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公開番号2025093462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209130
出願日2023-12-12
発明の名称船舶
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人
主分類B63H 21/32 20060101AFI20250617BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】エンジンの排出ガスから回収された二酸化炭素を貯留するために生ずるデッドスペースを、従来技術より、小さくする。
【解決手段】船舶は、稼働すると二酸化炭素を含むガスを排出するエンジンと、前記エンジンから排出された前記ガスから前記二酸化炭素を回収する回収部と、回収された前記二酸化炭素を液化する液化部と、液化二酸化炭素を貯留する貯留タンクと、を備え、前記貯留タンクは、バラストタンクである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
稼働すると二酸化炭素を含むガスを排出するエンジンと、
前記エンジンから排出された前記ガスから前記二酸化炭素を回収する回収部と、
回収された前記二酸化炭素を液化する液化部と、
液化二酸化炭素を貯留する貯留タンクと、
を備え、
前記貯留タンクは、バラストタンクである、
船舶。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
液化二酸化炭素を一時的に貯留する一時貯留タンクを更に備え、
前記貯留タンクには、前記一時貯留タンクに一時的に貯留された前記液化二酸化炭素を貯留する、
請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記一時貯留タンクの容量は、前記バラストタンクの容量と同じである請求項2に記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、船舶に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
気候変動対策として、海事業界でも脱炭素化が急務である。そこで、ゼロエミッション船の実現手段としては、船舶上で二酸化炭素を回収することが検討される。船上で二酸化炭素を回収する場合、回収した二酸化炭素を船上に貯留する必要がある。
【0003】
特許文献1には、脱炭素化した船舶としてのアンモニア船が開示される。アンモニア燃料船は、アンモニアが漏洩する可能性のある個所に水を散布するスプレーと、当該箇所に漏洩したアンモニアガスを吸収した水を回収する回収手段と、回収されたアンモニア水を貯留する貯留タンクと、を備え、貯留タンクとして、バラストタンクが利用される。バラストタンクとは、船体の喫水及び傾斜を調節するためのバラスト水(即ち、海水)を貯留するタンクである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-93265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
回収した二酸化炭素を船上に貯留する場合、そのための貯留タンクが必要となる。しかし、貯留タンクが配置された領域は、二酸化炭素を貯留する以外に利用されないデッドスペースとなる。
【0006】
なお、アンモニア燃料船では、漏洩したアンモニアガスを水に吸収させ、アンモニアガスを吸収した水を貯留タンクに貯留させるので、貯留タンクには、アンモニアのみを貯留することができない。
【0007】
本開示の技術は、エンジンの排出ガスから回収された二酸化炭素を貯留するために生ずるデッドスペースを、従来技術より、小さくすることができる船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本開示の技術の第1の態様の船舶は、稼働すると二酸化炭素を含むガスを排出するエンジンと、前記エンジンから排出された前記ガスから前記二酸化炭素を回収する回収部と、回収された前記二酸化炭素を液化する液化部と、液化二酸化炭素を貯留する貯留タンクと、を備え、前記貯留タンクは、バラストタンクである。
【発明の効果】
【0009】
本開示の技術の第1の態様は、エンジンの排出ガスから回収された二酸化炭素を貯留するために生ずるデッドスペースを、従来技術より、小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施の形態の船舶の一例の概略断面図である。
第1の実施の形態の船舶の運航開始時における一時貯留タンク及び3個のバラストタンクの収容状態の一例を示す図である。
本実施の形態の船舶の運航開始後、稼働したエンジンの排出ガスから二酸化炭素が回収され、液化された液化二酸化炭素を一時貯留タンクが収容した状態と、3個のバラストタンクとの収容状態との一例を示す図である。
3個のバラストタンクの中の第1のバラストタンクからバラスト水が排出された後の一時貯留タンク及び3個のバラストタンクの収容状態の一例を示す図である。
一時貯留タンクが収容した液化二酸化炭素が、第1のバラストタンクに収容された後の一時貯留タンク及び3個のバラストタンクの収容状態の一例を示す図である。
液化二酸化炭素を一時貯留タンクが収容した状態と、3個のバラストタンクの中の第2のバラストタンクからバラスト水が排出された後の3個のバラストタンクの収容状態との一例を示す図である。
一時貯留タンクが収容した液化二酸化炭素が、第2のバラストタンクに収容された後の一時貯留タンク及び3個のバラストタンクの収容状態の一例を示す図である。
第1の実施の形態の船舶の荷揚げの際に、二酸化炭素を貯留するバラストタンクを、移動機構が車両に乗せる様子の一例を示す図である。
第2の実施の形態の船舶の内部の一例の概略上面図である。
第2の実施の形態の船舶の運航開始時における一時貯留タンク及び2n個のバラストの収容状態の一例を示す図である。
第2の実施の形態の船舶の運航開始後、稼働したエンジンから排出された二酸化炭素が回収され、液化された液化二酸化炭素を一時貯留タンクが収容しつつ、左列の第1のバラストタンク及び右列の第nのバラストタンクの各々からバラスト水が排出されつつあるときの一時貯留タンク及び2n個のバラストタンクの収容状態の一例を示す図である。
第2の実施の形態の船舶の運航開始後、稼働したエンジン11から排出された二酸化炭素が回収され、液化二酸化炭素を一時貯留タンクが最大容量、収容し且つ左列の第1のバラストタンク及び右列の第nのバラストタンクの各々からバラスト水が全て排出されたときの一時貯留タンク及び2n個のバラストタンクの収容状態の一例を示す図である。
一時貯留タンクが収容した液化二酸化炭素が左列の第1のバラストタンク及び右列の第nのバラストタンクの各々に収容されたときの一時貯留タンク及び2n個のバラストタンクの収容状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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