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公開番号2025094338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023209799
出願日2023-12-13
発明の名称エトフェンプロックスを含有する樹脂組成物、及びそれを用いた徐放性害虫防除樹脂成型体
出願人株式会社大阪製薬
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A01N 31/14 20060101AFI20250618BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 動物に直接適用する成型体の作成に適した樹脂組成物及びそれを用いた樹脂成型体を提供する。
【解決手段】 エトフェンプロックス、昆虫成長制御剤、可塑剤、及び脂肪酸を塩化ビニル樹脂に含有させることによって、害虫防除樹脂組成物を調製する。このような樹脂組成物は、さらに任意成分を含んでいてもよい。ここで、害虫は、代表的には、ノミ、ダニ、蚊又はシラミである。このような樹脂組成物は、徐放性害虫防除樹脂成型体の製造に好適に用いられ得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
塩化ビニル樹脂中に、エトフェンプロックス、昆虫成長制御剤、可塑剤、及び脂肪酸が含有されてなる害虫防除樹脂組成物であって、
該可塑剤が、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ2-エチルヘキシル、セバシン酸、2-エチルヘキシル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテルからなる群より選択される1種又は2種以上である、害虫防除樹脂組成物。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記脂肪酸が、イソステアリン酸である、請求項1に記載の害虫防除樹脂組成物。
【請求項3】
前記エトフェンプロックスの含有量が、全組成物中10質量%以上25質量%以下である、請求項1に記載の害虫防除樹脂組成物。
【請求項4】
前記可塑剤の含有量が、全組成物中5質量%以上50質量%以下である、請求項1に記載の害虫防除樹脂組成物。
【請求項5】
前記脂肪酸の含有量が、全組成物中0.01質量%以上15質量%以下である、請求項1に記載の害虫防除樹脂組成物。
【請求項6】
前記昆虫成長制御剤が、ピリプロキシフェン及び/又はS-メトプレンである、請求項1に記載の害虫防除樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の害虫防除樹脂組成物を成形してなる徐放性害虫防除樹脂成型体。
【請求項8】
前記徐放性害虫防除樹脂成型体が、首輪である、請求項8に記載の徐放性害虫防除樹脂成型体。
【請求項9】
塩化ビニル樹脂中に、エトフェンプロックス、昆虫成長制御剤、可塑剤、及び脂肪酸を併存させることによって、エトフェンプロックス及び昆虫成長制御剤を、安定的に徐放する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットや家畜などの動物に付着する害虫を防除するためのエトフェンプロックスを含有してなる樹脂組成物に関する。より詳細には、本発明は、動物用害虫駆除効果に優れると共に、ペット動物用の首輪等に使用することができる、エトフェンプロックスを含有する樹脂組成物、及びそれを用いた徐放性害虫防除樹脂成型体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ペット、又は家畜等の人と関わり合いがある動物に付着する害虫は、これらの動物に重篤な症状をもたらす病気を媒介したり、人に対してアレルギーや有害な作用を及ぼしたりすることがある。これらの害虫に対しては、主にペットや家畜の体表面に、滴下、噴霧、塗布をする為の害虫防除剤が知られている。
【0003】
このような害虫駆除剤の有効成分としては、ピレスロイド系化合物やピレスロイド系化合物と他の化合物の組み合わせが広く用いられている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-007238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ピレスロイド系化合物であるエトフェンプロックスは、害虫防除剤として知られている。一方で、エトフェンプロックスは、低温下で固まりやすく、かつ常温以上ではブリードが進みやすい性質を有する。この為に、エトフェンプロックスを樹脂組成物に含有させて首輪等に成型することには困難が伴う。すなわち、エトフェンプロックスを用い、かつべたつきを生じることなく、適度なブリードを保持できるような、良好な成型体を製造することは、極めて難しい。
【0006】
本発明は、害虫防除対象の動物に対して、良好な防除効果を有する、エトフェンプロックスを含有する樹脂組成物、それを用いた成型体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、本課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、エトフェンプロックス、昆虫成長制御剤、可塑剤、及び脂肪酸を塩化ビニル樹脂に含有させることで、成型性に優れ、害虫を確実に防除することができる樹脂組成物を調製し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記に掲げる樹脂組成物を提供する。
[1]
塩化ビニル樹脂中に、エトフェンプロックス、昆虫成長制御剤、可塑剤、及び脂肪酸が含有されてなる害虫防除樹脂組成物であって、該可塑剤が、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ2-エチルヘキシル、セバシン酸、2-エチルヘキシル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル からなる群より選択される1種又は2種以上である、害虫防除樹脂組成物。
[2]
前記脂肪酸が、イソステアリン酸である、[1]に記載の害虫防除樹脂組成物。
[3]
前記エトフェンプロックスの含有量が、全組成物中10質量%以上25質量%以下である、[1]又は[2]に記載の害虫防除樹脂組成物。
[4]
前記可塑剤の含有量が、全組成物中5質量%以上50質量%以下である、[1]~[3]のいずれか1に記載の害虫防除樹脂組成物。
[5]
前記脂肪酸の含有量が、全組成物中0.01質量%以上15質量%以下である、[1]~[4]のいずれか1に記載の害虫防除樹脂組成物。
[6]
前記昆虫成長制御剤が、ピリプロキシフェン及び/又はS-メトプレンである、[1]~[5]のいずれか1に記載の害虫防除樹脂組成物。
【0009】
さらに、本発明は、下記に掲げる成型体を提供する。
[7]
[1]~[6]のいずれか1項に記載の害虫防除樹脂組成物を成形してなる徐放性害虫防除樹脂成型体。
[8]
前記徐放性害虫防除樹脂成型体が、首輪である、[7]に記載の徐放性害虫防除樹脂成型体。
[9]
塩化ビニル樹脂中に、エトフェンプロックス、昆虫成長制御剤、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ2-エチルヘキシル、セバシン酸、2-エチルヘキシル、及びジエチレングリコールモノエチルエーテル からなる群より選択される1種又は2種以上の可塑剤、及び脂肪酸を併存させることによって、エトフェンプロックス及び昆虫成長制御剤を、安定的に徐放する方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、害虫を確実に防除することができる首輪等に成型することができる優れた樹脂組成物、及びそれを用いた成型体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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