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公開番号
2025098097
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2025043781,2023526594
出願日
2025-03-18,2022-04-20
発明の名称
構造化プレミックス及びそれを含む液体組成物
出願人
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
,
THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C11D
1/72 20060101AFI20250624BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約
【課題】耐塩性がより高く、アニオン性界面活性剤をほとんど又は全く含まない洗濯用液体組成物を構造化するために使用することができる一方で、カチオン性に帯電した又は帯電していない高分子構造化剤に関連する乏しい相安定性の問題を回避できる構造化プレミックスを提供する。
【解決手段】非ポリマー性で結晶性のヒドロキシル含有構造化剤と、低いHLB及び高いHLBをそれぞれ有する少なくとも2種の非イオン性界面活性剤とを使用して構造化プレミックスを配合し製造する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
構造化プレミックスであって、
a)1.0重量%~16重量%の、非ポリマー性で結晶性のヒドロキシル含有構造化剤;及び
b)4.0%~20%の、少なくとも2種の非イオン性界面活性剤であって:
(i)5.0~9.5のHLBを有する、少なくとも1種の低HLB非イオン性界面活性剤と;
(ii)10.5~16.0のHLBを有する、少なくとも1種の高HLB非イオン性界面活性剤と、を含む、少なくとも2種の非イオン性界面活性剤;を含み、
前記少なくとも2種の非イオン性界面活性剤の平均HLBが、9.5~12.5である、構造化プレミックス。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記構造化プレミックスが、1.0重量%~10重量%、より好ましくは2.0重量%~6.0重量%の、前記非ポリマー性で結晶性のヒドロキシル含有構造化剤を含む、請求項1に記載の構造化プレミックス。
【請求項3】
a)前記少なくとも1種の低HLB非イオン性界面活性剤が、7.5~9.0のHLBを有し;
b)前記少なくとも1種の高HLB非イオン性界面活性剤が、12.0~14.5のHLBを有し;
前記少なくとも2種の非イオン性界面活性剤の平均HLBが、11.0~12.0である、請求項1又は2に記載の構造化プレミックス。
【請求項4】
前記構造化プレミックスが、10重量%~16重量%の非イオン性界面活性剤を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
【請求項5】
前記構造化プレミックスは、
a)0.5重量%~8.0重量%、好ましくは1.0重量%~7.0重量%、より好ましくは2.0重量%~6.0重量%の前記低HLB非イオン性界面活性剤と;
b)1.5重量%~16重量%、好ましくは4.0重量%~11.0重量%、より好ましくは6.0重量%~8.0重量%の、前記高HLB非イオン性界面活性剤と、を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
【請求項6】
前記低HLB非イオン性界面活性剤及び前記高HLB非イオン性界面活性剤が、アルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤、アルキルポリグルコシド非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から、好ましくはアルコキシル化アルコール非イオン性界面活性剤からなる群から、より好ましくはエトキシル化アルコール非イオン性界面活性剤からなる群から独立して選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
【請求項7】
前記プレミックスが、5.0重量%未満、好ましくは2.0重量%未満、より好ましくは0.25重量%~1.0重量%の、アニオン性界面活性剤を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
【請求項8】
前記アニオン性界面活性剤が存在する場合には、前記アニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート界面活性剤、アルキルアルコキシサルフェート界面活性剤、直鎖アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは直鎖アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤である、請求項7に記載の構造化プレミックス。
【請求項9】
前記非ポリマー性で結晶性のヒドロキシル官能性構造化剤は、結晶化可能グリセリドを含み、好ましくは前記結晶化可能グリセリドは、水添ヒマシ油を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
【請求項10】
前記構造化プレミックスは、25℃、0.01秒
-1
の定常状態せん断速度で、10~10,000Pa.s、好ましくは100~1000Pa.sの粘度を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の構造化プレミックス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、非ポリマー性で結晶性のヒドロキシル含有構造化剤を含む、構造化プレミックスに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
液体布地ケア組成物がより複雑になるにつれて、それらを構造化するのがより難しくなる。例えばカプセル化された香料などの、活性物質を懸濁させるためだけでなく、配合物中に豊富に配合されていることを暗示するためにも、このような組成物を構造化することが望ましい。
【0003】
布地柔軟化組成物は、典型的には、カチオン荷電界面活性剤のベシクル(小嚢)を含む。更に、アニオン性界面活性剤をほとんど又は全く含まない洗濯洗剤組成物を配合して製造することが望まれている。上記のような洗剤組成物は、上述のように配合されて、カチオン性荷電ポリマー及び/又はカチオン性抗菌剤などのカチオン性成分を、より良好に組み込むことができる。アニオン性界面活性剤は、このようなカチオン性活性物質と錯体を形成して、有効性の低下及び相安定性の低下をもたらす可能性がある。
【0004】
スキンケア上の理由のため及びある特定の洗浄効果を提供するため、洗濯洗剤組成物、特にアニオン性界面活性剤をほとんど又は全く含まない洗濯洗剤組成物を構造化することも望まれている。アニオン性界面活性剤をほとんど又は全く含まない液体洗濯組成物は、典型的には、ポリマー性の、非荷電又はカチオン性荷電構造化剤を使用して構造化されてきた。その理由は、アニオン性界面活性剤を含むアニオン性荷電構造化剤及び構造化剤プレミックスは、カチオン性活性物質と錯体を形成する可能性があるか、又は低濃度のアニオン性界面活性剤しか含まない場合には、液体組成物全体にわたって構造体を形成するのにあまり有効でないからである。
【0005】
相安定性を不十分なものとすることなく、上記のような組成物を構造化することは、依然として困難である。更に、ポリマー構造化剤は、コロイド系を構造化するために使用される場合、枯渇凝集を引き起こす可能性があるため、一般的に配合して製造することが困難である。枯渇凝集は、Rheovis(商標)CDE、Rheovis(商標)CDX、又はFloSoft(商標)222などの架橋非イオン性又はカチオン性ポリマー構造化剤の使用によって、排除又は少なくとも最小化することができる。しかしながら、このようなポリマー構造化剤の有効性は、存在する塩の濃度に高度に依存したままである。したがって、粘度及び構造化効果は、他の成分と共に導入される塩の濃度が変化するにつれて変化し得る。
【0006】
非ポリマー性で結晶性のヒドロキシル含有構造化剤を含む構造化プレミックスは、洗剤組成物中に活性物質を懸濁させることが知られている。しかしながら、このようなプレミックスは、典型的には、アニオン性界面活性剤を、非ポリマー性で結晶性のヒドロキシル含有構造化剤を乳化するために使用してきた。このように、それらは、アニオン性界面活性剤をほとんど若しくは全く含まないか、又はカチオン性に帯電した若しくはカチオン性にコーティングされた成分を含む液体組成物を構造化するのには、依然として適していないままである。
【0007】
加えて、様々な組成物が典型的には同じ場所で製造されるので、多数の異なる組成物にわたって適合性を有する構造化プレミックスを提供することが望ましい。
【0008】
したがって、耐塩性がより高く、様々な洗濯用液体組成物を構造化するために使用することができる構造化プレミックス、特にアニオン性界面活性剤をほとんど又は全く含まず、その一方でカチオン荷電又は非荷電ポリマー構造化剤に関連する乏しい相安定性の問題を回避できる構造化プレミックスが、依然として必要とされている。
【0009】
国際公開第2002/040627(A2)号は、構造化系、特にスレッド状構造化系及び/又はディスク状構造化系に関し、構造化剤が一緒に凝集して、他のディスク状構造体と相互作用して構造化系をもたらすことができるディスク状構造体を形成する構造化系と、そのような構造化系を作製するための方法と、そのような構造化系を含む安定化液体組成物と、液体組成物を安定化するためにそのような構造化系を利用する系と、安定化液体組成物を利用して利益を提供するための方法と、に関する。欧州特許第1534221(A1)号(Noveon)は、アニオン性ポリマーレオロジー調整剤をカチオン性成分と相溶化する方法であって、カチオン性成分をアニオン性錯化剤と錯化させた後に、錯化されたカチオン性成分をアニオン性レオロジー調整剤と合わせることを含む方法に関する。欧州特許第1534221(A1)号は更に、アニオン性ポリマーレオロジー調整剤及び錯化カチオン性成分を含む組成物と、アニオン性レオロジー調整剤及びアニオン性錯化剤で錯化されたカチオン性成分を含有するパーソナルケア用又は家庭用組成物に関する。国際公開第2014/070201(A1)号(Clorox)は、アニオン性ポリマー対イオン組成物を有するカチオン性ミセルと、その方法、及びシステムを開示している。国際公開第2014/026859号(Henkel)は、少なくとも1種の非イオン性で、両親媒性で、会合性の増粘剤及びカチオン性の殺生物性化合物を含む、液体織物用又は硬質表面用処理剤に関する。国際公開第2011/031940(A1)号(Procter&Gamble)は、液体又はゲル形態の洗剤中で使用するための、アルカノールアミンで中和されたアニオン性界面活性剤で乳化された、結晶性グリセリド(複数可)を含む構造化系に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
国際公開第2002/040627(A2)号
欧州特許第1534221(A1)号
国際公開第2014/070201(A1)号
国際公開第2014/026859号
国際公開第2011/031940(A1)号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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