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公開番号2025086579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200657
出願日2023-11-28
発明の名称蓄電システム
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G01R 31/378 20190101AFI20250602BHJP(測定;試験)
要約【課題】リチウムイオン二次電池におけるリチウムの析出を精度よく予測することができる。
【解決手段】本開示にかかる蓄電システムは、リチウムイオン二次電池のリチウムの析出リスクを判定可能な蓄電システムであって、正極となる第1の電極、負極となる第2の電極、第1の電極と第2の電極との間に配置されるセパレータ、及び第2の電極とセパレータとの間に配置される第3の電極を有する電池セルと、第1及び第2の電極間の電圧値を検出する第1の検出部と、第1及び第3の電極間の電圧値を検出する第2の検出部と、電池セルの充電中に、第1の検出部が検出した第1の電圧値に対する、第2の検出部が検出した第2の電圧値の差が所定の閾値以上となると警告信号を出力する判定部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
リチウムイオン二次電池のリチウムの析出リスクを判定可能な蓄電システムであって、
正極となる第1の電極、負極となる第2の電極、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されるセパレータ、及び前記第2の電極と前記セパレータとの間に配置される第3の電極を有する電池セルと、
前記第1及び第2の電極間の電圧値を検出する第1の検出部と、
前記第1及び第3の電極間の電圧値を検出する第2の検出部と、
前記電池セルの充電中に、前記第1の検出部が検出した第1の電圧値に対する、前記第2の検出部が検出した第2の電圧値の差が所定の閾値以上となると警告信号を出力する判定部と、を備える、
蓄電システム。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記第3の電極は、
前記第2の電極と前記セパレータとの間であって、前記セパレータ寄りに配置されている、
請求項1に記載の蓄電システム。
【請求項3】
前記第3の電極は、
前記第2の電極と前記セパレータとの間に配置される複数の第3の電極を含んでおり、
前記第2の検出部は、
前記第1の電極と、前記複数の第3の電極のそれぞれとの間の電圧値をそれぞれ検出する複数の第2の検出部を含んでいる、
請求項1に記載の蓄電システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)に用いられるリチウムイオン二次電池においては、充電時のリチウムの析出を如何に予測し、抑制するかが課題となる。例えば特許文献1では、リチウムイオン二次電池の充電時、電池セルの電圧の増加速度が鈍化する地点をリチウム析出発生地点と判断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2018-528573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、リチウムの析出は、充電時のリチウムイオン二次電池の状態から推測されることが好ましい。
【0005】
本開示は、リチウムイオン二次電池におけるリチウムの析出を精度よく予測することができる蓄電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示にかかる蓄電システムは、リチウムイオン二次電池のリチウムの析出リスクを判定可能な蓄電システムであって、正極となる第1の電極、負極となる第2の電極、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配置されるセパレータ、及び前記第2の電極と前記セパレータとの間に配置される第3の電極を有する電池セルと、前記第1及び第2の電極間の電圧値を検出する第1の検出部と、前記第1及び第3の電極間の電圧値を検出する第2の検出部と、前記電池セルの充電中に、前記第1の検出部が検出した第1の電圧値に対する、前記第2の検出部が検出した第2の電圧値の差が所定の閾値以上となると警告信号を出力する判定部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示にかかる蓄電システムによれば、リチウムイオン二次電池におけるリチウムの析出を精度よく予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態にかかる蓄電システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2は、実施形態にかかるバッテリが備える電池セルの構成の一例を示す模式図である。
図3は、実施形態にかかる電池セル内の充電中の様子を示す模式図である。
図4は、実施形態にかかるバッテリの充電時のリチウム析出リスクの温度と充電状態とに対する依存性を示すグラフである。
図5は、実施形態にかかる蓄電システムにおけるリチウムの析出リスクの判定手法について説明するグラフである。
図6は、実施形態にかかる蓄電システムにおけるリチウム析出リスクの判定処理の手順の一例を示すフロー図である。
図7は、実施形態にかかる蓄電システムが適用された充放電システムの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示にかかる蓄電システムの実施形態について説明する。
【0010】
(蓄電システムの構成例)
図1は、実施形態にかかる蓄電システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、実施形態の蓄電システム1は、バッテリ50と判定部10とを備え、バッテリ50におけるリチウムの析出リスクを判定可能に構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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