱の柱軸力が略同等とすることができるので、更に多数の外周柱を無駄なく経済的に構成することができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記軸力移し替え手段が、上層部の一本の前記主構面用外周柱の柱軸力を、その直下の下層部の前記主構面用外周柱の両隣の二本の前記副構面用外周柱に分配する二股状の分配柱として構成されている点にある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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