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公開番号2025097337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213466
出願日2023-12-19
発明の名称ヘッドアップディスプレイ装置
出願人日本精機株式会社
代理人
主分類G02B 27/01 20060101AFI20250624BHJP(光学)
要約【課題】光源から出射された光線を、表示品位を下げることなく反射させることで装置の小型化を図る。
【解決手段】少なくとも実像RIを視認させるHUD装置1であって、第1光源11aと、実像RIを表示する第1表示部12aと、実像RIを表す第1光線L1をウィンドウシールドWSに向けて反射させる反射部13とを有し、当該反射部13は、第1光線L1を、第1ミラー131、第2ミラー132及び第3ミラー133の順に反射させ、第1ミラー131は、第1光線L1の光路に沿って、第1表示部12aよりも開口部17側で且つウィンドウシールドWS、第2ミラー132及び第3ミラー133を含む結像光学系の第1光学焦点F1よりも第1表示部12a側に配置されており、第3ミラー133の高さ方向位置が当該第1表示部12aの高さ方向位置よりも上方となるように配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
射出口を有し、前記射出口から表示光を透光部材に向けて射出することで前記表示光が表す表示像の少なくとも実像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
第1表示素子を備え、実像用の第1光源が出射した光を透過させると共に前記表示像の前記実像を表示する第1表示部と、
少なくとも、前記第1表示部に表示された前記実像を表す第1光線を前記透光部材に向けて反射させる反射部と、
を有し、
前記反射部は、
前記第1光線を第2ミラーに向けて反射する第1ミラーと、
前記第1光線を第3ミラーに向けて反射する前記第2ミラーと、
前記第1光線を前記射出口に向けて反射する前記第3ミラーと、
を含み、
前記第1ミラーは、
前記第1光線の光路に沿って、前記第1表示部よりも前記射出口側で、かつ、前記透光部材、前記第2ミラー、及び前記第3ミラーを含む結像光学系の第1光学焦点よりも前記第1表示部側に配置されており、
前記第3ミラー及び前記第1表示部は、
少なくとも、当該第3ミラーの高さ方向位置が当該第1表示部の高さ方向位置よりも上方となるように、配置されている
ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記第2ミラーは、自由曲面を備えた凹面鏡であることを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1ミラーは、平面鏡であり、
前記第1光学焦点は、前記第1ミラー上に配置されている
ことを特徴とする請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1ミラーは、自由曲面を備えた凹面鏡であり、
前記第1光学焦点は、
前記第1光線の光路に沿って、前記第1ミラーと前記第2ミラーとの間に配置されている
ことを特徴とする請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
第2表示素子を備え、虚像用の第2光源が出射した光を透過させると共に前記表示像の虚像を表示する第2表示部を更に有し、
前記第2ミラーは、
前記第2表示部に表示された前記虚像を表す第2光線を透過し、
前記第3ミラーは、
前記第2光線を前記透光部材に向けて反射し、
前記第2表示部は、
前記第2光線の光路に沿って、前記透光部材、前記第2ミラー、及び前記第3ミラーを含む結像光学系の第2光学焦点の位置よりも、前記射出口側に配置されており、
前記表示像の前記虚像を視認させることを特徴とする請求項4記載のヘッドアップディスプレイ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、視認者に対して所望の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載のヘッドアップディスプレイ装置が知られている。このヘッドアップディスプレイ装置では、表示器からの光によりスクリーンに表示された表示像を透光部材へと反射させる構成において、結像光学系の光学焦点とスクリーンとの間の前後位置関係を変更することで、虚像が透光部材の外に視認される状態と、実像が透光部材の内側に視認される状態と、の表示切替を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-70074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のヘッドアップディスプレイ装置の場合、観察者が実像を観察するためには、被観察物と実鏡映像結像光学系との距離を、反射部材であるフロントウィンドウと実鏡映像結像光学系との距離よりも長くする必要があり、ヘッドアップディスプレイ装置の筐体が大型化してしまうという問題があった。
【0005】
また、ヘッドアップディスプレイ装置の設置には、車体の構造物を考慮したレイアウト設計が必要であるが、筐体が大型化してしまうことでレイアウト設計が非常に難しくなってしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、光源から出射された光線を、表示品位を下げることなく反射させることで装置の小型化を図れるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、射出口17を有し、前記射出口17から表示光を透光部材WSに向けて射出することで前記表示光が表す表示像の少なくとも実像RIを視認させるヘッドアップディスプレイ装置1であって、第1表示素子を備え、実像RI用の第1光源11aが出射した光を透過させると共に前記表示像の実像RIを表示する第1表示部12aと、少なくとも、前記第1表示部12aに表示された前記実像RIを表す第1光線L1を前記透光部材WSに向けて反射させる反射部13と、を有し、前記反射部13は、前記第1光線L1を第2ミラー132に向けて反射する第1ミラー131と、前記第1光線L1を第3ミラー133に向けて反射する前記第2ミラー132と、前記第1光線L1を前記射出口17に向けて反射する前記第3ミラー133と、を含み、前記第1ミラー131は、前記第1光線L1の光路に沿って、前記第1表示部12aよりも前記射出口17側で、かつ、前記透光部材WS、前記第2ミラー132、及び前記第3ミラー133を含む結像光学系の第1光学焦点F1よりも前記第1表示部12a側に配置されており、前記第3ミラー133及び前記第1表示部12aは、少なくとも、当該第3ミラー133の高さ方向位置が当該第1表示部12aの高さ方向位置よりも上方となるように、配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、光源から出射する光が、第1表示部を透過し、第1ミラーで反射し、第1光学焦点位置に集光し、第2ミラー及び第3ミラーで反射して射出口に進む光線光路を実現し、この光線光路を実現する構成において、各構成部品を略コの字型に配置して装置の小型化を達成することができる。
【0009】
また、第1ミラーを第1光学焦点位置より第1表示部側に置くことで実像を任意の位置に表示することが可能となる。
【0010】
更に、第1光学焦点位置は、第2ミラーから離れるほど実像が乗員に近づいて見え難くなるが、第1光学焦点位置を第1ミラー及び第2ミラー間とすることで、当該第1光学焦点位置をできるだけ第2ミラーに近づけて乗員にとって実像を見やすくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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