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公開番号
2025094332
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023209788
出願日
2023-12-13
発明の名称
トランスファー装置
出願人
TOYO TIRE株式会社
代理人
弁理士法人蔦田特許事務所
主分類
B29D
30/30 20060101AFI20250618BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】タイヤサイズの変更による段替え工数の増加を抑え、交換部品の管理を簡略化することができるトランスファー装置を提供する。
【解決手段】第1ドラム10及び第2ドラム20の外周を取り囲み可能な環状フレーム41,42,43と、環状フレーム41,42,43に設けられた吸着部44,45,45とを備え、吸着部44,45,45は、タイヤ構成部材1を吸着する複数の吸着パッド50,55,55と、吸着パッド50,55,55を環状フレーム41,42,43の径方向に移動させる複数の移動機構51,56,56とを備え、複数の吸着パッド50,55,55は、環状フレーム41,42,43周方向に並べて設けられ、周方向に隣り合う吸着パッド50,55,55が異なる移動機構51,56,56によって径方向に移動する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1ドラム上に形成された円筒状のタイヤ構成部材を前記第1ドラムから受け取って第2ドラムへ搬送するバンドトランスファーにおいて、
前記第1ドラム及び前記第2ドラムの外周を取り囲み可能な環状フレームと、
前記環状フレームに設けられた吸着部と、
前記環状フレームを前記第1ドラムと前記第2ドラムとの間で搬送する搬送装置と、
を備え、
前記吸着部は、前記タイヤ構成部材を吸着する複数の吸着パッドと、前記吸着パッドを前記環状フレームの径方向に移動させる複数の移動機構とを備え、
複数の前記吸着パッドは、前記環状フレームの周方向に並べて設けられ、前記周方向に隣り合う前記吸着パッドが異なる前記移動機構によって前記径方向に移動する、バンドトランスファー。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記吸着部は、前記吸着パッドの前記径方向の位置の固定と、その固定の解除とを行うロック機構を備える、請求項1に記載のバンドトランスファー。
【請求項3】
複数の前記吸着パッドは、第1吸着パッドと、前記第1吸着パッドよりも前記タイヤ構成部材を吸着する吸着力が弱い第2吸着パッドとを備える、請求項1に記載のバンドトランスファー。
【請求項4】
複数の前記吸着パッドは、複数の第3吸着パッドと、前記タイヤ構成部材の吸着を前記第3吸着パッドよりも先に解除する複数の第4吸着パッドとを備える、請求項1に記載のバンドトランスファー。
【請求項5】
前記吸着パッドは、前記周方向に並べて設けられ前記タイヤ構成部材の軸方向の中央部を吸着する複数の中央吸着パッドと、前記周方向に並べて設けられ前記タイヤ構成部材の軸方向端部を吸着する複数の端部吸着パッドとを備え、
前記吸着部は、前記中央吸着パッドと前記端部吸着パッドとの間に前記軸方向に沿って設けられた隙間と、前記隙間の前記軸方向の長さを調整する調整装置とを備える、請求項1に記載のバンドトランスファー。
【請求項6】
前記調整装置は、前記端部吸着パッドを前記軸方向へ移動させて前記隙間の前記軸方向の長さを調整する、請求項5に記載のバンドトランスファー。
【請求項7】
前記端部吸着パッドは、前記タイヤ構成部材の前記軸方向の一方側端部に設けられた第1端部吸着パッドと、前記タイヤ構成部材の前記軸方向の他方側端部に設けられた第2端部吸着パッドとを備え、
前記調整装置は、前記第1端部吸着パッドと前記第2端部吸着パッドとを互いに前記軸方向の反対方向へ同期して移動させて前記隙間の前記軸方向の長さを調整する、請求項6に記載のバンドトランスファー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トランスファー装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
空気入りタイヤの製造に用いられるタイヤ成型装置において、複数のドラムとトランスファー装置を用いてタイヤ構成部材を分業で並行して準備する方法が知られている。
【0003】
例えば、インナーライナーやカーカスを含む円筒状のバンド部材をバンドドラム上で成型する工程と、ベルトを含む円筒状のベルト部材をベルトドラム上で成型する工程と、バンド部材とベルト部材とを一体化してタイヤ状に成型(シェーピング)する工程とを、それぞれ別のステージで行い、工程間でのタイヤ構成部材の受け渡し(即ち、移送)にトランスファー装置を用いて行う方法がある。
【0004】
このようなトランスファー装置として、例えば、ドラムに接離する移動手段及び次工程に移送する移動手段を有し、かつドラム外周に巻回されている円筒状のタイヤ構成部材を外径側から吸着する吸着パットに移動機構をもたせたものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-138404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記引用文献1のトランスファー装置では、周方向に隣り合う複数個の吸着パッドが取り付けられた真空チャンバーを1つの移動機構によって径方向に移動するようになっている。このようなトランスファー装置を用いて異なるサイズのタイヤを製造するには、タイヤサイズ毎に吸着パッドが取り付けられた真空チャンバーを用意し、サイズ変更する毎にトランスファー装置の真空チャンバーを交換する必要があるため、タイヤサイズの変更に伴って段替え工数が増加したり、交換部品の管理が煩雑になったりする。
【0007】
本発明では、以上の事情に鑑みてなされたものであり、タイヤサイズの変更による段替え工数の増加を抑え、交換部品の管理を簡略化することができるトランスファー装置を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下に示される実施形態を含む。
【0009】
[1] 第1ドラム上に形成された円筒状のタイヤ構成部材を前記第1ドラムから受け取って第2ドラムへ搬送するバンドトランスファーにおいて、前記第1ドラム及び前記第2ドラムの外周を取り囲み可能な環状フレームと、前記環状フレームに設けられた吸着部と、前記環状フレームを前記第1ドラムと前記第2ドラムとの間で搬送する搬送装置と、を備え、前記吸着部は、前記タイヤ構成部材を吸着する複数の吸着パッドと、前記吸着パッドを前記環状フレームの径方向に移動させる複数の移動機構とを備え、複数の前記吸着パッドは、前記環状フレームの周方向に並べて設けられ、前記周方向に隣り合う前記吸着パッドが異なる前記移動機構によって前記径方向に移動する、バンドトランスファー。
【0010】
[2]前記吸着部は、前記吸着パッドの前記径方向の位置の固定と、その固定の解除とを行うロック機構を備える、請求項1に記載のバンドトランスファー。
(【0011】以降は省略されています)
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