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公開番号2025087537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202270
出願日2023-11-29
発明の名称袋形表皮材及び表皮付き発泡成形品
出願人株式会社イノアックコーポレーション
代理人個人,個人
主分類B68G 7/06 20060101AFI20250603BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】袋形表皮材の内側で発泡成形体が成形された表皮付き発泡成形品において、注入部の見栄えの向上を図ることが可能な技術を開示する。
【解決手段】発明の一態様は、袋形に縫い合わされる表皮片の一部の縁部同士が重ねられて前記袋形の内側に突出した1対の突片が形成され、前記1対の突片の幅方向の途中に互いに縫い合わされていない発泡樹脂原料注入部が設けられている袋形表皮材であって、前記1対の突片の前記幅方向の端部が、倒れた状態で前記表皮片に縫い付けられた端縁縫製部と、一方の前記突片のうち前記幅方向で前記発泡樹脂原料注入部と前記端縁縫製部との間に形成され、その突片を先端からカットしてなるカット部と、を備える袋形表皮材である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
袋形に縫い合わされる表皮片の一部の縁部同士が重ねられて前記袋形の内側に突出した1対の突片が形成され、前記1対の突片の幅方向の途中に互いに縫い合わされていない発泡樹脂原料注入部が設けられている袋形表皮材であって、
前記1対の突片の前記幅方向の端部が、倒れた状態で前記表皮片に縫い付けられた端縁縫製部と、
一方の前記突片のうち前記幅方向で前記発泡樹脂原料注入部と前記端縁縫製部との間に形成され、その突片を先端からカットしてなるカット部と、を備える袋形表皮材。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記カット部は、前記一方の突片の先端から基端側に延びた切れ込みである請求項1に記載の袋形表皮材。
【請求項3】
前記端縁縫製部は、前記1対の突片の前記幅方向の端部同士が、股開き状態で互いに反対側に倒れて前記表皮片に縫い付けられてなる請求項1に記載の袋形表皮材。
【請求項4】
袋形に縫い合わされる表皮片の一部の縁部同士が重ねられて前記袋形の内側に突出した1対の突片が形成され、前記1対の突片の幅方向の途中に互いに縫い合わされていない発泡樹脂原料注入部が設けられている袋形表皮材であって、
前記1対の突片の前記幅方向の端部同士が、股開き状態で互いに反対側に倒れて前記表皮片に縫い付けられた端縁縫製部を備える袋形表皮材。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1の請求項に記載の袋形表皮材の内側で前記袋形表皮材と一体に発泡成形された発泡成形体を備える表皮付き発泡成形品。
【請求項6】
請求項5に記載の表皮付き発泡成形品であって、
車両用のヘッドレストであり、
前記1対の突片は、前記ヘッドレストの底面部に配置される表皮付き発泡成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、袋形表皮材及び表皮付き発泡成形品に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の袋形表皮材として、袋形に縫い合わされる表皮材の縁部同士が重ねられて内側に突出する1対の突片が形成され、それら突片の互いに縫い合わされていない部分に、発泡樹脂原料の注入部が設けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-136458号公報(図2等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
袋形表皮材の内側で発泡成形体が成形された表皮付き発泡成形品において、注入部の見栄えの向上を図ることが可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の一態様は、袋形に縫い合わされる表皮片の一部の縁部同士が重ねられて前記袋形の内側に突出した1対の突片が形成され、前記1対の突片の幅方向の途中に互いに縫い合わされていない発泡樹脂原料注入部が設けられている袋形表皮材であって、前記1対の突片の前記幅方向の端部が、倒れた状態で前記表皮片に縫い付けられた端縁縫製部と、一方の前記突片のうち前記幅方向で前記発泡樹脂原料注入部と前記端縁縫製部との間に形成され、その突片を先端からカットしてなるカット部と、を備える袋形表皮材である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る袋形表皮材及び表皮付き発泡成形品の斜視図
図2は、袋形表皮材及び表皮付き発泡成形品の側断面図
図3Aは、裏返しされた袋形表皮材の斜視図
図4Aは、裏返しされた袋形表皮材の1対の突片の斜視図、図4Bは、裏返しされた袋形表皮材の底面図
図5は、図4BにおけるA-A線断面図
図6Aは、縁部同士が縫い合わされた1対の表皮片の平面図、図6Bは、縁部同士を重ねた状態にして縫い目から股開き状態に広げた1対の表皮片の斜視図
図7は、発泡成形金型にセットされて原料が内部に注入されている袋形表皮材の側断面
図8は、袋形表皮材がセットされて型閉じされた金型の側断面図
図9は、袋形表皮材内で発泡成形された発泡成形体の側断面図
図10は、第2実施形態に係る袋形表皮材及び表皮付き発泡成形品の側断面図
図11は、裏返しされた袋形表皮材の斜視図
図12Aは、裏返しされた袋形表皮材の1対の突片の斜視図、図12Bは、裏返しされた袋形表皮材の底面図
図13Aは、縁部同士が縫い合わされた1対の表皮片の平面図、図13Bは、縁部同士を重ねた状態にして縫い目から股開き状態に広げた1対の表皮片の斜視図
図14は、発泡成形金型にセットされて原料が内部に注入されている袋形表皮材の側断面
図15は、袋形表皮材がセットされて型閉じされた金型の側断面図
図16は、袋形表皮材内で発泡成形された発泡成形体の側断面図
図17は、他の実施形態に係る袋形表皮材の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0007】
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態に係る表皮付き発泡成形品10は、乗り物用(例えば車両用)のシート90のヘッドレストとして用いられる。表皮付き発泡成形品10は、発泡成形体15を、外側から袋形表皮材20で覆った構成になっている。具体的には、本実施形態の例では、表皮付き発泡成形品10は、発泡成形体15が袋形表皮材20の内側で発泡成形されて表皮材20と一体になったものである。
【0008】
本実施形態の例では、袋形表皮材20は、複数の表皮片21が縫い合わされて形成された縫製品である。なお、袋形表皮材20には、ヘッドレストをシート90の背もたれ部91に取り付けるためのステー12の脚部12Aを突出させるための開口17K(図3参照)が形成されていると共に、発泡成形体15の成形の際に発泡成形体15の原料Gが注入される原料注入部20Kも形成されている。なお、ステー12は、左右方向(車幅方向)に並ぶ1対の脚部12Aと、それら脚部12Aの上端を連絡する連絡部12Bとを備えている。例えば、連絡部12Bは、ステー12のうち脚部12Aから前側に曲げられた部分になっている。
【0009】
本実施形態の例では、表皮片21同士は、それら表皮片21のうち表皮付き発泡成形品10の外側に露出する表側面同士が重ね合わされるようにして表皮片21の縁部25同士が縫い合わされている(図2参照)。縫い合わされた表皮片21同士は、その縫製部(縫い目22)で互いに反対側に折り曲げられ、表皮片21同士の重ね合わされた縁部25同士(即ち、縫い代)は、袋形表皮材20の内側に突出する(図2及び図6B参照)。
【0010】
図3には、裏返し状態の袋形表皮材20が示されている。表皮片21の上記重ね合わされた縁部25同士には、互いに縫い合わされずに袋形表皮材20の内外を連通させる上記原料注入部20Kを形成する1対の突片27が含まれている。例えば、原料注入部20Kは1箇所設けられ、本実施形態の例では、袋形表皮材20(即ち、ヘッドレスト)の底面に配置される(図2参照)。なお、本実施形態の例では、原料注入部20Kを間に形成する表皮片21同士(第1底面表皮片21Aと第2底面表皮片21B)の境目は、左右方向に延び、1対の突片27は、前後方向で対向する(図2参照)。
(【0011】以降は省略されています)

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