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公開番号
2025083629
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197107
出願日
2023-11-21
発明の名称
制御装置および制御方法
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
F01N
3/023 20060101AFI20250526BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】安定した間隔でDPFの再生制御を実行すること。
【解決手段】エンジンECUは、エンジンの排気浄化装置の制御装置である。排気浄化装置は、エンジンの排気通路に設けられ、排気ガスに含まれるPMを捕集するDPFと、DPFの入口と出口との差圧を検出する差圧センサとを備える。エンジンECUは、排気通路に排気ガスが流れていない差圧が無い状態において差圧センサのゼロ点を校正するときに、差圧センサの測定誤差が所定範囲を超えやすい特定状況でない場合、差圧センサによる検出値をゼロ点とする(ステップS113)一方、特定状況である場合、かつ、差圧センサによって所定範囲を超える検出値が検出されている場合、検出値を所定範囲の値であるとみなしてゼロ点を校正する(ステップS114)。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関の排気浄化装置の制御装置であって、
前記排気浄化装置は、
前記内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、
前記フィルタの入口と出口との差圧を検出するセンサとを備え、
前記制御装置は、前記排気通路に前記排気ガスが流れていない前記差圧が無い状態において前記センサのゼロ点を校正するときに、
前記センサの測定誤差が所定範囲を超えやすい特定状況でない場合、前記センサによる検出値を前記ゼロ点とする一方、
前記特定状況である場合、かつ、前記センサによって前記所定範囲を超える前記検出値が検出されている場合、前記検出値を前記所定範囲の値であるとみなして前記ゼロ点を校正する、制御装置。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記特定状況は、前記排気通路が所定温度を超えている状況である、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記排気通路の温度は、前記フィルタの内部の温度である、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記検出値が前記所定範囲の上限値を上回る場合、前記検出値を前記上限値とみなして、前記上限値を前記ゼロ点とする一方、
前記検出値が前記所定範囲の下限値を下回る場合、前記検出値を前記下限値とみなして、前記下限値を前記ゼロ点とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記特定状況である場合、かつ、前記センサによって前記所定範囲を超えない前記検出値が検出されている場合、前記検出値を前記ゼロ点とする、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
内燃機関の排気浄化装置の制御装置による制御方法であって、
前記排気浄化装置は、
前記内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、
前記フィルタの入口と出口との差圧を検出するセンサとを備え、
前記制御方法は、前記制御装置が、前記排気通路に前記排気ガスが流れていない前記差圧が無い状態において前記センサのゼロ点を校正するときに、
前記センサの測定誤差が所定範囲を超えやすい特定状況でない場合、前記センサによる検出値を前記ゼロ点とするステップと、
前記特定状況である場合、かつ、前記センサによって前記所定範囲を超える前記検出値が検出されている場合、前記検出値を前記所定範囲の値であるとみなして前記ゼロ点を校正するステップとを含む、制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この開示は、制御装置および制御方法に関し、特に、内燃機関の排気浄化装置の制御装置、および、その制御装置による制御方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、内燃機関からの排気に含まれる粒子状物質(以下「PM(Particulate Matter)」という)を除去する粒子状物質除去フィルタ(以下「DFP(Diesel Particulate Filter)」という)を含む排気浄化装置がある。このDPFの前後の差圧を検出するセンサが設けられるものがあった(たとえば、特許文献1参照)。この排気浄化装置においては、センサによって検出された差圧からDPFに堆積したPMの量を推定する。PMの量が所定の閾値に達すると、DPFからPMを除去する再生制御を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-33943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、排気通路の条件(たとえば、温度,圧力,湿度)または差圧センサの状態(たとえば、初期不良,経年劣化)によっては差圧センサの検出値にバラつきが生じる。差圧が高い側に検出値がバラついた場合、DPFの再生制御の間隔が短くなる。このため、DPFの再生制御がいつもより多いといった印象をユーザに与えたり、再生制御のために燃料を使うため燃費が悪化したりする。また、差圧が低い側に検出値がバラついた場合、PMが過剰に堆積した状態で再生制御が実行されるため、DPFが通常よりも高温になってしまう。
【0005】
この開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、安定した間隔でDPFの再生制御を実行することが可能な制御装置および制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示に係る制御装置は、内燃機関の排気浄化装置の制御装置である。排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、フィルタの入口と出口との差圧を検出するセンサとを備える。制御装置は、排気通路に排気ガスが流れていない差圧が無い状態においてセンサのゼロ点を校正するときに、センサの測定誤差が所定範囲を超えやすい特定状況でない場合、センサによる検出値をゼロ点とする一方、特定状況である場合、かつ、センサによって所定範囲を超える検出値が検出されている場合、検出値を所定範囲の値であるとみなしてゼロ点を校正する。
【0007】
好ましくは、特定状況は、排気通路が所定温度を超えている状況である。さらに好ましくは、排気通路の温度は、フィルタの内部の温度である。
【0008】
さらに好ましくは、制御装置は、検出値が所定範囲の上限値を上回る場合、検出値を上限値とみなして、上限値をゼロ点とする一方、検出値が所定範囲の下限値を下回る場合、検出値を下限値とみなして、下限値をゼロ点とする。
【0009】
さらに好ましくは、制御装置は、特定状況である場合、かつ、センサによって所定範囲を超えない検出値が検出されている場合、検出値をゼロ点とする。
【0010】
この開示の他の局面によれば、制御方法は、内燃機関の排気浄化装置の制御装置による制御方法である。排気浄化装置は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、フィルタの入口と出口との差圧を検出するセンサとを備える。制御方法は、制御装置が、排気通路に排気ガスが流れていない差圧が無い状態においてセンサのゼロ点を校正するときに、センサの測定誤差が所定範囲を超えやすい特定状況でない場合、センサによる検出値をゼロ点とするステップと、特定状況である場合、かつ、センサによって所定範囲を超える検出値が検出されている場合、検出値を所定範囲の値であるとみなしてゼロ点を校正するステップとを含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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