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公開番号
2025096083
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023212583
出願日
2023-12-15
発明の名称
繊維抽出方法、および、その装置
出願人
株式会社フードリボン
代理人
個人
主分類
D01B
1/42 20060101AFI20250619BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】低コストで、迅速に異物を完全に除去し、繊維のみを抽出できるようにした繊維抽出方法、および、その装置を提供する。
【解決手段】長繊維を有するパイナップルの葉9を線状あるいは網目状の搬送装置3の上に載せ、線状あるいは網目状の押圧装置4で押圧させながら搬送する。そして、このように押圧されながら搬送されるパイナップルの葉9に高圧ジェット水を当てて異物を除去し、繊維を抽出するとともに、パイナップルの葉9の内部に水分を含有させて過酸化水素水などの異物除去剤82を浸透させやすくする。そして、その後、その繊維を過酸化水素水に浸して、リグニンやペクチンなどの異物を除去する
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維を有する植物の葉に高圧ジェット水を当てて異物を除去する第一工程と、
当該第一工程によって、異物の除去された繊維を異物除去剤に浸して、異物を除去する第二工程と、
を備えた繊維抽出方法。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
複数の平行な溝部を備えた凹状部材を周回させる搬送装置上に、当該溝部に沿って繊維が並ぶように植物の葉を載置させる工程と、
当該植物の葉に高圧ジェット水を当てて異物を除去する工程と、
当該異物の除去された繊維を、前記溝部に収容させた状態で搬送させる工程と、
当該溝部から、繊維を並べた状態で取り出す工程と、
当該並べた状態で取り出された繊維を、繊維の方向を並べた状態で異物除去剤に浸し、異物を除去する工程と、
を備えた繊維抽出方法。
【請求項3】
前記異物除去剤が、水と酸素を原料として光触媒によって生成される過酸化水素水である請求項1または2に記載の繊維抽出方法。
【請求項4】
複数の平行な溝部を有する周回部材を、当該溝部の溝の方向が搬送方向と直交する方向に向くようにして周回させる搬送装置と、
当該溝部の溝に沿った方向に繊維が並ぶように載置された植物の葉に対して、高圧ジェット水を噴射させて、異物を除去する高圧ジェット器と、
を備えてなる繊維抽出装置において、
当該搬送装置の下流側に設けられ、異物の除去された繊維を、繊維の方向を並べた状態で前記溝部から分離させる分離装置と、
当該分離装置によって分離された繊維を、繊維の方向を並べた状態で、異物除去剤を収容した容器に入れるための取出部材と、を備え、
当該取出部材を、前記異物除去剤を収容した容器の縁部に係止させるための係止部を備えて構成されるものである繊維抽出装置。
【請求項5】
前記異物除去剤を収容した容器が、前記高圧ジェット器からの振動が伝わるフレームに取り付けられてなるものである請求項4に記載の繊維抽出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、長繊維を有するパイナップルの葉や、芭蕉、バナナの仮茎などからリグニンやペクチンなどの異物を完全に除去し、繊維のみを抽出できるようにした繊維抽出方法およびその装置に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
パイナップルの葉や、芭蕉、バナナの仮茎などから50cm以上の長い葉脈繊維(以下「繊維」と称する)を抽出する場合、高圧ジェット水を当てて、繊維のみを抽出する装置が提案されている(特許文献1)。
【0003】
この装置は、網目状の搬送ローラーの上にパイナップルの葉を載置し、その上から網目状の押圧装置でパイナップルの葉を押圧させた状態で、パイナップルの葉に高圧ジェット水を当て、異物を搬送ローラーの下方に飛ばして、繊維のみを抽出できるようにしたものである。
【0004】
このように構成すれば、スクレイパーなどを用いて異物を削ぎ落とす場合と比べて、簡単かつ高速に繊維を抽出することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-147139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような装置を用いて繊維を抽出する場合、瞬時に多くの異物を除去することができるものの、網目状の押圧装置や搬送部材が存在する部分については、高圧ジェット水が葉に当たらない。このため、どうしても繊維以外の異物が残って、繊維が硬くなってしまう。
【0007】
このとき、高圧ジェット水の水圧を高くすれば、網目状の押圧装置や搬送装置からの跳ね返り水によって、ある程度異物を除去することができるが、水圧を高くし過ぎれば、繊維が切れてしまう。一方、高圧ジェット水の水圧を低くし過ぎると、繊維の切れを防止することができるものの、今度は、逆に、異物を完全に除去することができない。このため、高圧ジェット水を用いて異物を除去する場合、完全にペクチンやリグニンなどの異物を除去することが難しいといった問題がある。
【0008】
一方、苛性ソーダや過酸化水素水などを用いて異物を溶解させて繊維を抽出することもできるが、このような方法では、異物を溶解させるために、高濃度の薬剤が大量に必要となり、環境に優しくなくなるといった問題を生ずる。また、このような薬剤を用いて繊維を抽出する場合、異物を完全に溶解させて繊維のみを抽出するためには、数十分以上の時間を要することになる。
【0009】
そこで、本発明は、上記課題に着目してなされたもので、低コストで、迅速に異物を完全に除去し、繊維のみを抽出できるようにした繊維抽出方法、および、その装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、繊維を有する植物の葉に高圧ジェット水を当てて異物を除去し、その後、その異物の除去された繊維を異物除去剤に浸して、異物を除去するようにしたものである。
(【0011】以降は省略されています)
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