TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025099569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216329
出願日2023-12-21
発明の名称鋼管結合資材
出願人個人
代理人個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250626BHJP(建築物)
要約【課題】鋼管の結合操作が簡便であって、結合した鋼管に比較的に大きい荷重がかかった場合でも結合が外れることのない鋼管結合資材を提供することである。さらに、鋼管を結合資材に結合したときに鋼管と結合資材の結合部に段差が生じない結合資材も提供する。
【解決手段】本体部と、本体部から突出した複数の鋼管支持部からなり、該本体部と該鋼管支持部は一体の素材の塊から成り、該鋼管支持部の横断面の形は本鋼管結合資材により結合する鋼管の横断面の内側中空部分の形とほぼ合同であり該鋼管支持部を該鋼管に嵌合することにより該鋼管を本鋼管結合資材に結合することができる。鉄、アルミニウム、ステンレス、繊維強化プラスチックなどの素材を切削加工、塑性加工、3Dプリンターを用いる方法などにより一体成型する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼管結合資材であって、
本体部と、本体部から突出した複数の鋼管支持部からなり、
該本体部と該鋼管支持部は一体の素材の塊から成り、
該鋼管支持部の横断面の形は本鋼管結合資材により結合する鋼管の横断面の内側中空部分の形とほぼ合同であり該鋼管支持部を該鋼管に嵌合することにより該鋼管を本鋼管結合資材に結合することができる
ことを特徴とする鋼管結合資材。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鋼管結合資材であって、
上記の本体部の形状は四角柱であって、
上記の鋼管支持部は該本体部の2ないし6の面から突出している
ことを特徴とする鋼管結合資材。
【請求項3】
請求項2に記載の鋼管結合資材であって、
上記の本体部の形状は正六面体であって、
上記鋼管支持部の横断面の形状は正方形であり、
該鋼管支持部の横断面の各辺は上記本体部の該鋼管支持部が突出している面の各辺と平行であり、
該鋼管支持部の横断面の各辺の長さは該本体部の各面の各辺の長さよりも短く、
該本体部の各面の各辺の長さと該鋼管支持部の横断面の各辺の長さとの差は、本鋼管結合資材により結合する角形鋼管の肉厚の2倍であって、角形鋼管を結合したとき該角形鋼管の表面と該表面に連続する該本体部の表面の間に段差が生じない
ことを特徴とする角形鋼管用鋼管結合資材。
【請求項4】
請求項2に記載の鋼管結合資材であって、
上記鋼管支持部の横断面の形状は長方形であり、
該鋼管支持部の横断面の各辺は上記本体部の該鋼管支持部が突出している面の各辺と平行であり、
該鋼管支持部の横断面の各辺の長さは該本体部の各面の各辺の長さよりも短く、
該本体部の各面と該面に連続する該鋼管支持部の各面との段差は該鋼管結合資材に結合する角形鋼管の肉厚とほぼ同じであり、
角形鋼管を結合したとき該角形鋼管の表面と該表面に連続する該本体部の表面の間に段差が生じない
ことを特徴とする鋼管結合資材。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の鋼管結合資材であって、
上記の本体部と上記の鋼管支持部は一体の素材の塊から切削加工により成型したものであることを特徴とする鋼管結合資材。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の鋼管結合資材であって、
上記の複数の鋼管支持部のそれぞれの鋼管に嵌合する方向の面から本体部に向かって穴が穿たれており、該各穴が連通していることを特徴とする鋼管結合資材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は,角形鋼管や丸型鋼管など各種鋼管を結合する鋼管結合資材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
鋼管は、大きく種別すると、構造用と配管用に分けることができる。本願発明に係る鋼管結合資材は構造用の鋼管を結合することを目的とするものである。
【0003】
鋼管結合資材には様々なものがある。特許文献1に記載されている鋼管結合装置は3つの部材から成り鋼管を結合するためにやや煩雑な手間がかかる。特許文献2に記載されている角パイプジョイント構造は配管用のパイプを結合するためのものであり、ジョイント自体も角パイプから成る。このジョイント構造では角パイプの結合はジョイント構造の差し込み部分に角パイプを差し込み差し込み部分と角パイプをネジで止めるだけで結合ができるので、結合操作は比較的簡便である。しかし、ジョイント構造自体が角パイプであるため、大きい荷重には耐えられないと思われる。
【0004】
特許文献3に記載されている角パイプジョイント部品は略正六面体の本体ブロックと角パイプを支持する中空アームブロックより成り、中空アームブロックを本体の各面にねじ止めして固定するものである。本角パイプジョイント部品でも、中空アームブロックを角パイプに差し込み両者をネジで止めるだけで角パイプを結合できるので、結合操作は比較的簡便である。しかし、中空アームブロックを本体にネジ止めしているので角パイプに大きい荷重がかかる場合、中空アームブロックが本体から外れる恐れがあると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-231533
特開2010-025190
特開2003-049814
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明が解決しようとする課題は、鋼管の結合操作が簡便であって、結合した鋼管に比較的に大きい荷重がかかった場合でも結合が外れることのない鋼管結合資材を提供することである。さらに、鋼管を結合資材に結合したときに鋼管と結合資材の結合部に段差が生じない結合資材も提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は、鋭意検討を重ねた結果、鋼管の結合操作を簡便にするためには結合資材を鋼管に差し込むだけで結合できる構造が適していると結論した。従って結合資材は本体部と鋼管に差し込み鋼管を支える鋼管支持部から構成することとした。鋼管支持部は複数存在することが必要である。すなわち、2本の鋼管を本結合資材により連結する場合は、本結合資材は鋼管支持部を2有することが必要であり、3本の鋼管を分岐状に結合する場合は、本結合資材は鋼管支持部を3有することが必要である。
【0008】
さらに本願発明者は、結合を強固なものにするためには鋼管結合資材自体が容易に破壊されない堅牢さを有することが必要であり、そのためには本体と鋼管支持部を一体とし結合資材全体を素材の塊から成型することが適切であることに思い至った。素材としては鉄、アルミニウム、ステンレス、繊維強化プラスチックなどが好適である。加工法としては素材によって切削加工、塑性加工、3Dプリンターによる方法などが選択できる。
【0009】
さらに鋼管支持部は結合する鋼管に隙間なく嵌合することが望ましく、鋼管支持部の横断面の形状は鋼管の横断面の内側中空部分の形とほぼ合同であることが適切である。
【0010】
本体の形状としては球状、正四面体、四角柱、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体など結合しようとする鋼管の数や結合の角度により様々な形状を取り得るが、四角柱あるいは正六面体とするものが最も適用場面が多いと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許