TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025088804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203510
出願日2023-12-01
発明の名称認知機能評価システム
出願人学校法人同志社,学校法人 大妻学院
代理人弁理士法人みのり特許事務所
主分類G16H 10/00 20180101AFI20250605BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】認知機能に関する評価を高精度に代替的に行う。
【解決手段】認知機能評価システムSは、入力部31と、評価推定部36とを備えている。評価推定部36は、血清ビタミンD値、体脂肪情報、性別および年齢を入力データとし、認知機能に関する値を出力データとする教師データによって、これらの相関を予め機械学習している。これにより、評価推定部36は、血清ビタミンD値、体脂肪情報、性別および年齢を入力されると、認知機能に関する値を推定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
評価推定部を備え、
前記評価推定部は、血清ビタミンD値、体脂肪に関する情報(以下、体脂肪情報という)、性別および年齢を入力データとし、認知機能に関する値を出力データとする教師データによって予め機械学習しており、前記血清ビタミンD値、前記体脂肪情報、前記性別および前記年齢を入力されると、前記認知機能に関する値を推定する認知機能評価システム。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記認知機能に関する値には、MMSE(Mini Mental State Examination)、MoCA-J(Montreal Cognitive Assessment-Japanese)、握力、SMI(Skeletal Muscle Index)、およびWHOQOL(World Health Organization Quality of Life)の検査結果に対応する値のうちの少なくとも1つの値が含まれている請求項1に記載の認知機能評価システム。
【請求項3】
ビタミンD値推定部をさらに備え、
前記ビタミンD値推定部は、前記体脂肪情報、前記性別、所定期間におけるビタミンD摂取の頻度に関する情報(以下、ビタミンD摂取情報という)および所定期間における紫外線暴露の頻度に関する情報(以下、紫外線暴露情報という)を入力データとし、前記血清ビタミンD値を出力データとする教師データによって予め機械学習しており、前記体脂肪情報、前記性別、前記ビタミンD摂取情報および前記紫外線暴露情報を入力されると、前記血清ビタミンD値を推定し、
前記評価推定部は、前記ビタミンD値推定部によって推定された前記血清ビタミンD値を入力されて前記認知機能に関する値を推定する請求項1に記載の認知機能評価システム。
【請求項4】
ビタミンD値推定部をさらに備え、
前記ビタミンD値推定部は、前記体脂肪情報、前記性別、所定期間におけるビタミンD摂取の頻度に関する情報(以下、ビタミンD摂取情報という)および所定期間における紫外線暴露の頻度に関する情報(以下、紫外線暴露情報という)を使用した所定の式によって、前記血清ビタミンD値を算出し、
前記評価推定部は、前記ビタミンD値推定部によって算出された前記血清ビタミンD値を入力されて前記認知機能に関する値を推定する請求項1に記載の認知機能評価システム。
【請求項5】
ビタミンD値推定部を備え、
前記ビタミンD値推定部は、体脂肪に関する情報(以下、体脂肪情報という)、性別、所定期間におけるビタミンD摂取の頻度に関する情報(以下、ビタミンD摂取情報という)および所定期間における紫外線暴露の頻度に関する情報(以下、紫外線暴露情報という)を入力データとし、血清ビタミンD値を出力データとする教師データによって予め機械学習しており、前記体脂肪情報、前記性別、前記ビタミンD摂取情報および前記紫外線暴露情報を入力されると、前記血清ビタミンD値を推定する血清ビタミンD値推定システム。
【請求項6】
ビタミンD値推定部を備え、
前記ビタミンD値推定部は、体脂肪に関する情報(以下、体脂肪情報という)、性別、所定期間におけるビタミンD摂取の頻度に関する情報(以下、ビタミンD摂取情報という)、および所定期間における紫外線暴露の頻度に関する情報(以下、紫外線暴露情報という)を使用した所定の式によって血清ビタミンD値を算出する血清ビタミンD値推定システム。
【請求項7】
前記ビタミンD摂取情報は、ビタミンDを含むサプリメントおよび魚の所定期間における摂取頻度に関する情報を含む請求項3~6のいずれか1項に記載の認知機能評価システムまたは血清ビタミンD値推定システム。
【請求項8】
前記ビタミンD摂取情報は、ビタミンDのサプリメント、およびビタミンDを含むマルチビタミンサプリメント、骨ごと食べる魚、魚の干物、脂の多い魚、および脂の少ない魚の所定期間における摂取頻度を含む請求項3~6のいずれか1項に記載の認知機能評価システムまたは血清ビタミンD値推定システム。
【請求項9】
前記ビタミンD摂取情報は、ビタミンDのサプリメント、およびビタミンDを含むマルチビタミンサプリメント、骨ごと食べる魚、魚の干物、脂の多い魚、および脂の少ない魚の所定期間における摂取頻度を含み、
ビタミンDの含有量において、前記ビタミンDのサプリメントは2.5~10.0μg、前記マルチビタミンサプリメントは1.0~5.0μg、前記骨ごと食べる魚は1.5~14.0μg、前記魚の干物は0.5~6.0μg、前記脂が多い魚は3.0~16.0μg、前記脂の少ない魚は4.0~32.0μgの範囲で設定されている請求項4または6に記載の認知機能評価システムまたは血清ビタミンD値推定システム。
【請求項10】
前記ビタミンD摂取情報は、ビタミンDのサプリメント、およびビタミンDを含むマルチビタミンサプリメント、骨ごと食べる魚、魚の干物、脂の多い魚、脂の少ない魚、および卵の所定期間における摂取頻度を含み、
前記血清ビタミンD値の算出に係る各ビタミンD含有量において、前記ビタミンDのサプリメントは2.5~10.0μg、前記マルチビタミンサプリメントは1.0~5.0μg、前記骨ごと食べる魚は1.5~14.0μg、前記魚の干物は0.5~6.0μg、前記脂の多い魚は3.0~16.0μg、前記脂の少ない魚は4.0~32.0μg、前記卵は0.5~4.0μgの範囲で設定されている請求項4または6に記載の認知機能評価システムまたは血清ビタミンD値推定システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、認知機能評価システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
日本は、高齢化が進んでおり、2030年には約700万人にまで認知症の人の数が増加すると推定されている。認知症には治療法がないものの、予防管理により発症や進行を遅らせることは可能とされている。したがって、認知症の発症リスクを低減するための予防策をとるために、認知機能の低下をなるべく早く知ることが重要である。
【0003】
認知機能の低下を測定する方法として、例えば、MMSE(Mini Mental State Examination)がある。MMSEは、認知症の疑いがある場合に行われる神経心理検査であり、認知機能の低下を点数で客観的に計測することができる。しかしながら、MMSEは、専門家によるヒアリングを必要とするので多くのコストが発生するし、検査には10分程度の時間も要する。したがって、MMSEは、認知機能の低下を気軽に測定するという点では問題がある。
【0004】
また、軽度の認知機能障害(MCI(Mild Cognitive Impairment))を検出するためのスクリーニング検査として、MoCA-J(Montreal Cognitive Assessment-Japanese)がある。しかしながら、MoCA-Jも、MMSEと同様に専門家によるヒアリングを必要とする。
【0005】
そこで、例えば、特許文献1のような認知症・物忘れ検査装置が開発されている。この装置は、音楽を利用して右脳に働きかけ容易に認知症の検査を行うことができるとされている。しかしながら、この装置では、従来の認知機能に関する評価との相関が不明であり、従来の認知機能に関する検査の代替手段とすることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-178920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記事情に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、認知機能に関する評価を高精度に代替することができる認知機能評価システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る認知機能評価システムは、
評価推定部を備え、
評価推定部は、血清ビタミンD値、体脂肪に関する情報(以下、体脂肪情報という)、性別および年齢を入力データとし、認知機能に関する値を出力データとする教師データによって予め機械学習しており、血清ビタミンD値、体脂肪情報、性別および年齢を入力されると、認知機能に関する値を推定する。
【0009】
上記認知機能評価システムは、好ましくは、
認知機能に関する値には、MMSE(Mini Mental State Examination)、MoCA-J(Montreal Cognitive Assessment-Japanese)、握力、SMI(Skeletal Muscle Index)、およびWHOQOL(World Health Organization Quality of Life)の検査結果に対応する値のうちの少なくとも1つの値が含まれている。
【0010】
上記認知機能評価システムは、好ましくは、
ビタミンD値推定部をさらに備え、
ビタミンD値推定部は、体脂肪情報、性別、所定期間におけるビタミンD摂取の頻度に関する情報(以下、ビタミンD摂取情報という)および所定期間における紫外線暴露の頻度に関する情報(以下、紫外線暴露情報という)を入力データとし、血清ビタミンD値を出力データとする教師データによって予め機械学習しており、体脂肪情報、性別、ビタミンD摂取情報および紫外線暴露情報を入力されると、血清ビタミンD値を推定し、
評価推定部は、ビタミンD値推定部によって推定された血清ビタミンD値を入力されて認知機能に関する値を推定する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
支援システム
1か月前
個人
N式トータルシステム
6か月前
個人
管理装置
21日前
個人
対話システム
21日前
個人
情報システムおよび方法
2か月前
エムスリー株式会社
媒体
4か月前
株式会社タカゾノ
薬剤秤量装置
12日前
株式会社M-INT
情報処理システム
6か月前
株式会社M-INT
情報処理システム
2か月前
ゾーン株式会社
コンピュータシステム
1か月前
富士電機株式会社
食事管理システム
3か月前
株式会社サンクスネット
情報提供システム
28日前
医療法人社団梅華会
医療の支援装置
5か月前
大王製紙株式会社
作業管理システム
2か月前
株式会社サンクスネット
リスク判定システム
5か月前
株式会社日立製作所
情報システム
6か月前
個人
透析医療に関する回答方法及びその装置
5か月前
アルケア株式会社
コミュニケーションシステム
5か月前
株式会社 137
健康観察管理システム
27日前
合同会社フォース
オンライン診療システム
2か月前
西川株式会社
サービス出力システム
25日前
株式会社タカゾノ
薬剤秤量装置及び調剤システム
12日前
株式会社JVCケンウッド
表示装置及び表示方法
5か月前
HITOTSU株式会社
手術管理システム1
2か月前
二九精密機械工業株式会社
健康管理要素評価支援システム
5日前
公立大学法人大阪
診断装置
4か月前
株式会社エフアンドエフ
在宅健康チェックシステム
1か月前
株式会社グローバルビジョン
検体検査管理システム
5か月前
株式会社ジーシー
予測方法および予測システム
26日前
日本光電工業株式会社
医療支援装置
2か月前
日本光電工業株式会社
医療支援装置
2か月前
株式会社メディファーム
代替候補品目付き相互作用禁忌DB
2か月前
個人
服薬指導支援システム、及び、服薬指導支援方法
5か月前
大和ハウス工業株式会社
推定装置、及び推定方法
2か月前
ロゴスサイエンス株式会社
ヘルスケアシステムおよびその方法
6か月前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
6か月前
続きを見る