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公開番号
2025095513
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211563
出願日
2023-12-14
発明の名称
シリコーン粘着剤組成物
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09J
183/04 20060101AFI20250619BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】従来よりも低臭気なシリコーン粘着剤を提供する。
【解決手段】(A)成分、任意の(B)成分及び(E)成分を含む、シリコーン粘着剤組成物を提供する。
(A)(A1)及び(A2)から選ばれる、直鎖、分岐状又は環状オルガノポリシロキサン
(A1)1分子中に少なくとも2つのアルケニル基含有有機基を有し、オルガノポリシロキサン100g中にアルケニル基を0.0005~0.10molで有する
(A2)少なくとも2の末端にSi-OH基を有する
(B)レジン状オルガノポリシロキサン(A)成分(B)成分の合計100質量部に対して0~80質量部
(E)テルペン及びテルペンの誘導体から選ばれる少なくとも1の溶剤、(A)(B)成分の合計100質量部に対して1~2000質量部
該シリコーン粘着剤組成物は任意に硬化剤及び硬化触媒を該シリコーン粘着剤組成物が硬化するための有効量で含んでよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記(A1)及び(A2)から選ばれる、直鎖、分岐状又は環状オルガノポリシロキサン
(A1)1分子中に少なくとも2つのアルケニル基含有有機基を有し、オルガノポリシロキサン100g中にアルケニル基を0.0005~0.10molで有する、直鎖、分岐状又は環状オルガノポリシロキサン
(A2)少なくとも2の末端にSi-OH基を有する、直鎖、分岐状又は環状オルガノポリシロキサン
(B)R
2
3
SiO
1/2
単位及びSiO
4/2
単位を有し、(R
2
3
SiO
1/2
単位)/(SiO
4/2
単位)がモル比で0.6~1.0である、レジン状オルガノポリシロキサン(前記式中、R
2
は、互いに独立に、脂肪族不飽和結合を有さない、炭素原子数1~10の一価炭化水素基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素数1~10の加水分解性基、又は水酸基である) 前記(A)成分及び該(B)成分の合計100質量部に対して0~80質量部、及び
(E)テルペン及びテルペンの誘導体から選ばれる少なくとも1の溶剤 上記(A)及び(B)成分の合計100質量部に対して1~2000質量部、
を含み、任意に硬化剤及び硬化触媒の該シリコーン粘着剤組成物が硬化するための有効量を含んでよい、
シリコーン粘着剤組成物。
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【請求項2】
前記(E)成分が、炭素数10を有するモノテルペン化合物及びカルボニル基又はヒドロキシ基を有するテルペノイド化合物から選ばれる少なくとも1である、請求項1記載のシリコーン粘着剤組成物。
【請求項3】
前記(E)成分が沸点220℃以下を有する、請求項1又は2記載のシリコーン粘着剤組成物。
【請求項4】
(A1)1分子中に少なくとも2つのアルケニル基含有有機基を有し、オルガノポリシロキサン100g中にアルケニル基を0.0005~0.10molで有する、直鎖、分岐状又は環状オルガノポリシロキサン 30~100質量部、
(B1)R
2
3
SiO
1/2
単位及びSiO
4/2
単位を有し、(R
2
3
SiO
1/2
単位)/(SiO
4/2
単位)がモル比で0.6~1.0である、レジン状オルガノポリシロキサン(前記式中、R
2
は、互いに独立に、脂肪族不飽和結合を有さない、炭素原子数1~10の一価炭化水素基又は炭素原子数2~10のアルケニル基であり、任意にR
2
の一部が炭素数1~10の加水分解性基又は水酸基であってもよい) 前記(A1)及び(B1)成分の合計100質量部に対して0~70質量部
(C)1分子中に少なくとも3個のSiH基を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンの、前記(A1)成分及び(B1)成分のアルケニル基のモル数に対する該(C)成分中のSiH基のモル数の比が0.2~20となる量
(D)白金族金属系触媒 触媒量、及び
(E)テルペン及びテルペンの誘導体から選ばれる少なくとも1の溶剤 前記(A1)成分及び(B1)成分の合計100質量部に対して1~2000質量部
を含む、シリコーン粘着剤組成物。
【請求項5】
前記(A1)成分が下記平均式(1)で表される、請求項4記載のシリコーン粘着剤組成物。
JPEG
2025095513000015.jpg
32
170
(式(1)中、R
1
は、互いに独立に、ヘテロ原子を含んでよい、置換又は非置換の炭素数1~10の1価炭化水素基であり、R
1
のうち少なくとも2個は炭素数2~10のアルケニル基含有有機基であり、aは2以上の正数であり、bは1以上の正数であり、cおよびdは0以上の正数であり、50≦a+b+c+d≦15000である)
【請求項6】
(C)成分が平均組成式:R
3
e
H
f
SiO
(4-e-f)/2
(式中、R
3
は、互いに独立に、非置換又は置換の炭素数1~10の1価炭化水素基であり、e>0、f>0であり、さらに0<e+f≦3である)
で表される、請求項4記載のシリコーン粘着剤組成物。
【請求項7】
さらに(F)付加反応制御剤を、(A1)、(B1)及び(C)成分の合計100質量部に対し0.01~5質量部で含む、請求項4記載のシリコーン粘着剤組成物。
【請求項8】
前記(E)成分が、炭素数10を有するモノテルペン化合物、及びカルボニル基又はヒドロキシ基を有するテルペノイド化合物から選ばれる少なくとも1である、請求項4記載のシリコーン粘着剤組成物。
【請求項9】
前記(E)成分が沸点220℃以下を有する、請求項4記載のシリコーン粘着剤組成物。
【請求項10】
前記アルケニル基含有有機基が、アルケニル基、アクリロイルアルキル基、メタクリロイルアルキル基、シクロアルケニルアルキル基、及びアルケニルオキシアルキル基から選ばれる、請求項1又は4記載のシリコーン粘着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は植物由来の有機溶剤を含むシリコーン粘着剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
粘着剤とは接着剤の一種であり、基材に粘着剤を塗工して硬化させた粘着テープや粘着ラベルなどのかたちで使用されることが多く、我々が普段目にする粘着剤を使用した物品の代表的なものである。これらの物品は、ものを識別するためのラベルに使用されたり、荷物の梱包のために使われたり、あるいは複数のものを繋ぎ合わせるためなど、用途は多岐にわたる。
【0003】
粘着剤を構成するためのベース材料はいくつか種類があり、ゴム系、アクリル系、シリコーン系などに大別される。ゴム系粘着剤は古くから使用されている汎用的なベース材料であり、価格が安く汎用のテープなどの製品に使用される。アクリル系粘着剤はポリアクリレートをベースとして用いたものであり、化学的特性などはゴム系よりも優れていることから、ゴム系よりも高機能な粘着製品にも適用できる。シリコーン系粘着剤は高粘度のシリコーン生ゴム(ガム)とシリコーンレジンを主剤として含み、主鎖が多数のシロキサン結合を有することから様々な優れた特徴をもっており、詳細には、耐熱性、耐寒性、耐候性、耐薬品性及び電気絶縁性などを有する。
【0004】
シリコーン粘着剤は、前述のような優れた特性を活かし、耐熱テープや工程用のマスキングテープ、難燃性を有するマイカテープなど産業用の高機能なテープに使用されており、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤では適用できないような使用条件の厳しい環境下でも特性を発揮できる場面で使用されている。
【0005】
シリコーン粘着剤は、高分子量のガムと固体状のシリコーンレジンが主成分であることから、それらを溶解するために有機溶剤が必要となる。シリコーン粘着剤を加工する際には、粘着剤の固形分と同等以上の量の有機溶剤を使用することとなる。シリコーン材料との相溶性の観点から、トルエンやキシレンなどの芳香族系の溶剤が主流であるが、ヘキサンやイソパラフィンなどの炭化水素系溶剤、酢酸エチルや酢酸ブチルのようなエステル系溶剤なども使用可能である(特許文献1~5)。
【0006】
白金族触媒を用いたヒドロシリル化付加硬化型のシリコーン粘着剤においては、一部では有機溶剤を含まない無溶剤型のシリコーン粘着剤も存在するが、無溶剤であることから製品設計の幅が限られ、十分な特性が得られない場合が多い(特許文献6,7)。また、いずれにせよ実際の生産現場で粘着剤やその他コーティング系の用途として使用する場合には粘度の調整やレベリング性付与のために有機溶剤を使用することがほとんどである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-139515号公報
特開2017-179056号公報
特開2018-119153号公報
特表2013-503248号公報
特開2021-152122号公報
特開2012-41505号公報
特表2020-523422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
有機溶剤は、その特有の臭気や危険性から、労働環境においてはその取扱いに十分な注意が必要である。臭気に関しては個人差があるものの、前述したようなトルエンやキシレンなどの溶剤の臭気は、多くの場合好まれない。同じ有機溶剤であっても、より危険性が低く、かつ低臭気な溶剤を使用することが好ましい。
【0009】
従って、本発明は、従来よりも低臭気なシリコーン粘着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、ベースとなるオルガノポリシロキサンと相溶し、かつ加熱時に揮発して硬化被膜を形成することのできる植物由来の有機溶剤を見出し、該有機溶剤を含むシリコーン粘着剤を発明するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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