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公開番号2025093061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208554
出願日2023-12-11
発明の名称冷蔵庫
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F25D 23/02 20060101AFI20250616BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】利便性の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。
【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、扉駆動装置と、制御部とを備える。前記筐体は、貯蔵室を含む。前記扉は、前記貯蔵室の開口を閉塞可能である。前記駆動装置は、前記扉を移動させるための駆動力を出力可能な駆動部と、前記駆動力を前記扉に伝達可能な伝達部とを含む。前記制御部は、前記扉駆動装置を制御する。前記扉駆動装置は、少なくとも、前記扉の最大開き量の半分以上である1つの開き位置で前記駆動力を前記扉に伝達可能である。前記扉駆動装置は、非通電時に、手動による前記扉の開閉を許容する状態になる。前記制御部は、使用者による指示を受け付けた場合と、前記使用者の指示とは異なる事象による所定条件が満たされた場合とで、前記駆動部を駆動して前記扉を移動させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
貯蔵室を含む筐体と、
前記貯蔵室の開口を閉塞可能な扉と、
前記扉を移動させるための駆動力を出力可能な駆動部と、前記駆動力を前記扉に伝達可能な伝達部とを含む扉駆動装置と、
前記扉駆動装置を制御する制御部と、
を備え、
前記扉駆動装置は、少なくとも、前記扉の最大開き量の半分以上である1つの開き位置で前記駆動力を前記扉に伝達可能であり、
前記扉駆動装置は、非通電時に、手動による前記扉の開閉を許容する状態になり、
前記制御部は、使用者による指示を受け付けた場合と、前記使用者の指示とは異なる事象による所定条件が満たされた場合とで、前記駆動部を駆動して前記扉を移動させる、
冷蔵庫。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記所定条件は、半扉に関連する所定条件であり、
前記制御部は、前記所定条件が満たされた場合に、前記扉を閉める方向に移動させる、
請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記所定条件は、半扉に関連する所定条件であり、
前記制御部は、前記所定条件が満たされた場合に、前記扉を開く方向に移動させ、その後、前記扉を閉める方向に移動させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記所定条件は、前記扉を移動させる際に前記駆動部の負荷が閾値以上になることであり、
前記制御部は、前記所定条件が満たされた場合に、移動中の方向とは逆方向に前記扉を移動させ、その後、元の移動方向に前記扉を移動させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記扉の開閉状態を検知可能な検知部をさらに備え、
前記所定条件は、前記扉を閉じる方向に前記駆動部を駆動する制御指令を出力しても前記検知部により前記扉の閉状態が検知されないことであり、
前記制御部は、前記所定条件が満たされた場合に、前記扉を開く方向に移動させ、その後、前記扉を閉める方向に移動させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記所定条件は、前記扉が開く方向に移動中に電源供給が遮断されることであり、
前記制御部は、前記所定条件が満たされた場合に、前記電源供給の再開後に、前記扉を開く方向に移動させることを中止し、前記扉を閉じる方向に移動させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記冷蔵庫は、前記扉である第1扉とは異なる第2扉をさらに備え、
前記第1扉および前記第2扉のそれぞれに対して前記扉駆動装置が設けられ、
前記所定条件は、前記第1扉および前記第2扉が開放された状態で所定時間経過したことであり、
前記制御部は、前記所定条件が満たされた場合に、前記第1扉と前記第2扉とを予め設定された順番で閉める方向に移動させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記扉の開き量を検出可能な検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づいて前記扉の移動を停止させることで、前記扉の目標開き量まで前記扉を移動可能であり、
前記扉の目標開き量は、前記使用者により設定可能である、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記制御部は、前記所定条件が満たされたことに応じて前記駆動部を駆動しても前記扉が目標状態とは異なる状態になる場合、所定の報知を行う、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記所定条件が満たされたことに応じて前記駆動部を駆動しても前記扉が目標状態とは異なる状態になる場合、当該状態になることに関連した所定の記録を前記記憶部に記憶させる、
請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
使用者による指示が受け付けられた場合に、扉を自動で開く冷蔵庫が知られている。ところで、冷蔵庫は、利便性のさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-196752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の冷蔵庫は、筐体と、扉と、扉駆動装置と、制御部とを備える。前記筐体は、貯蔵室を含む。前記扉は、前記貯蔵室の開口を閉塞可能である。前記扉駆動装置は、前記扉を移動させるための駆動力を出力可能な駆動部と、前記駆動力を前記扉に伝達可能な伝達部とを含む。前記制御部は、前記駆動装置を制御する。前記扉駆動装置は、少なくとも、前記扉の最大開き量の半分以上である1つの開き位置で前記駆動力を前記扉に伝達可能である。前記扉駆動装置は、非通電時に、手動による前記扉の開閉を許容する状態になる。前記制御部は、使用者による指示を受け付けた場合と、前記使用者の指示とは異なる事象による所定条件が満たされた場合とで、前記駆動部を駆動して前記扉を移動させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態の冷蔵庫を示す正面図。
図1に示された冷蔵庫のF2-F2線に沿う断面図。
実施形態の冷蔵庫の天井部を示す斜視図。
実施形態の扉駆動装置を説明するための断面図。
実施形態の制御装置に関連した構成を示すブロック図。
実施形態の扉開制御に関連する流れを示すフローチャート。
実施形態の扉閉制御に関連する流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXに直接に基づく場合に限定されず、XXに対して演算または加工などが行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。本出願では、冷蔵庫の正面に立つ使用者から冷蔵庫を見た方向を基準に上下左右を定義する。本出願では、冷蔵庫から見て、冷蔵庫の正面に立つ使用者に近い側を「前」、冷蔵庫の正面に立つ使用者から遠い側を「後」と定義する。
【0008】
(実施形態)
<1.冷蔵庫の全体構成>
<1.1 冷蔵庫の外観構成>
まず、冷蔵庫1の全体構成について説明する。
図1は、冷蔵庫1を示す正面図である。冷蔵庫1は、例えば、筐体10と、複数の扉20とを備える。
【0009】
筐体10は、冷蔵庫1の外郭を形成した箱状部材である。筐体10は、発泡ウレタンのような発泡断熱材を含み、断熱性を有する。筐体10の内部には、複数の貯蔵室11が設けられている。複数の貯蔵室11は、例えば、冷蔵室11A、野菜室11B、製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eを含む。冷蔵室11Aは、例えば、平均温度が約2℃~6℃である冷蔵室温度帯に冷却される。野菜室11Bは、例えば、平均温度が約3℃~7℃である野菜室温度帯に冷却される。製氷室11C、小冷凍室11D、および主冷凍室11Eは、例えば、平均温度が約-20℃~-18℃である冷凍室温度帯に冷却される。なお、冷蔵庫1は、小冷凍室11Dに代えて、温度帯を変更可能な温度切替室を有してもよい。
【0010】
本実施形態では、最上部に冷蔵室11Aが配置され、冷蔵室11Aの下方に野菜室11Bが配置され、野菜室11Bの下方に製氷室11Cおよび小冷凍室11Dが配置され、製氷室11Cおよび小冷凍室11Dの下方に主冷凍室11Eが配置されている。ただし、貯蔵室11の配置は、上記例に限定されない。例えば、冷蔵室11Aの下方に製氷室11Cおよび小冷凍室11Dが配置され、製氷室11Cおよび小冷凍室11Dの下方に野菜室11Bが配置され、野菜室11Bの下方に主冷凍室11Eが配置されてもよい。筐体10は、各貯蔵室11の前面側に、各貯蔵室11に食品の出し入れを可能にする開口を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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