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公開番号2025091041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206004
出願日2023-12-06
発明の名称運転評価装置および運転評価方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G08G 1/00 20060101AFI20250611BHJP(信号)
要約【課題】ドライバの運転技量を適切に評価する運転評価装置を提供する。
【解決手段】運転評価装置は、情報取得部11によって取得された複数の車両の走行情報に基づいて、道路地図情報によって特定される評価対象道路における、操舵の予測値に対する実測値の誤差の情報である操舵誤差情報を生成する誤差情報生成部12と、生成された所定期間内における評価対象道路を対象とした複数の車両の操舵誤差情報により定まる基準誤差値と、誤差情報生成部により生成された所定期間内における評価対象道路を対象とした評価対象車両の操舵誤差情報により定まる対象誤差値との差異に基づいて、評価対象車両のドライバの運転技量を評価する運転評価部13と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
所定期間内における時刻情報が対応付けられた走行情報であって、評価対象車両を含む複数の車両の位置情報とステアリングの操作情報である操舵情報とを含む走行情報と、道路地図情報と、を取得する情報取得部と、
前記情報取得部によって取得された前記複数の車両の走行情報に基づいて、前記道路地図情報によって特定される評価対象道路における、操舵の予測値に対する実測値の誤差の情報である操舵誤差情報を生成する誤差情報生成部と、
前記誤差情報生成部により生成された前記所定期間内における前記評価対象道路を対象とした前記複数の車両の操舵誤差情報により定まる基準誤差値と、前記誤差情報生成部により生成された前記所定期間内における前記評価対象道路を対象とした前記評価対象車両の操舵誤差情報により定まる対象誤差値との差異に基づいて、前記評価対象車両のドライバの運転技量を評価する運転評価部と、を備えることを特徴とする運転評価装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の運転評価装置において、
前記道路地図情報は、道路毎に付された道路名の情報を含み、
前記評価対象道路は、同一の道路名が付された道路を含むことを特徴とする運転評価装置。
【請求項3】
請求項1に記載の運転評価装置において、
前記評価対象道路は、道路地図を分割して得られる所定の地図メッシュ内または所定の行政区内の道路を含むことを特徴とする運転評価装置。
【請求項4】
請求項1に記載の運転評価装置において、
前記道路地図情報は、道路上の交通量の情報を含み、
前記評価対象道路は、交通量の程度が同程度の道路を含むことを特徴とする運転評価装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の運転評価装置において、
前記所定期間は、路面に氷雪が生じる期間であることを特徴とする運転評価装置。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の運転評価装置において、
前記運転評価部により評価された前記運転技量の情報がドライバの車両保険の算定に用いられるように前記運転技量の情報を出力する情報出力部をさらに備えることを特徴とする運転評価装置。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか1項に記載の運転評価装置において、
前記運転評価部は、前記所定期間における前記評価対象道路の路面状態に応じて閾値を設定するとともに、前記所定期間における前記基準誤差値と前記対象誤差値との前記差異と、前記閾値と、を比較することにより、前記評価対象車両のドライバの運転技量の程度を定めることを特徴とする運転評価装置。
【請求項8】
請求項7に記載の運転評価装置において、
前記運転評価部は、
前記所定期間が第1所定期間であるとき、第1閾値を設定する一方、前記所定期間が前記第1所定期間よりも路面の摩擦係数が小さくなるまたは路面の凹凸の程度が大きくなる第2所定期間であるとき、前記第1閾値よりも大きい第2閾値を設定し、
前記第1所定期間における前記基準誤差値と前記対象誤差値との前記差異が前記第1閾値よりも大きいとき、および、前記第2所定期間における前記基準誤差値と前記対象誤差値との前記差異が前記第2閾値よりも大きいとき、前記評価対象車両のドライバの運転技量の程度を第1程度から第2程度へ低下させることを特徴とする運転評価装置。
【請求項9】
所定期間内における時刻情報が対応付けられた走行情報であって、評価対象車両を含む複数の車両の位置情報とステアリングの操作情報である操舵情報とを含む走行情報と、道路地図情報と、を取得するステップと、
前記複数の車両の走行情報に基づいて、前記道路地図情報によって特定される評価対象道路における、操舵の予測値に対する実測値の誤差の情報である操舵誤差情報を生成するステップと、
前記所定期間内における前記評価対象道路を対象とした前記複数の車両の操舵誤差情報により定まる基準誤差値と、前記所定期間内における前記評価対象道路を対象とした前記評価対象車両の操舵誤差情報により定まる対象誤差値との差異に基づいて、前記評価対象車両のドライバの運転技量を評価するステップと、をコンピュータにより実行することを含むことを特徴とする運転評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバの運転技量を評価する運転評価装置および運転評価方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来、車両に搭載されたGセンサからの情報に基づいてドライバの優良度を判定し、優良度に応じてドライバの保険内容に関する保険情報を生成するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2008/038340号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の装置の構成では、運転操作に悪影響を与えるような路面を走行する頻度が高いドライバの優良度が低くなりやすく、このような優良度を用いたのでは、ドライバの運転技量を適切に評価することが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である運転評価装置は、所定期間内における時刻情報が対応付けられた走行情報であって、評価対象車両を含む複数の車両の位置情報とステアリングの操作情報である操舵情報とを含む走行情報と、道路地図情報と、を取得する情報取得部と、情報取得部によって取得された複数の車両の走行情報に基づいて、道路地図情報によって特定される評価対象道路における、操舵の予測値に対する実測値の誤差の情報である操舵誤差情報を生成する誤差情報生成部と、誤差情報生成部により生成された所定期間内における評価対象道路を対象とした複数の車両の操舵誤差情報により定まる基準誤差値と、誤差情報生成部により生成された所定期間内における評価対象道路を対象とした評価対象車両の操舵誤差情報により定まる対象誤差値との差異に基づいて、評価対象車両のドライバの運転技量を評価する運転評価部と、を備える。
【0006】
本発明の他の態様である運転評価方法は、所定期間内における時刻情報が対応付けられた走行情報であって、評価対象車両を含む複数の車両の位置情報とステアリングの操作情報である操舵情報とを含む走行情報と、道路地図情報と、を取得するステップと、複数の車両の走行情報に基づいて、道路地図情報によって特定される評価対象道路における、操舵の予測値に対する実測値の誤差の情報である操舵誤差情報を生成するステップと、所定期間内における評価対象道路を対象とした複数の車両の操舵誤差情報により定まる基準誤差値と、所定期間内における評価対象道路を対象とした評価対象車両の操舵誤差情報により定まる対象誤差値との差異に基づいて、評価対象車両のドライバの運転技量を評価するステップと、をコンピュータにより実行することを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、運転操作に悪影響を与えるような路面を走行する頻度が高いドライバに対しても運転技量を適切に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る運転評価装置を備える運転評価システムの全体構成を概略的に示す図。
図1の対象車両と他車両との関係を示す図。
図1の車載装置の概略構成を示すブロック図。
図1のサーバ装置の概略構成を示すブロック図。
操舵角の予測誤差を説明するための図。
対象期間内に同一の評価対象道路を走行する複数の車両から得られた予測誤差の大きさの分布を示すヒストグラムの一例を示す図。
図4の演算部で実行される処理の一例を示すフローチャート。
本実施形態に係る運転評価装置の動作の一例を示す図。
図2の変形例を示す図。
図2の別の変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図9Bを参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る運転評価装置は、ステアリングの操作情報である操舵情報に基づいて、対象車両(評価対象車両)のドライバ(対象ドライバと呼ぶ)の運転技量を評価するように構成される。運転技量の評価にあたっては、対象車両が氷雪路等の所定の路面状態の道路を走行する場合に、対象ドライバの操舵が不安定になりやすく、これにより対象ドライバの運転技量の評価に悪影響を与えるおそれがある。本実施形態では、この点に着目し、このような状況で、対象ドライバの運転技量を適切に評価し得るように運転評価装置を構成する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る運転評価装置を備える運転評価システム1の全体構成を概略的に示す図である。図1に示すように、運転評価システム1は、運転評価装置として機能するサーバ装置10と、複数の車両20に搭載された複数の車載装置30と、を備える。サーバ装置10と複数の車載装置30とは、ネットワーク2を介して互いに通信可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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