TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025093037
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208515
出願日
2023-12-11
発明の名称
ゴム組成物
出願人
日本エラストマー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
53/02 20060101AFI20250616BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低温特性及び耐オゾン性に優れ、実用上十分な圧縮永久歪み性と機械強度を有するゴム組成物を提供する。
【解決手段】ゴム成分として、水添共役ジエン系重合体と、オレフィン系ゴムと、を含むゴム組成物であって、前記水添共役ジエン系重合体は、示差走査熱量計(DSC)で測定したガラス転移温度が-60℃以下であり、前記水添共役ジエン系重合体が、下記数式(S)を満たす、ゴム組成物。
数式(S):30≦〔(b+d)/(a+b+c+d)〕×100≦70
(数式(S)中、aは前記式(1)で表される構造単位、bは前記式(2)で表される構造単位、cは前記式(3)で表される構造単位、dは前記式(4)で表される構造単位の、それぞれの構成比(mol%)を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゴム成分として、水添共役ジエン系重合体と、オレフィン系ゴムと、を含むゴム組成物であって、
前記水添共役ジエン系重合体は、下記構造(1)~(4)を含み、
TIFF
2025093037000013.tif
66
159
前記水添共役ジエン系重合体は、示差走査熱量計(DSC)で測定したガラス転移温度が-60℃以下であり、
前記水添共役ジエン系重合体が、下記数式(S)を満たす、ゴム組成物。
数式(S):30≦〔(b+d)/(a+b+c+d)〕×100≦70
(数式(S)中、aは前記式(1)で表される構造単位、bは前記式(2)で表される構造単位、cは前記式(3)で表される構造単位、dは前記式(4)で表される構造単位の、それぞれの構成比(mol%)を示す。)
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記水添共役ジエン系重合体は、
芳香族ビニル単量体単位の含有量が1~20質量%である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記水添共役ジエン系重合体の変性率が30%以上である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記オレフィン系ゴムは、100℃におけるムーニー粘度が25以上150以下である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項5】
前記ゴム成分として、
天然ゴム、非水添のブタジエンゴム、非水添のイソプレンゴム、非水添のスチレン-ブタジエンゴム、及び非水添のスチレン-イソプレンゴムからなる群より選ばれる少なくとも1種をさらに含む、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項6】
充填剤をさらに含み、
前記ゴム成分を100質量部に対し、前記充填剤の含有量が5質量部以上250質量部以下である、
請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項7】
前記充填剤が、
シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタン、クレー、及び水酸化アルミニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種である、
請求項6に記載のゴム組成物。
【請求項8】
硫黄をさらに含み、
前記ゴム成分を100質量部に対し、前記硫黄の含有量が0.2質量部以下である、
請求項1に記載のゴム組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、ゴム材料は、自動車、住宅、産業用機器、電気機器等に幅広く使用されている。その中でもウェザーストリップ類、ラジエーター/ヒーターホース類、及び各種防振ゴム等の自動車用ゴム部品や防水シート、建築パッキン、電線ケーブル等のゴム材料は、耐熱性や耐オゾン性の要求が高まっている。このような観点から、これらのゴム材料として、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体(EPDM)が広く適用されるようになっている。
近年では、前記各種ゴム材料に対して、より優れた低温特性が求められるようになってきており、低温下においてもゴム弾性を有する、すなわち、低温特性に優れた信頼性の高いゴム製品に関して、種々の開発がなされている。
【0003】
例えば、非特許文献1には、低温特性を向上させるために、EPDMの結晶性成分となる高エチレン含量の成分比率を大きく低減し、非晶性成分の比率を増大させたゴム材料が提案されている。さらに、非特許文献1には、交互共重合性を高め、エチレン連鎖の割合を低減することによって、エチレン連鎖の結晶化を抑制し、低温特性を改良したゴム材料が提案されている。
【0004】
また、特許文献1には、EPDMのプロピレン部分をブチレンにして重合した共重合体と、EPDM等の所定のオレフィン系重合体を配合した組成物が提案されており、前記組成物は低温柔軟性に優れており、広い温度範囲で優れた減衰性能を示すことが開示されている。
【0005】
さらに、特許文献2には、EPDMを主成分とするゴム組成物を過酸化物で加硫したゴム組成物が提案されており、前記ゴム組成物に含まれる有機過酸化物、カーボンブラックの種類及びこれらの量をそれぞれ調整することにより、室温から高温に至るまでの広い温度範囲で高い減衰特性を持ち、減衰性能の温度依存性が小さいゴム材料を提供できることが開示されている。
【0006】
さらにまた、特許文献3には、水添共役ジエン系重合体とオレフィン系ゴムからなるゴム組成物を用いることにより、高強度、かつ低摩耗な架橋ゴムを提供できることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-88268号公報
特開2019-147906号公報
国際公開第2015/064646号
【0008】
耐寒性に優れるEPDMの開発、住友化学株式会社 渡邊健太、中野貞之
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来提案されている各種のEPDM系のゴム材料では、低温領域における使用限界温度が-40℃となっている。昨今では、より低い温度領域での使用を想定し、かかる低温条件下で実用上良好な性能を有することが求められている。さらには、耐オゾン性についても十分な性能を有することが求められている。
【0010】
そこで本発明においては、低温特性及び耐オゾン性に優れ、実用上十分な圧縮永久歪み性及び機械強度を有するゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る