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公開番号2025089719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204521
出願日2023-12-04
発明の名称植物栽培ショーケース
出願人株式会社オカムラ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A47F 3/04 20060101AFI20250609BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】外寸に対して効率よく大きな収容容量を確保することができる植物栽培ショーケースを提供する。
【解決手段】基部2と、該基部2の上方を覆う外装部3により区画され上下複数の棚部5A~5Cが配置される収容部4と、を備え、収容部4が空調機構によって空調される植物栽培ショーケース1であって、空調機構の吹出口29は外装部3の天面部19を向くように配置され、外装部3における側面部21A寄りの天面部19には前後方向に沿って送風手段32が配設されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
基部と、該基部の上方を覆う外装部により区画され上下複数の棚部が配置される収容部と、を備え、前記収容部が空調機構によって空調される植物栽培ショーケースであって、
前記空調機構の吹出口は前記外装部の天面部を向くように配置され、前記外装部における側面部寄りの前記天面部には前後方向に沿って送風手段が配設されていることを特徴とする植物栽培ショーケース。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記吹出口は、前記外装部における前記側面部寄りの下部に配置され、前記複数の棚部と前記側面部との間には間隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培ショーケース。
【請求項3】
前記送風手段は、上面側に空気の吸入口を、側面側に前記収容部の内方を向く空気の吹出口を有する前後方向に長い横流ファンであることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培ショーケース。
【請求項4】
前記横流ファンの前後寸法は、少なくとも前記棚部の前後幅と同等に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の植物栽培ショーケース。
【請求項5】
前記横流ファンと前記外装部の前記側面部との間には間隙が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の植物栽培ショーケース。
【請求項6】
前記天面部に沿って左右方向に長い照明装置が配置され、前記横流ファンの前記吹出口は前記照明装置の下面よりも下方に位置していることを特徴とする請求項4または5に記載の植物栽培ショーケース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に屋内に設置されて内部で植物栽培を行う植物栽培ショーケースに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
屋内に設置されて小規模な植物の栽培を行うことができる装置として、ケースと、このケース内に設置される上下に複数段の棚部と、水耕栽培機構と、空調機構と、光源とを備えたものがある。例えば特許文献1には、ケース自体が透光性を有し、内部の植物を見ることができる植物栽培ショーケースが開示されている。
【0003】
特許文献1の植物栽培ショーケースは、水耕栽培機構の主部などが内蔵される基部と、この基部の上方を覆う外装部により区画されて植物を収容し空調機構によって空調される収容部と、を備えている。空調機構における蒸発器などの空調本体部は外装部の天板部の上に設置されている。外装部は前後面がガラスなどの透明性を有する窓構造により構成され、左右面は金属製の壁部により構成されている。天板部の左方には左右に延びる空間が形成されており、左右一方の壁部は内部に上下に延びる空間が形成されており、両空間は連通している。
【0004】
空調本体部で空調された空気は、天板部の開口から天板部の内部の空間を通りその後、壁部の内部の空間を通って下方に案内された後、壁部の内側面に形成された開口部から、収容部内に配された上下2段の棚部上方に向けてそれぞれ吹き出されるようになっている。収容部内の空気は、左右他方の壁部に沿って天板部側に誘導され、天板部の開口を通って空調本体部に一部が回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5767506号公報(第4頁、第3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の植物栽培ショーケースにあっては、天板部の空間と壁部の空間とがそれぞれ空調機構におけるダクト部を構成し、収容部内の空気の流れがコントロールされ、収容部内に配された上下2段の棚部に空調された空気を届けることができる。しかしながら、ダクト部が収容部内の上部と側部とに張り出していることから、収容容量を圧迫する虞があり、十分な収容容量を確保するためには植物栽培ショーケース全体の外寸が大きくなってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、外寸に対して効率よく大きな収容容量を確保することができる植物栽培ショーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の植物栽培ショーケースは、
基部と、該基部の上方を覆う外装部により区画され上下複数の棚部が配置される収容部と、を備え、前記収容部が空調機構によって空調される植物栽培ショーケースであって、
前記空調機構の吹出口は前記外装部の天面部を向くように配置され、前記外装部における側面部寄りの前記天面部には前後方向に沿って送風手段が配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、空調機構で空調された空気は、天面部を向く吹出口から収容部内に吹き出され、天面部に沿って左右方向に流れるとともに側面部に沿って下方に流れ、上下複数の棚部との間を左右方向に流れて収容部内の上下複数の棚部に渡って空調された空気を循環させることができる。従って、従来のように空調用のダクト部を収容部内の上部と側部とに張り出して設ける必要はなく、植物栽培ショーケース全体の外寸に対して効率よく大きな収容容量を確保することができる。また、収容部における側面部寄りの天面部には前後方向に沿って送風手段が設けられているので、空調された空気を天面部付近に滞留させることなく収容部全体に拡散させて循環させることができ、収容部内の温度を均一に保つことができる。
【0009】
前記吹出口は、前記外装部における前記側面部寄りの下部に配置され、前記複数の棚部と前記側面部との間には間隙が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、空調機構で空調された空気は、外装部の側面部と天面部とに沿って収容部内を左右方向一方に流れ、上下複数の棚部の間を左右方向他方に流れるようになるため、収容部内の上下複数の棚部に渡って空調された空気を効率よく循環させることができる。また、上下複数の棚部と外装部の側面部との間の間隙を通って、吹出口から天面部まで空調された空気を確実に送ることができる。
【0010】
前記送風手段は、上面側に空気の吸入口を、側面側に前記収容部の内方を向く空気の吹出口を有する前後方向に長い横流ファンであることを特徴としている。
この特徴によれば、横流ファンにより均一で前後方向にワイドな空気を天面部に沿って送風することができるので、天面部付近に空気が滞留するのが確実に防止される。また、天面部に滞留した空気を上面側の吸入口から吸い込み易くなるとともに、空調機構の吹出口から天面部に吹き出された空気を吸入口に直接吸い込みにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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