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公開番号2025091209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206345
出願日2023-12-06
発明の名称化粧シート
出願人コンバーテクノ合同会社
代理人個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250611BHJP(積層体)
要約
【課題】光源の方向と観察者の方向とで色調が変化する意匠表現や、観察者が目視している面の裏面から光を照射することで未照射時に観察されていた柄が消失するといった干渉顔料特有の意匠表現ができる化粧シートを提供すること。
【解決手段】化粧シート基材1上に表面から化粧シート基材1側にかけて、マイカを酸化チタンにより被覆してなる干渉顔料を含む意匠形成層10および反射コントロール層9を有し、反射コントロール層9は、樹脂と鱗片状の金属光沢を持つ磁性体粉とを含み磁場の印加により金属光沢を持つ磁性体粉を配向させて形成されている化粧シート。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
化粧シート基材上に表面から前記化粧シート基材側にかけて、マイカを酸化チタンにより被覆してなる干渉顔料を含む意匠形成層および反射コントロール層を有し、前記反射コントロール層は、樹脂と鱗片状の金属光沢を持つ磁性体粉とを含み磁場の印加により前記金属光沢を持つ磁性体粉を配向させて形成されていることを特徴とする化粧シート。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記反射コントロール層と前記化粧シート基材との間に、全光線反射率が50%以下かつ全光線透過率が10%以下である隠蔽層をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記化粧シート基材に、全光線透過率が30%以上である透過部位を設けたことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記反射コントロール層と前記化粧シート基材との間に、全光線反射率が50%以下かつ全光線透過率が10%以下である隠蔽層をさらに有するとともに、前記化粧シート基材に、全光線透過率が30%以上である透過部位を設けたことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シートに係り、住宅等の建築物における壁材、天井材、床材、造作材等の内装材や建具、家具什器類、住設機器や家電製品、携帯電話やパーソナルコンピュータ等電子機器の外装、自動車、電車等の車両内外装の表面を加飾するときに用いられる化粧シートに関するものである。さらに詳しくは、入射光の入射側とその裏側、入射光の角度と観察者が見る角度によって見え方が変わる意匠の方向性を呈する化粧シートに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に干渉顔料は、鱗片状のマイカを酸化チタンで被覆することにより、酸化チタンとマイカの屈折率差による干渉色を呈し、酸化チタンの厚みにより白色、青色、緑色、赤色、黄色等をコントロールすることが可能である。また、層状に配向させることで光が多重層反射され、真珠と同じような光沢感を得ることができる。さらには、光源と観察者の干渉顔料の配向方向に対する角度により光の経路上における酸化チタンの通過距離が変わるため、角度による色調の変化が観察され、これが立体感の発現や深みのある印刷表現に多用されている。
【0003】
さらに、干渉顔料は、一般的なプロセスカラーインキと異なり顔料自体に光の吸収能が少ないため、透過光に対しては反射光の補色が透過され、層構成を工夫することで観察者の反対面から光を照射することにより未照射時に観察されていた柄が消失するといった使い方も提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。
【0004】
一方、本願の発明者らは、意匠形成層の下面に設ける反射コントロール層に含まれる鱗片状の金属光沢を持つ磁性体粉に磁場を印加して配向させ、観察方向によって反射率が変化することで高度な意匠表現をすることができる化粧シートを発明し、すでに令和4年11月7日に出願している。この出願した技術は、入射光が金属光沢を持つ磁性体によってコントロールされた角度に反射されるため、入射光が印刷面に対し正反射にならず角度によって反射光が強弱される特殊な反射角度を取ることで性能を発現しているという特徴がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5725581号
特許第6839319号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、入射光と観察者の角度によって見え方が変化する性質の干渉顔料を用いた意匠表現には、角度による色調変化が穏やかでインパクトに欠けたり、光源と観察者の位置関係においては色調変化などの意匠表現がうまく発現しなかったりと課題が多い。
【0007】
また、鱗片状の金属光沢を持つ磁性体粉を含み、磁場の印加により前記金属光沢を持つ磁性体粉を配向させて形成されている反射コントロール層を持つ化粧シートは、光源の方向と観察者の方向とで光量が変化することにより意匠変化が大きく、例えば立体感の表現などに適切である点等に特徴があったが、光源の方向と観察者の方向とで色調が変化する意匠表現や、観察者が目視している面の裏面から光を照射することで未照射時に観察されていた柄が消失するといった干渉顔料特有の意匠表現は持ち合わせていなかった。
【0008】
本発明は、前述した点に鑑み、光源の方向と観察者の方向で色調が変化する意匠表現や、観察者が目視している面の裏面から光を照射することで未照射時に観察されていた柄が消失するといった干渉顔料特有の意匠表現を可能にした化粧シートを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するため、請求項1に記載の化粧シートは、化粧シート基材上に表面から前記化粧シート基材側にかけて、マイカを酸化チタンにより被覆してなる干渉顔料を含む意匠形成層および反射コントロール層を有し、前記反射コントロール層は、樹脂と鱗片状の金属光沢を持つ磁性体粉とを含み磁場の印加により前記金属光沢を持つ磁性体粉を配向させて形成されていることを特徴としている。
【0010】
そして、このような構成を有することにより、化粧シートが観察者側から入射する光および観察者の反対側から入射する透過光や、観察者の見る化粧シートに対する観察角度により複雑に意匠を変化させることができる。これは干渉顔料の入射光を、被覆した酸化チタンの厚みに応じて特定の波長の光を反射し残りの波長の光を透過する特徴と入射光に対して光の方向性を付与する反射コントロール層の特徴が相乗効果を持って作用することによるものであり、干渉顔料の特徴である観察方向により色が変化する特徴を反射コントロール層による光の方向性付与により強制的に発現させることで反射光によるこれまでにない強い意匠変化を持つことを特徴とするものであり、また裏面からの透過光が観察者側からの入射光に対して十分に強い場合、反射光による意匠が消失したように見える干渉顔料を含む意匠形成層の特性をそのまま維持することも特徴とする化粧シートである。
(【0011】以降は省略されています)

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