TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025081711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2025030751,2020129099
出願日2025-02-27,2020-07-30
発明の名称芳香剤組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61L 9/01 20060101AFI20250520BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、着色剤を含み、光暴露による着色剤の退色が抑制されている芳香剤組成物を提供することである。
【解決手段】、芳香剤組成物において、香料と着色剤と共に、紫外線吸収剤及びラジカル捕捉剤を配合することによって、光暴露による着色剤の退色を効果的に抑制できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)香料、(B)着色剤、(C)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とトリアジン系紫外線吸収剤とを含む紫外線吸収剤、及び(D)ラジカル捕捉剤を含む、芳香剤組成物。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
(C)紫外線吸収剤が、更に、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤を含む、請求項1に記載の芳香剤組成物。
【請求項3】
ラジカル捕捉剤が、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤及び/又はヒンダードフェノール系ラジカル捕捉剤である、請求項1又は2に記載の芳香剤組成物。
【請求項4】
着色剤及び香料を含む芳香剤組成物の光暴露による退色を抑制する方法であって、
芳香剤組成物中で、(A)香料、(B)着色剤、(C) ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とトリアジン系紫外線吸収剤とを含む紫外線吸収剤、及び(D)ラジカル捕捉剤を共存させる、前記方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着色剤を含み、光暴露による着色剤の退色が抑制されている芳香剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
室内等に香気を分散させて快適な空間を生み出すため、香料を配合した芳香剤組成物が広く使用されている。また、芳香剤組成物には様々な着色剤を添加して鮮やかな色調を付与し、消費者の嗜好性を満たす工夫がなされている。
【0003】
通常、芳香剤組成物は、その色調や使用中の残量を確認できるように、透明部を有する容器に充填して使用されている。しかしながら、このような容器に充填して使用すると、日光の照射等の光暴露により経時的に芳香剤組成物中の色素が退色して使用開始時の良好な外観が維持されないという問題があった。芳香剤組成物中の色素の退色を目立たなくするには、色素を多量に配合したり、遮光容器に充填することによって対処できるが、このような手法では、付与すべき色調が制限されたり、芳香剤の色調を視認できなくなったりするという欠点がある。
【0004】
そこで、従来、着色剤を含み、光暴露による着色剤の退色を抑制できる芳香剤組成物が報告されている。例えば、特許文献1では、(A)窒素原子を有するキサンテン系色素成分及び(B)アルデヒド系香料成分を含有し、(A)成分1モル当たり(B)成分が1~600モル含まれる芳香剤組成物は、光暴露による色素の退色を抑制できることが開示されている。特許文献1は、芳香剤組成物中の着色剤の退色抑制に有効な手法を開示しているものの、配合する着色剤及び香料の制約があるため、着色剤や香料の種類に拘わらず、光暴露による着色剤の退色を抑制する技術の開発が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-108193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、着色剤を含み、光暴露による着色剤の退色が抑制されている芳香剤組成物を提供することである。
【0007】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、芳香剤組成物において、香料と着色剤と共に、紫外線吸収剤及びラジカル捕捉剤を配合することによって、光暴露による着色剤の退色を効果的に抑制できることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0008】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)香料、(B)着色剤、(C)紫外線吸収剤、及び(D)ラジカル捕捉剤を含む、芳香剤組成物。
項2. (C)紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、及びベンゾフェノン系紫外線吸収剤よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の芳香剤組成物。
項3. (C)紫外線吸収剤が2種以上含まれる、項1又は2に記載の芳香剤組成物。
項4. (C)紫外線吸収剤が、下記(1)~(3)のいずれかの組み合わせを含む、項3に記載の芳香剤組成物。
(1)少なくとも1種のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤と少なくとも1種のトリアジン系紫外線吸収剤との組み合わせ。
(2)少なくとも1種のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤と少なくとも1種のベンゾフェノン系紫外線吸収剤との組み合わせ。
(3)少なくとも1種のトリアジン系紫外線吸収剤と少なくとも1種のベンゾフェノン系紫外線吸収剤との組み合わせ。
項5. ラジカル捕捉剤が、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤及び/又はヒンダードフェノール系ラジカル捕捉剤である、項1~4のいずれかに記載の芳香剤組成物。
項6. 着色剤及び香料を含む芳香剤組成物の光暴露による退色を抑制する方法であって、
芳香剤組成物中で、(A)香料、(B)着色剤、(C)紫外線吸収剤、及び(D)ラジカル捕捉剤を共存させる、前記方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の芳香剤組成物によれば、光暴露による色素の退色が抑制され、長期間使用しても使用開始時と同様の鮮やかな色調を維持することができる。そのため、本発明の液体芳香剤組成物は、透明部分を有する容器に充填して使用した場合であっても、所望の色調が維持することができ、優れた意匠的効果を持続させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.芳香剤組成物
本発明の芳香剤組成物は、香料((A)成分と表記することもある)、着色剤((B)成分と表記することもある)、紫外線吸収剤((C)成分と表記することもある)、及びラジカル捕捉剤((D)成分と表記することもある)を含有することを特徴とする。以下、本発明の芳香剤組成物について詳述する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許