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公開番号
2025093670
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209453
出願日
2023-12-12
発明の名称
出入検知装置
出願人
トヨタ車体株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G07C
9/29 20200101AFI20250617BHJP(チェック装置)
要約
【課題】簡素な構成で管理対象物の管理対象領域への進入を検知することのできる出入検知装置を提供する。
【解決手段】出入検知装置30は、園児Kに取り付けられたタグ31と、同タグ31との間で電波を送受信するためのアンテナ33を有するリーダ32とを利用して、乗車部13に対する園児Kの出入りを検知する。リーダ32によるタグ31の検出可能範囲ARは、園児Kが出入口16を介して乗車部13に出入りするときに通過する出入通路19を含むように、且つ、アンテナ33の位置が検出可能範囲ARにおける出入口16の側の位置になるように定められている。電子制御装置35は、前記電波についての電波強度の増大速度が予め定められた第1閾値よりも大きくなったことを条件に、園児Kが乗車部13に進入したことを検知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
管理対象物に取り付けられたRFIDタグと、前記RFIDタグとの間で電波を送受信するためのアンテナを有するRFIDリーダと、を利用して、管理対象領域に対する前記管理対象物の出入りを検知する出入検知装置であって、
前記RFIDリーダによる前記RFIDタグの検出可能範囲は、前記管理対象物が前記管理対象領域における出入口を介して同管理対象領域に出入りするときにおいて当該管理対象物が通過する通過領域を含むように、且つ、前記アンテナの位置が前記検出可能範囲における前記出入口の側の位置になるように、定められており、
前記アンテナによって送受信される前記電波についての電波強度の増大速度が予め定められた第1閾値よりも大きくなったことを条件に、前記管理対象物が前記管理対象領域に進入したことを検知する進入検知部を備える、出入検知装置。
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【請求項2】
前記電波強度の増大速度が前記第1閾値よりも大きくなった後に、前記電波強度の変化速度が予め定められた第2閾値よりも小さくなったことを条件に、前記管理対象物が前記管理対象領域に存在していることを検知する存在検知部を備える、
請求項1に記載の出入検知装置。
【請求項3】
前記電波強度の減少速度が予め定められた第3閾値よりも大きくなったことを条件に、前記管理対象物が前記管理対象領域から退出したことを検知する退出検知部を備える、
請求項1または2に記載の出入検知装置。
【請求項4】
管理対象物に取り付けられたRFIDタグと、前記RFIDタグとの間で電波を送受信するためのアンテナを有するRFIDリーダと、を利用して、管理対象領域に対する前記管理対象物の出入りを検知する出入検知装置であって、
前記RFIDリーダによる前記RFIDタグの検出可能範囲は、前記管理対象物が前記管理対象領域における出入口を介して同管理対象領域に出入りするときにおいて当該管理対象物が通過する通過領域を含むように、且つ、前記アンテナの位置が前記検出可能範囲における前記出入口の側の位置になるように、定められており、
前記アンテナによって送受信される前記電波についての電波強度の減少速度が予め定められた第3閾値よりも大きくなったことを条件に、前記管理対象物が前記管理対象領域から退出したことを検知する退出検知部を備える、出入検知装置。
【請求項5】
前記アンテナは、前記検出可能範囲における前記出入口の側の位置に1つのみ設けられる、
請求項1または4に記載の出入検知装置。
【請求項6】
前記管理対象領域における前記出入口を含む当該出入口の側の部分は、前記アンテナの送受信面が向いている第1方向に延在する形状をなし、
前記アンテナは、前記部分の前記第1方向における一端から他端に向けて電波を照射するように設けられており、
前記出入口は、前記第1方向と交差する第2方向から前記管理対象領域に対して前記管理対象物が出入りするように、前記部分における前記一端に設けられている、
請求項1または4に記載の出入検知装置。
【請求項7】
前記管理対象領域は、幼稚園または保育園に通う幼児の送迎を目的に運行されるバス車両の車室であり、
前記管理対象物は前記幼児である、
請求項1または4に記載の出入検知装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、出入検知装置に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
管理対象物(例えば、商品)を管理するために、管理対象領域(例えば、倉庫)に対する管理対象物の出入りを管理することが提案されている。
そうした装置としては、RFIDリーダとRFIDタグとを有するものが多用されている。RFIDリーダは、RFIDタグとの間で電波を送受信するためのアンテナを有する。RFIDタグは、管理対象物に取り付けられる。RFIDタグは、RFIDリーダからの電波を受信すると、これに応答するかたちでRFIDリーダに電波を送信する。この装置では、RFIDリーダによるRFIDタグの検出可能範囲、詳しくは、アンテナによる送受信可能範囲内に、RFIDタグが存在することを検知することができる。
【0003】
上記装置としては、複数のRFIDリーダを備えるものが提案されている(例えば特許文献1)。この装置では、複数のRFIDリーダ(詳しくは、そのアンテナ)の各々により受信した電波、すなわち同一のRFIDタグについて受信した複数の電波の関係をもとに、RFIDタグの位置が推定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-122735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の装置によれば、RFIDタグの位置を推定することで、同RFIDタグが管理対象領域に進入したことや管理対象領域から退出したことを検知することが可能になる。
【0006】
ただし、上記装置では、1つのRFIDタグの出入りを検知するために、複数のRFIDリーダが必要になる。そのため、装置の構造が複雑になってしまう。また上記装置では、1つのRFIDタグの出入りを検知するために複数の電波が利用される。そのため、それら電波の関係を特定するための演算処理の実行が必要になるなど、装置の制御構造も複雑になってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための装置の各態様を記載する。
[態様1]管理対象物に取り付けられたRFIDタグと、前記RFIDタグとの間で電波を送受信するためのアンテナを有するRFIDリーダと、を利用して、管理対象領域に対する前記管理対象物の出入りを検知する出入検知装置であって、前記RFIDリーダによる前記RFIDタグの検出可能範囲は、前記管理対象物が前記管理対象領域における出入口を介して同管理対象領域に出入りするときにおいて当該管理対象物が通過する通過領域を含むように、且つ、前記アンテナの位置が前記検出可能範囲における前記出入口の側の位置になるように、定められており、前記アンテナによって送受信される前記電波についての電波強度の増大速度が予め定められた第1閾値よりも大きくなったことを条件に、前記管理対象物が前記管理対象領域に進入したことを検知する進入検知部を備える、出入検知装置。
【0008】
上記構成では、管理対象領域(詳しくは、RFIDリーダの検知検出範囲)に対して管理対象物(詳しくは、RFIDタグ)が出入りする場合には、管理対象領域内を管理対象物が移動する場合と比べて、その移動に伴う電波強度の変化量が大きくなる。そのため、管理対象領域に対して管理対象物が出入りする場合には、管理対象物の移動量や移動速度が一定の条件下においては、同管理対象物の移動に伴う電波強度の変化速度も大きくなる。
【0009】
また、管理対象領域の出入口付近においては、RFIDリーダのアンテナとRFIDタグとの距離が近いため、電波強度は大きくなる。したがって、出入口を介して管理対象物が管理対象領域に対して出入りする状況においては、電波強度の変化速度が特に大きくなると云える。
【0010】
上記構成によれば、そうした電波強度の増大速度が大きくなったことをもって、管理対象物が管理対象領域に進入したことを精度良く検知することができる。したがって上記構成によれば、1つのRFIDリーダによって受信した1つのRFIDタグに関する電波強度に基づいて検知を行うといった簡素な構成で、管理対象物の管理対象領域への進入を検知することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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