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公開番号2025094439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023209971
出願日2023-12-13
発明の名称内燃機関の還流装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20250618BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ブローバイガスが吸気経路を逆流して、エアクリーナが汚染されることを防止することを目的とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の還流装置60は、内燃機関で発生したブローバイガスを吸気通路30のうちコンプレッサホイール52よりも上流側に還流させる第1のブローバイガス通路61と、第1のブローバイガス通路61に設けられ、バイパスバルブ36が開弁したときに閉弁するブローバイバルブ62と、を有する。コンプレッサホイール52の上流側の圧力が急激に上昇して、吸気側へ還流されたブローバイガスがエアクリーナ31に逆流することを防止でき、ブローバイガスによりエアクリーナ31が汚染されることを防止することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸気が流れる吸気通路と、
前記吸気通路に設けられる過給機のコンプレッサホイールと、
前記吸気通路のうち前記コンプレッサホイールの下流側に設けられるスロットルバルブと、
前記吸気通路のうち前記コンプレッサホイールの前後を連通させるバイパス通路と、
前記バイパス通路に設けられ、前記コンプレッサホイールと前記スロットルバルブとの間の圧力が上昇したときに開弁するバイパスバルブと、を有する内燃機関の還流装置であって、
前記内燃機関で発生したブローバイガスを前記吸気通路のうち前記コンプレッサホイールよりも上流側に還流させる第1のブローバイガス通路と、
前記第1のブローバイガス通路に設けられ、前記バイパスバルブが開弁したときに閉弁するブローバイバルブと、を有することを特徴とする内燃機関の還流装置。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記内燃機関で発生したブローバイガスを前記吸気通路のうち前記スロットルバルブよりも下流側に還流させる第2のブローバイガス通路を有することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の還流装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の還流装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、過給機を備えたエンジンが知られている。
特許文献1に開示されたエンジンシステムの過給機は、排気通路に設けられたタービンと、吸気通路に設けられたコンプレッサと、タービンおよびコンプレッサを一体回転可能に接続するタービンシフトとを含んで構成される。また、特許文献1のエンジンシステムは、カム室と、吸気流路におけるエアクリーナおよびコンプレッサ間とを連通するブローバイガス流路(第2ブローバイガス流路)を備えている。過給機が過給している場合、ブローバイガスは、コンプレッサによって、ブローバイガス流路から吸引されて、吸気流路に還流される。このように、ブローバイガスを吸気通路に還流することにより、ブローバイガスの未燃焼ガスを大気解放せずに燃焼室で再燃焼させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-55681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
過給機を備えたエンジンでは、過給機の下流側の圧力上昇を抑制するために、過給機の前後をバイパスするバイパス通路と、バイパスバルブとを有する。例えば、エンジンの出力を急激に落とすためスロットルバルブで吸気を制限した場合、過給機のコンプレッサは慣性によって回り続けているために、過給機のコンプレッサとスロットルバルブとの間の圧力が急激に上昇する。このとき、バイパスバルブを開弁して圧力を開放する。しかしながら、バイパスバルブを開弁すると過給機のコンプレッサの上流側の圧力が急激に高くなり、過給機のコンプレッサの上流側に還流されたブローバイガスがさらに吸気通路を上流側に逆流して、エアクリーナを汚染してしまう場合がある。
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、ブローバイガスが吸気経路を逆流して、エアクリーナが汚染されることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、吸気が流れる吸気通路と、前記吸気通路に設けられる過給機のコンプレッサホイールと、前記吸気通路のうち前記コンプレッサホイールの下流側に設けられるスロットルバルブと、前記吸気通路のうち前記コンプレッサホイールの前後を連通させるバイパス通路と、前記バイパス通路に設けられ、前記コンプレッサホイールと前記スロットルバルブとの間の圧力が上昇したときに開弁するバイパスバルブと、を有する内燃機関の還流装置であって、前記内燃機関で発生したブローバイガスを前記吸気通路のうち前記コンプレッサホイールよりも上流側に還流させる第1のブローバイガス通路と、前記第1のブローバイガス通路に設けられ、前記バイパスバルブが開弁したときに閉弁するブローバイバルブと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ブローバイガスが吸気経路を逆流して、エアクリーナが汚染されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
内燃機関の還流装置を備えた車両の概略構成を示す図である。
制御装置による処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る実施形態は、吸気が流れる吸気通路30と、吸気通路30に設けられる過給機50のコンプレッサホイール52と、吸気通路30のうちコンプレッサホイール52の下流側に設けられるスロットルバルブ32と、吸気通路30のうちコンプレッサホイール52の前後を連通させるバイパス通路35と、バイパス通路35に設けられ、コンプレッサホイール52とスロットルバルブ32との間の圧力が上昇したときに開弁するバイパスバルブ36と、を有する内燃機関の還流装置60であって、内燃機関で発生したブローバイガスを吸気通路30のうちコンプレッサホイール52よりも上流側に還流させる第1のブローバイガス通路61と、第1のブローバイガス通路61に設けられ、バイパスバルブ36が開弁したときに閉弁するブローバイバルブ62と、を有する。バイパスバルブ36を開弁したときに、ブローバイバルブ62を閉弁して第1のブローバイガス通路61を遮断することにより、ブローバイガスが吸気通路30を逆流して、エアクリーナ31が汚染されることを防止することができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の還流装置60(以下、還流装置60という)を備えた車両1の概略構成を示す図である。なお、図1は、説明の便宜上、本実施例を説明するために簡略化したものであり、車両が通常備える構成については図示されていなくても備えているものとする。
実施例に係る車両1は、内燃機関としてのエンジン10、還流装置60、制御装置70等を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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